少年ゲーム機を買う
初めての投稿です
プロローグ
「おとうさーん、」
娘が呼んでいる
「なんだい?」
「おとうさんはさぁ、どこでおかぁさんとであったの?」
「そんなことを聞くようになるとは……!!お父さん感慨深いものを感じるよ…!」
「……うん、そうなんだ、そんなことはともかく質問に答えろよ」
「あ、はい…」
その昔というか一昔前僕が、いや、僕らがまだ若かった頃、それは年齢的にという意味ではなく精神的に若かった頃の話
ゲームの中に実際に入り込みそこでリアルな体験を楽しむというものが流行ったことがあった
「はぇーそんなものがあったんだね!」
うん、そこは僕らの青春時代の舞台であってそれと同時に大人になることのシンボルでもあった…
第零話「いつもここから」
ー都内某所ー
僕はいつもの様に町を歩いている、いつものメンバーで、そして、いつもの道を歩いている。いつもと違うのはその手に持った大きな袋と顔に張り付いたニヤケ面ぐらいのものだろう。
友人1「さっきからずっっっと!にやついてんねぇ」
そう言いながらニヤニヤ僕の顔を覗き込むのは友人1
和宮鏡子(以後キョーコ) 16歳 女 幼馴染であるからしてこうして一緒にいることが多い
友人2「まぁしょうがねぇだろうぜ、こいつときたらここ二ヶ月、頭の中はこれの事で一杯に満たされてたんだからよぉ」
そう語る友人2というのは
和尚和豊(以降カズ) 16歳 男 こいつとは趣味があうってんで意気投合おれよりも一ヶ月も先んじてこれを遊んでいるというのだから羨ましい
友人3「へぇーそれ、そんなぃぃんだお金余裕できたらわたしもかおぉかなぁ」と、言っているのが僕らが最後のいつものメンバー
押井薫子(以降オシイサン) 16歳 女 才色兼備とはこの人のことであろうとこの世にポコンと生み出されたようなやつ、そんなやつではあるがなんの因果かキョーコと仲良くなりそして友達の友達は明日の友、今に至るわけである
ー移動カット……!ー
カズ「で、お前んち着いたわけだが心の準備は出来てるか?」
……もちろん!
仮想現実体験デバイス…インクタ厶!起動!
ゲームスタート!