第74話 登場人物紹介(その3)
・名無しの男(マロニー)
現代編に入って、本格的に主人公し始めた彼。
信頼できる頼れる仲間、頼れそうな上司、そして組織内に築くコネクション……。と、それなりに順調な第二の人生を開始したのも束の間。ミトラに築き上げた物を全て壊される事となる。ごめんねえ。
ちなみに彼の「能力」はテイマー的なモノで、真・女神転生の仲魔とドラクエVを混ぜたようなイメージ。
第72話でフェットさんが口走りかけたのを見るに、本名の最初の一文字は「シ」である模様。
・ミトラ
現代編に入って、しばらく出番が激減した彼。まぁ許せ。
その代わり後半で大活躍(!)させてやったからチャラだチャラ。
兄貴と似た能力に目覚めたが、少し内容が異なっている。
こちらは死んだ仲間の女性を炎の精霊として使役する能力。と、ミトラは認識している。
本人もまだ詳しくは把握しきれていないようだ。
主人公と比べて転移に2〜3年のタイムラグが発生している。
他人を煽るセリフから見て、元2ちゃんねらーのようだ。
・クラム
大食いキャラで走らせるつもりがヲタク街道を爆進し始めた。
・フェット
オカン化して姉御化した。
順調に現代日本に順応中。クラムちゃんにも振り回され中。
ミトラと再会したら、主人公より先にミトラを始末しそう。
紅乙女との修羅場が予想されたが、番外編にて子供の姿になった紅乙女にあっさり懐柔された。
サブキャラたち
・エヴァン
お調子者だけど、無事に主人公の相棒役に成長してくれた。後半の成長はあまり嬉しくないだろうけど。ごめんねえ。
・アイラ
本当は彼女が主人公のヒロインポジションになる予定だった。フェットさんが乱入したアオリをモロに食らったので、扱いに最初はかなり苦労した子。フェットさんとの差別化に悩んだな〜。
主人公とミトラを仲直りさせようとしたばかりに、後半に悲惨な目に遭ってしまった。
本人は何も悪くないのに。ごめんねえ。
・ベイゼル・ヘイデン
現代に転移した主人公を逆三者面談で取り調べた人。頼れる上司ポジション。
でも主人公を汚れ役にしたのもこの人。
ミトラの存在を感知出来ずに堕ちてしまった人。ある意味主人公の巻き添え。
由来は同名の高級バーボン、ベイゼル・ヘイデンから。
・ヘンドリックス
ベイゼルとコンビで主人公を取り調べた強面の人。悪い人じゃないけど、人質を取られてミトラに取り込まれてしまった。
由来は同名のジン、ヘンドリックスから。
・シャーロット・ポート
思ったよりも出番が出せなかった。今後ミトラと組ませてヘイトを稼がせよう。
団長フェイの義理の娘。パワハラ女。
由来はスコッチウイスキーのポートシャーロットから。
・バフ・アロートレース
シャーロットの側近。ガタイの良いイケメン。いわゆるアメリカでジョックと呼ばれるタイプの人。
脳筋に見えて裏で手を回せられる人。
主人公とも裏で悪くない関係を築けている。バーボン友達。
由来はバーボンのバッファロートレイスから。
・クラガン・モア
バフの相棒。彼もバフと同じくガタイの良いイケメンである。主人公のバーボン友達なのも同じ。ミトラに側近の座をいつの間にか盗られていた。
由来はスコッチウイスキーのクラガンモアから。
・フェイ・マスグラウス
悪魔退治の聖職者集団“騎士団”団長。
良い意味で理想主義的な人物。
物語中では義娘に団長を引き摺り下ろされた状態で登場するので、今いちパッとしない印象だが、実際は結構な女傑だった。
“騎士団”は、元々は彼女が騎士道物語に憧れて設立した団体。彼女の高潔な人物性から弱者救済業務もサブとして行っていた。
色恋沙汰にも無縁であり子供とも接する機会が無かったため、引き取った養子のシャーロットとの接し方もわからなかった。
その事が後の悲劇の原因の一つとなってしまう。
由来はバーボンのフェイマス・グラウスから。
・マルゴ
“騎士団”イングランド支部の支部長。
女性。同性愛者。主人公にアマレットを諦めさせる理由としての事なので、特に深い意味は無い。
おそらく主人公と悪くない関係だったと思われるが、ミトラのせいでパートナーであり頼れる側近でもあったアマレットを失う事となる。
由来はフランスワイン五大シャトーの一つ、シャトーマルゴーから。
・アマレット
イングランド支部長マルゴの側近にしてパートナー。小麦色の肌の肉感的なエルフで同性愛者。
マルゴと同じく主人公と悪くない関係だったと思われる。主人公に退魔の能力を持つ日本刀の存在を教えた女性。
ミトラのせいでかなり悲惨な非業の死を遂げることになる。
由来は杏の酒、アマレットから。
・盛以蔵(兄以蔵)
退魔の能力を持つ日本刀を鍛造出来る刀鍛冶。実は人間ではない。奈良県吉野の山々で崇められる「神」と呼ばれる存在だった。
日本刀造りに偏執狂的情熱を注ぐ。
紅乙女の話を聞くに、幕末に試し斬りを人でやって、それを岡田“人斬り”以蔵のせいにしてたらしい。意外に外道。
現代文明にかぶれた弟に、少々悩まされているようだ。
主人公と対立して戦うも、殴り合っているうちに仲良くなってしまった。
由来は高級焼酎の森伊蔵から。
・モリィ・ゾー(弟以蔵)
盛以蔵から分かたれた存在。一応、弟という位置づけのようだ。
本来なら兄と同名の盛以蔵であるが、外から見るとややこしい(当たり前)ので、モリィを名乗り始める。
・紅乙女
盛以蔵兄弟から主人公が切り飛ばした肉体に人格が与えられた者。
本来彼等には性別は存在していないが、主人公を気に入った為か女性の姿を取ることが殆どである。
彼女が宿った退魔刀で彼女と同名の刀「紅乙女」の持つ能力は非常に強力で、その力は真祖と呼ばれるタイプの吸血鬼を、真夜中にも関わらず軽く浄化してしまうほど。
主人公を「ご主人様」と呼び忠誠を誓う。
ちょっとあざとい。
フェットさんと再会した時に修羅場が発生しそうだと思われていたが、番外編にて早々と回避する方法を身に付けた。
由来はごま焼酎の紅乙女から。ちなみに作者が友人に飲ませたら「ごま油飲んでるみたい」と評された。美味しいのに……ぐすん。
・ロングモーン
良い奴でしょ? 主人公のもう一人(匹)の相棒。主人公に母親めいた感情を抱き始めているらしい(笑)
コンセプトは綺麗な「不死のゾッド」
主人公の元の世界における“天使”的存在だったようだ。
現実世界に姿を現すことは未だ出来ないようだが、異空間から主人公が作った「門」より雷を放って攻撃することで、主人公の力となっている。
ツッコミは結構厳しい。
・コリーヴレッカン
悪魔召喚に取り憑かれた環境テロリストにより呼び出されたクジラの魔物。
ロングモーンよりも遥かに巨大な身体を持つ。また、ロングモーンと同じく雷を操る能力を持っている。
何故か公家っぽい言葉遣い。
由来はスコッチウイスキーのアードベックのバリエーションのひとつ、アードベック・コリーヴレッカンから。アイラ島の周囲に発生する渦潮の名前らしい。
・タリス
元々は、様々な世界から現代に異世界人が流れ込んでいるよ、というのを説明する為に登場させたキャラ。
せっかくなのでと主人公と絡ませてみたら、めちゃくちゃ大活躍してくれた。
エヴァンに一目惚れしたが、そのお陰で主人公達は助かったのだから、主人公は泣かないの。
・バローロ
ヤクザの頭をやってるエルフ。タリスと同じく狂王の試練場出身。属性が「悪」に転向した君主。
クラム編とは打って変わってヤクザらしい苛烈な顔を出してきたが、タリスの乱入で台無しになった(笑)
フェットさんにもボコられているので、結構散々な目に合っている。
ビッグママにもガキ扱いされているので、精神年齢は案外まだ若いのかもしれない。
・ビッグママ
まさにママの貫禄。主人公もバローロも子供扱い。
主人公に対する母親のような言動から、今までも主人公と似た境遇の者を何人も面倒見てきた事が伺える。
・バルバレスコ
主人公に退魔の日本刀『紅乙女』を持ってきてくれたエルフの女の人。
裏稼業の香りがプンプン。
かなり腹が座っている。そして怒らせると相当に怖そう。
・エライジャ・クレイグ
保険の調査員を名乗っているが、その実、政府の工作員である中年女性。
主人公にミズを付けて呼ばせている事から、フェミニズム的思考を持っていると思われる。
由来は同名のバーボン、エライジャクレイグから。
・ブラン(発電機ブラン)
クラムちゃんのヲタク道の師匠。ノリがクラムちゃんとそっくり。まぁそっくりにしているんですがwww
一人称が「ウチ」なのが一番のクラムちゃんとの違い。
某バ◯タード世界から流れてきたらしい。
由来は電気ブランというカクテル(?)から。
・モエ・エシャンドン
主人公の元の世界で道案内をしたミトラのパーティーメンバー。
魔法師少女クソガキ。
ミトラに殺された後、炎を操る“精霊”になったらしい。
由来は高級シャンパンのモエ・エ・シャンドンから。
・タリアテッレ・バーニャカウダ(タリア)
真祖を自称する吸血鬼の少女。
主人公を“養分役”、“踏み台役”と散々に煽っていたが、結局は紅乙女の踏み台役にされた。ざまあみろ。
踏み台役として急造したキャラで、フェットさんの名前候補の没案を再利用した。
特にフェットさんとの接点は無い。
由来であるタリアテッレは、きしめん状の平べったいパスタ、バーニャカウダはソースを温めた鍋にスティック状にした野菜を付けて食べるイタリアの料理。