第一話 人生は積み重ねですよね
若い頃に思い描いた理想の大人になれなかった
40代、独身、金なし、仕事なしの色々限界なおっさんが、アチラの世界でほんの少しだけ幸せになろうと頑張るお話です。
第1話だけ、おっさんの現状説明にさせていただきました。
俺はこんな人生が送りたかったのかな?
なんでこんな大人になっちゃったのかな?
最近、毎晩寝る前になるとそんな事を考える
今年で42歳になるのに、家庭も持たず貯金もない
仕事に至っては最近の物価上昇による材料費の高騰などでめっきり少なくなってしまい、社長に会社をたたもうかと思っていると相談される始末。
若い頃なら次の就職先も比較的見つけやすかったかもしれないけれど、ずっと現場仕事で肉体を酷使してきて体のあちこちにガタが出てきた40代のおっさんには再就職のハードルはとても高い。
思えば地元の高校を卒業後に上京して就職した会社で歳の離れた先輩達によるパワハラを受け、精神的に辛い思いをしていた時に、同期に誘われてフラッと入ったパチンコ店で初めて打ったパチンコでまさかの大勝ちをしたのがそもそもの始まりだったのかもしれない。
それ以降、休日のたびにパチンコを打つ様になり勝っては負け、負けては負けてたまには勝って、いつの間にか200万円あった貯金は会社を辞めて地元に帰る頃には10万円を下回っていた。
20代前半で地元に帰った俺は、友人の紹介で小さな建設会社に入社することが出来た。
従業員数たったの5人の会社ではあったけど、みんな豪快で明るくて気持ちのいいおっちゃんばかりだった。
そんなおっちゃん達も高齢化による体力の衰えを理由に1人、また1人と会社を辞めて行き、いつの間にか1番若かった俺が社長の次に年長者になっていた。
まわりの同級生が家庭を持ち戸建てを築いて、各々の仕事で役職に就いたりしているのに、俺はあいも変わらず休日をパチンコ屋で過ごし、たまに近所の居酒屋で1人で酒を飲み、夜は築40年のボロアパートの寝室とも言えない部屋に敷いた万年床の上で、ここ数年で少しずつ主張を強めた下っ腹を掻きながら、この先の不安と過去の後悔ばかりをただひたすらに繰り返していた。
「もっと若いうちから人生設計しとくべきだったよなぁ〜、少しずつでも貯金していたら今頃少しは余裕もあったんだろうなぁ〜」
誰に聞かすでもない独り言が増えたのも、きっと年齢のせいなのだろう。
すべてはただただ毎日をボーッと過ごしてきた自分のせいだと言う事を、頭では理解しつつも受け入れられない自分へのモヤモヤを抱えたまま、枕元に置いたスマホの画面を覗けば今日も今日とて日付が変わっていた。
深くため息をつきながら無理矢理にでも寝るために目を閉じてから数刻後、俺はようやく意識を手放す事に成功した。
翌朝、いつも通りスマホのアラームが鳴るよりも先に目が覚めた俺は、重い体をゆっくりと起こしながら
はじめまして
よくばりなネコと申します。
初めて小説を書かせていただきました。
初心者なので、色々拙い文章になると思いますが、読んでいただけたら幸いです。