表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/386

60話 作り直し!

 今回は遅れた上に短めです。本当に申し訳ございません(´д`|||)

 さて、衝撃だらけのカーストとの会話も終わり、米も貰ったので調理に取りかかる。

 先ずは一口大に野菜を切り、玉ねぎは微塵切りのも用意する。肉はここに来るまでの道のりで倒したオーク肉を使うことにして野菜と同じく一口大に切りフライパンで炒める。

 少し良い匂いが辺りを包み込み食欲を引き立て、お腹が音をならす。やはりオーク肉にスパイスをすり込ませておいたのは正解だったようでスパイシーな香りも良い感じに広がっている。

 

 「......うんっ!良い感じ!」

 「へぇ~......これがカレーなの?」

 「ん?......これはまだまだ最初の方にやる行程だからね。これがカレーって言う訳じゃないよ。」


 ノンシーが興味深げにフライパンを覗き込み納得したような顔でいるのでフィルスは苦笑しながら少し違うと告げるとこんなに良い香りがして違うのかと心底驚いているようで目を見開かせている。

 そんなノンシーを微笑ましそうに見てからフライパンで炒めたオーク肉を鍋へと移し、水と何か良い香りのする.....確か、ローリエの葉というものも投入して灰汁を取りながら煮込んでいく。灰汁がなくなればそのまま柔らかくなるまで煮込み、その間に微塵切りにした玉ねぎを飴色になるまでバターで炒める。この世界にもバターはあるようだが、稀少なようで値段はお高めになっている。


 【.....まだ.....?これ煮込んだままで良いの.....?『溶けてくよ』.....】

 「ん?あぁ、良いの、良いの......柔らかくなるまで煮込まない......ん?と、溶けてく?」


 〈ま、まさかぁ~.....肉が溶けるなんて.....そんな.....〉


 冗談だと思いながら鍋へと近づく。肉が溶けるなど普通はあり得ないしそれだと脂の塊であるため食べれたものではない。どちらにしろ真相を確かめるために鍋を覗き込むと.....


 「.....空だね.....」


 〈ん?ん??な、なんで??中身が何もない.....あれ?この鍋だっけ?〉


 そう、中身は無くなっていた....肉は勿論水までもが.....辺りを見渡しても鍋の近くには誰もいないし気配も感じない。可笑しな現象に首を傾げながら再び鍋に視線を移すと消えた理由が解明した。


 「火~.....強かったらしいね.....」


 コンロの火は勢いよく燃え上がり鉄の鍋はどんどんと溶けていく。恐らく、脂の乗りが良いオーク肉は溶け、水は蒸発してしまったのだろう。そのせいで何もなくなった鍋は悲鳴をあげ、熱さに耐えきれず溶けだしたといったところだろう。


 「....作り直すの?」

 「うん.....そりゃあ~.....ね。」


 〈はっきりいって面倒くさいけど作らないとな~.....クロ悲しむだろうし、サティウスは怒るだろうし.....〉


 [ワシは怒るし悲しむぞ!]


 〈.....そ、そうですか......なら、尚更作り直さなくちゃ.....〉


 創造神までもが楽しみにしている料理を途中で放棄することなど出来るはずもなく、ため息を吐きながら再び調理を開始するフィルスであった.....

 ありがとうございました。

 フィルスの調理も次回で終わり夕食タイムです!創造神と帝王がどんな会話を繰り広げるのか・・・・・・・・・お楽しみにっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ