毎度皆様にご迷惑を掛けている勇者のパーティーで魔法使いをしていましたが、勇者パーティから逃れたのに、もっと厳しい
その後の話。
魔王の嫁とか断固お断りだ!
と、突っぱね続けて逃げ続けても良かったんだけど。
結局、剣士はどうでもいいけど、神官さんの命も盾に取られ。
さらには、隣国へ行った勇者の代わりに、剣士が、能力は足りないけど一応補佐に私と神官さんをつけるから、と王城から勇者に指名され、逃亡した盗賊の頭、そして土に還らされた賢者様の代わりにと神官長と学者が派遣された時に、、にこにこ新しくロクの弟子となった魔法使いの弟子アーですとか嘯かれ。
彼等の背後に大きな氷のツララを召還されて追加で脅され、あげく、私の願いを何か一つ可能な限り叶えてくれる、という交換条件を出され。
私は折れた。
うん。折れざるを得なかった。
黒い微笑みでずっと婚姻届持ってつけ回されてみてよ!
とはいえ、一つどころかちゃんと二つ願いは叶えてもらったからね!
一つは、ミーと結婚して隣国で剣士と生きていく勇者様をもげさせること。
物理的には魔王の魔法との相性で難しいから一生EDって聞いたので、もうそれで溜飲を下げることにした。
若い、とはいってももう少ししたら人生折り返しかもしれないけど。
一生萎えてろ。そして己の不働きを嘆け!
ほんと、ざまあ。
もう一つは、神官さんがいる限りは「お仕事」としてパーティに参加すること。
これで、物理的に四六時中一緒にいることは回避した。
え。だって、一つ目のお願い口にした瞬間、ベッドに連れ込まれて、十月十日後に次代の魔王を産む羽目になったし、その後も虎視眈々と狙われていたからね。
身の危険も感じるよ!
新しい勇者を無理矢理使命して、神官長と学者さんが派遣された理由として、この城の魔王は友好的だけど、他にも魔王が六人いるから、新しく着任したメンバーとその六人も攻略して来いとか、攻略できないまでも、魔族の成り立ちを解明して新たな拠点を探せとか、新しいミッションが与えられた以上、パーティに託けて、子守りをする弟子の体の魔王を城に置いて、私は働きに行きたいよ!!
うん?
もちろんそんなの名目ですよ?
子供はまぁ可愛いけど、一生いろんな意味で付け狙われるのは御免だ!
私に自由を!
ということで、私は今日も神官さんと旅に出る。
ん?なんで二人かって?
せっかく派遣された学者さんや神官長や、空気と化してたけど、一応生き延びた脳筋剣士はどうしたのかって?
まぁ、パーティの側にも色々あったんですよ。
察して?
賢者様のいないパーティなんて、と私達も離脱したかったのですが、神官さんは慈善事業として運営していた所属する教会の孤児院を盾にとられ、あげく、以前から熱烈アプローチを掛けられていた神官長さんがこちらに来た以上、逃げ切れなくなって折れた結果、こちらも執着愛が痛いようなので、パーティから完全に逃亡したり逃げ切ることも難しく。
私もお世話になっていた孤児院とか神官さんとか盾に取られると弱く。
二人で情報収集に行ってきます、とか。
先に道確認してきます、とか。
なんだかんだ理由をつけてどうにかこうにか、旅に出つつも、パーティからは離脱しないという、揺れるつり橋の持ち手のロープの上を渡っているような綱渡り生活が今も続いている。
打開策は今のところ見つからない。
それどころか、神官長さまが、この鸚鵡、道案内に有効だよ!とか、この驢馬、荷物持たせるのに便利だよ!とか神官さんに貢いでくるものが微妙すぎて、そしてその貢物たちの暴走によって私と神官さんはますます疲弊して混乱させられている。何なら、今度は前の勇者が目に掛けていた珍しい魔法属性を持っているメイドを侍女として使ったら良いよ?とか優しさっぽく言ってきた。
散々色々くれているけど、本当にそれ、
つ・か・え・る・ん・だ・ろ・う・な?!
優しい神官さんが飲み込んだ言葉を目からビームで出してみるが、それに気付かない三人は「頑張って他の魔王を倒さないと人類に未来はないんだ」とか言って張り切っている。
そんな毎日なんだが、最悪の場合は全部燃やそう!と言い切れないのは、まぁとりあえず魔王の子とは云え、子供はかわいいし。守るべきものや、やるべきことがとりあえず目の前にある現実が続いているからで。
神官さんと二人で頑張って生き延びるしかないかな、と諦めの境地だったりもして。
とりあえず嘘の道を案内する鸚鵡をシバキ倒し、驢馬を必死で鞭打ち、三人から着かず離れずの状況で、魔王から逃亡してないように見せかけて逃亡する日々。
神官さん、が、頑張って生き延びようね。
現実は、厳しい。
でも、歩いていくしかないからね。。。
今日も、はげろ!もげろ!バルス!!!ちゃんと働け!と唱えながら、偵察という名の離脱を二人で試みて頑張って生きます。
明日はどこかに打開策が見つかると、いいなぁ。
完結しました。お読み下さり、ありがとうございました。




