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47話 失わないように

 よろしくお願いします。

 「あ~.......甘い物が食べたいな~......」

 「帝王様!今から王都へ行くのですから、しっかりなさってください!」

 「はぁ~あ......やっぱ、王都じゃなきゃダメ?」

 「今、助けを求めるなら王都が一番だとおっしゃったのは帝王様ではありませぬか!」

 「そんなこと言ったかな~.......?」

 

 〈だ、だらけてるね.......帝王がこんなにだらけてたら、部下はさぞかし大変だろうけど、僕達としては接しやすくて助かるよ。〉


 馬車に揺られながら帝都を出たのだが、帝王であるハーリスはだらけた体制でぶつぶつと文句を呟いてやる気を一切見せない。そんなハーリスに執事であるマークリウスが喝を入れるが、一向にやる気を出す気配はない。フィルス達は二人の会話に苦笑していたが、突然馬車が停まったことで警戒体制に入る。


 「前方より数体の魔物がこちらに向かって来ています!帝王様を守り抜くぞ!!」

 「ん?魔物か.......よしっ!僕も行って.....「ダメです!帝王様は馬車から降りてはなりませぬ。」けち~......」

 「じゃっ!私たちは魔物退治に行ってくるわね!」

 「そうだね......護衛のために外を見張っといた方が良いしね。」

 「お願いします。」


 魔物が襲いかかって来ているのに、自分も戦うと言い出したハーリスにマークリウスが即刻拒否をしてハーリスを馬車から出さないようにする。膨れ上がるハーリスに苦笑しながら立ち上がって外を見張ってくると言ったフィルス達にハーリスは羨ましそうな目で見つめ、マークリウスは頭を少し下げて了承してくれた。


 「サティウス........魔物の数と名前分かる?」

 【僕を誰だと思ってるの!そういうことは任せてよ!......え~とね........魔物は10体でリザードマン3体にオークが4体、ハーピー3体だよ!】

 「珍しいわね......こんなに他種族が群れをなすなんて.....」

 「.....ハーピーか......騎士さん達で倒せるかな.....?」


 少し離れたところで戦っている騎士達が心配になる。ハーピーは好戦的で頭も人間並みに良いと言われている。1体1体にそこまでの力はないが群れを作ることが多く、倒すのが困難な魔物として有名だ。空を飛び片手に石の剣や木剣を持っていて、滑空しながらの攻撃が多く、倒しにくいのもあって、魔法を使っての殲滅が基本だ。だが、このハーピーは頭がいいのか剣術の使い手であるリザードマンと頭が切れるオークを連れている。魔法を撃たせる隙をくれない可能性が高い。


 【......ここは、参戦した方が......良い.....】

 「了解!ノンシーはここで帝王を守って、隙があったら魔法でハーピーを撃ち落として!」

 「分かったわ!」

 【よしっ!じゃあ、戦闘開始!!】


 〈おお......妙にサティウスが張り切ってる.......良いことなのかな......?うん、良いことだ......と思う。〉


 フィルスはノンシーに指示を出しながら魔物達の方へと駆け出す。ノンシーも了解の頷きをして魔力を練り始めた。サティウスが妙に張り切ってることを不思議には思うが、そこは触れずに心のなかで良いことだと決定付けて魔物を斬り倒していく......もう、誰も失わないように........

 ありがとうございました。

 フッフッフ・・・・・・・三日坊主とはこの事ですね・・・・・・・・もうちょっと長くしたかったのですが・・・・・・・ほ、ホントですよ?

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