44話 護衛だ
よろしくお願いします。
今回は・・・・・・・・いや、今回も短めです・・・・・・・・(´д`|||)
「今回!貴様らを呼んだのはギルドからの報酬として金貨10枚と冒険者ランクを1つ上げてやる!」
気を取り直して話始めた内容に冒険者達は歓喜した。金貨10枚でも結構な報酬なのに、冒険者ランクも一段上げてくれるのは願ったり叶ったりである。袋を持った受付嬢が一人ずつ渡して回りギルドカードを回収して回った。
「やったわね!フィルス!金貨10枚だって!」
「うん、これでしばらくはお金に困りそうにないね。」
【じゃあ、クレプーが食べ放題だ!】
【.......辛いクレプー......食べたい......】
〈あぁ、そう言えば辛いクレプーは作るとだけ言って、まだ作ってなかったね........作ってあげよっ!〉
最後にギルド長から労いの言葉がかけられ、ギルドカードを返された者から解散となった。フィルス達の返されたギルドカードは1つ上がったDランクとなっていてちょっぴり達成感が湧いてくる。
そんなフィルス達はそのまま返ろうと冒険者ギルドの出口へ向かうが後ろから肩を掴まれて止められる。
「.......?あぁ、ギルド長.......どうしましたか?」
「お前達には少し話したいことがある。俺の部屋へ来てくれ。」
【え~~~~~!今からクレプーの食材調達に行くのに!」
「それは、後ででも出来るでしょっ!」
嫌がるサティウスの手を掴みギルド長であるガーリングの後を付いていく。冒険者ギルドの奥は関係者以外立ち入り禁止で静まり返っており、少し入り組んでいる。奥へとひたすら進み、他と比べて少し豪華な扉の前までたどり着くとガーリングはその中へ入っていったのでフィルス達も恐る恐る部屋へと入る。
邪魔にならない程度に装飾が施された壁と客人を迎え入れるためであろうソファーと机が置いてある広々とした空間が広がっていた。
入ると直ぐにそのソファーに座るように促されたのでギルド長と向かい合う形で席につく。
「お前達は本当に良く、戦ってくれた.......そこで、冒険者ランクを上げたいと思っている。Cランクにな......」
「本題へ入ってください。それが目的で呼び出した訳ではないんですよね?」
「せっかちな奴だな......あぁ、そうだ......貴様らを呼んだのは帝王から頼まれたことがあるからだ。」
【うわ~......嫌な予感しかしないね.....】
〈確かに........う~ん......でも、帝王からの頼みだから断れそうにないよね......〉
少し諦めた感情を抱きながらガーリングが切り出すのを待つ。ガーリングは真剣な顔つきでしばらく沈黙したあとでゆっくりと口を開いた。
「.......護衛だ。」
「.......へっ?」
ありがとうございました。
さぁ!フィルス達の新しい旅の目的は・・・・・帝王の護衛です!次回からお楽しみにっ!