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第23話 反応する刻印の鼓動

 

 晴天に見舞われた虹のビーチ、7色の砂が綺麗に彩っている空間……そんな中シーカーはいつも通り家にいる……ことはなく、今日は虹のビーチで1人、パンチやキックなどの修行をしていた。

 Syoはその修行の様子を見ている訳でもなく、ボートに乗って呑気に釣りをしていた。


「はぁ‼︎とうっ‼︎てぇやぁ‼︎」

「急にどうした?そんな事をやり始めて?」

「最近色んな事があってさ‼︎炎の刻印の使い方をもっとマスターしたくてな‼︎まだ完全には発動出来ない……だが、いずれは‼︎」

「ふぅ〜ん……」

「ところで、お前も前みたいに槍を豪快に振り回されさないのか?また俺がお前に頼りにしていた時みたいにな」

「俺はもうご隠居モードなの、今後はお前ん家に寄生するサポート係に徹するよ、御老体のようにねぇ〜」

「あっそ……」


 呆れ果てるシーカーだが、必死に修行を続ける。

 その頃、アルは当たり前のようにシーカーの家にいて、ウェルズと遊んでいた。満面の笑みで猫じゃらしを振り、それを一生懸命追いかけるウェルズの反応を楽しんでいた。


「んふふふ〜可愛い〜‼︎」


 猫じゃらしを高く上げれば上に行き、右に振れば右に行き、その度に嬉しそうに追いかけるウェルズの姿が堪んないようで、我を忘れて遊んでいる。


 そんな各自それぞれの時間を過ごしている中、1人このビーチへと訪れた。馬に乗ったカウボーイの服と帽子をかぶっている男が、ゆっくり修行しているシーカーへと近づく。そのあまりにも目立つ格好にシーカーはすぐに気づいた。


「誰だ?」


 そう言うと男は馬から降り、走ってシーカーの元へと近づいた。


「hey‼︎youがシーカーかい⁉︎」


 帽子を取ると癖っ毛の金髪で鼻が団子のように大きく、ダンディな顔つきの男だった。喋り方もちょっもカタコトと言うかちょくちょくと英語が混ざっている。だが、予想以上のハイテンションだ。


「あ、あぁ俺がシーカーだが……?」

「私はデビット‼︎昨日のyouの空のfight、まさにSTARWARSのXウィングね‼︎」

「あ、ありがとう……」


 戸惑うシーカーの事なんて御構い無しに、デビットはハイテンションで喋り続ける。


「あのSpecialなskill教えてチョン‼︎」

「え、いや……あの……これは……」

「こりゃあ変わった人だな……」


 困り果てるシーカー、そしてボートから降りシーカーの隣に寄るSyo。Syoはシーカーの耳に寄り、小言を挟む。


「適当に戦って追い払えよ、修行したいんだろ。それにあの人そう簡単に帰ってくれそうにないし……」

「ま、まぁそうだけどさ……」

「何より結構強そうじゃんあの人」

「う、うん……」

「そこのダーティハリー、meに隠れて話をしてるんですか〜?」


 シーカーは渋々、戦って自分が勝ったら帰ってくれと言おうと話を切り出そうとした。


「えぇ〜っとね……じゃあ俺に勝ったら教えてあげよう」

「本当ですか⁉︎thank you‼︎」

「なら早速……⁉︎」


 シーカーが戦い始めようとした瞬間、手の甲が突如炎の刻印が浮かび上がった。


「こ、これは……」

「どうしたシーカー⁉︎」

「oh‼︎mygod‼︎」

「また炎の刻印が勝手に……⁉︎」


 突如、何処からともなく漁のモリがシーカーとデビットの間に刺さった。そして崖の上から、大声を上げる人物が。


「シーカーの相手はこの僕だよ‼︎」

「WHY⁉︎何ですかこれ⁉︎」

「誰だ‼︎」


 砂浜いる3人は崖の上を注目した。そこには上半身裸の短パンを履いた、足元まである特徴的な長髪の青年がいた。見た目相応の体つきで、どこか海の少年感が醸し出されている。

 青年は30mもある高い崖から飛び降り、髪をなびかせながら綺麗に砂の上に着地し、ゆっくりとシーカーの元へと歩いてくる。


「watts⁉︎シーカーはmeの相手ね‼︎」

「なら僕に勝ったらシーカーの相手を譲るよ‼︎僕結構強いよ」


 ニコリと余裕そうに言う青年にデビットは思わず、顔に手を当て大笑いした。


「meを倒したら……HAHAHA‼︎youはmeを知らないようね‼︎」

「どうやら相当の自信があるようだね」

「YES‼︎meはこう見えても‼︎」


 そう言いながら服を全て脱ぎ去ったデビット、その正体とは……


「現世界ボクサー デビット・オールド‼︎この人よ〜‼︎」


 アメリカ国旗のボクサーパンツにボクサーグローブ、そしてボクサーブーツ。そして締まり上がった完璧な筋肉を見せつけてきた。そしてシャドーボクシングを1人でに始めた。風を切るような音、そして残像が見える程早い速度のパンチ。

 Syoはその特徴的なボクサーパンツとシャドーボクシングを見てすぐに気づいた。


「デビット・オールド、確かにAlterFrontierをプレイしているって話は聞いていたが、あの滑らかで隙のないパンチ、あれは本物だ……」


 青年もそのパンチを見て、ふむふむと頷く。


「確かに君は強そうだ、僕が感がそう言っている……でも僕も戦いには自信があるんでね」

「meを舐めるなよ……boy‼︎」


 デビットは青年の方を向き、ファイティングポーズをとった。青年は手でかかってこいと挑発混じりの手巻きをする。


「Lets……Go‼︎」

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