VRゲームで無双していた俺、死神になる

　近未来指定都市TOKYOでは優秀な人材のみ集まりアバターを使って生活する都市。中でも、蒼空が通っているRAID学園はVRゲームに特化した学校だった。
　RAID学園では成績トップの者しかプレイできないVRゲームが複数存在する。
　水瀬深雪、天路蒼空の2人はRAID学園の中でも、戦闘能力が秀でていて、人気プレイヤーとして有名だった。

　数多くのゲームをプレイしてきた蒼空は、氷帝、炎帝、雷帝などの帝（エンペラー）の称号を得ることを目指す『イーグルブレスの指輪』というVRゲームで、強すぎるあまり、ゲームの中の水瀬深雪そっくりな美少女ルーナに、転移早々死神としての役割を与えられてしまう。

　プレイしていくうちに、蒼空は自分が転生前、別のゲームで闇の王だったこと、水瀬深雪が天界の戦士だったことを思い出す。

　近未来指定都市TOKYO、RAID学園とは何なのか、
　自分が他プレイヤーと何が違うのか
　当たり前に思っていたことに疑問を抱き始める。