藤井寺市葛井寺
今週もありがとうございました!
度を超えた大雪は続いているようですね
くれぐれもお気を付けください
来週もよろしくお願いいたします!
大阪府の真ん中のやや東よりに藤井寺市と言う市があります
私が受託しているギター教室の1箇所がここにあります
なかなか歴史のある古い地域で世界遺産である百舌鳥・古市古墳群とも重なるエリアで古墳も数基あります
この藤井寺市の市の名称はこの地に西国霊場5番札所の紫雲山葛井寺があるのでここからきています
この葛井寺ですが、725年に聖武天皇の勅願で、百済からの渡来人葛井氏の氏寺として建立されました
ご本尊の十一面千手千眼観世音菩薩さん(なんと手が1041本もあるそうです)は国宝として認定されていますが、今年は本尊千手観音開眼1300年の法会が行われるようです
こう考えると奈良の平城京と同時代にあったということですよね?
凄い歴史です
葛井寺界隈の門前町も昔の情景が残っていて風情があります
そしてこの葛井寺のすぐ斜め前ぐらいに、この辺りの氏神様である辛国神社があります
なんと御祭神に饒速日尊がおられます(物部氏の祖先で私がおっかけしています 笑)
創建は1500年ほど前の雄略天皇の頃ということなので、葛井寺より古いのですねぇ
すごいなぁ
そしてこの「辛国」という、読み名からもお察しの通り「韓国」なのですね
つまりやはり渡来人が関係しているようです
さて、この葛井寺と辛国神社から東へ数キロ行ったあたり、ちょうど藤井寺市の東端に近いのですが、土師ノ里と呼ばれる地域があります
近鉄電車南大阪線の藤井寺駅から奈良へ向いて次の駅が土師ノ里駅なのですが、この土師ノ里という名前はこの駅と駅前の交差点にしかないのです
なので、地名じゃなく地域と言うのですが、駅のすぐ横に大きめの前方後円墳が2基ありまして、まさに古墳群の一画です
この名前の由来は・・・西暦3年垂仁天皇の時に、相撲の祖と言われる野見宿禰が「はにわ」を作った功績で「土師」の姓とこの辺りの地を賜ったことからついたようですが、古墳時代から「はにわ」づくりが盛んだった地域とのことです
どんどん歴史を遡っていますね
さらに、先ほどの近鉄電車南大阪線の土師ノ里駅のさらに次の駅が道明寺駅なのですが、この辺りが藤井寺市の東端にあたり、次の古市駅からは羽曳野市のエリアになります
この道明寺も先ほどの土師氏の氏寺として建立され土師寺と呼ばれていたようです
そして、この辺りで有名なのが道明寺天満宮なのです
天満宮なので御祭神は菅原道真公なのはもちろんなのですが、神社の歴史としては1400年以上もあるそうで、こちらもこの辺りの氏神様で当初は土師神社と呼ばれていたそうです
歴史満載の藤井寺市でしょ?
当時は渡来人で賑わっていたのでしょうね?
そうそう!余談ですが・・・
藤井寺と言えば、藤井寺駅前に今はもうなくなり跡地に某私立学校が建っていますが、藤井寺球場という、現在のオリックスバッファローズの前身の一つである近鉄バッファローズのホームグランドがあったのです
ここには現代の歴史も埋もれています
高級住宅街も混在していたりもして、その街並み界隈はデートスポットにもなっているらしいです
造り酒屋さんも門前町に一軒ありますよ
機会があれば是非一度探索にお越しください!