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VRMMOでネカマプレイ日記  作者: 結城明日嘩
はじめようALF
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プロローグ

「これが俺か……」


 ログインしてキャラクターのステータスを表示した俺は、そこに映し出された可憐な少女の姿に思わず頬を緩めてしまう。

 153cmの小柄な身長に、85cmのDカップ程のバスト。しっかりとしたくびれもあって、手足はすらりと伸びている。

 顔はアイドルのモンタージュから整形を施した美少女モデル。童顔の丸顔でややたれ目の大きな瞳。髪は金髪のツインテールにしておいた。我ながら会心の出来だと思う。

 周囲からも視線が集まっているのを感じた。

「Hey, Are you beginner ?」

「Sorry, Im Japanese only !」

 その声も可愛いハイトーン。しかし、ゆっくりしてたらまた話しかけられそうだ。日本人サーバーへと移動しよう。



 VRMMO、まるでその世界に入り込んだようにプレイできるロールプレイングゲームだ。

 その中でも脳波を送受信して、完全に世界に入り込めるタイプのVRMMOは、画期的な進歩だった。

 唯一の不満点は、脳波を検知してプレイするため、男女を偽れない部分だ。様々な研究から男女の脳の構造が違っている事がわかり、何らかの影響が出る可能性があると、性別を変えることは禁じられていた。

 しかし、禁じられると破りたくなる輩もいて、そうしたツールはアングラで、出回っていた。俺はそのツールを入手して、性別を変えることに成功していた。

 ネットゲームで女の子を演じる、いわゆるネカマをするのは、男共が貢いでくれたり、守ってくれたり、優遇プレイができるからだ。姫プレイとも呼ばれ、遙か昔のネットゲーム初期のころからその風潮は変わっていない。

 アメリカ発の「Another Life Fantasy」は、リアリティと自由度で他の追随を許さない大規模運営だ。しかもサーバー毎に特色があって、日本人サーバーはアキバ系と味覚に進化が強い。可愛い衣装が揃っていて、美味しい物が食べられるということで、女の子にも人気がある。


 まどろっこしいチュートリアルもなく、いきなり街に放り込まれる。手探りで始めないといけないのは、どこか本場モノを思わせて好感触だ。

 日本人用のサーバーへと移動を完了する。

 中世の町並みが再現された街に、色とりどりの髪型、衣装が行き交っている。

 俺はまだ初期装備なので、浮きがちに思えるが、買い物よりも先にやるべき事がある。


 宿屋を見つけて中へ入ると、さっそく部屋へと閉じこもった。

 衣装のコーディネート用に等身大の鏡が設置されている部屋で、俺は改めて自分のキャラを確認した。

 小柄な童顔に、発育の良い胸。初期装備の飾り気のない白のTシャツと黒の膝上プリーツスカート。膝上のハイニーソも黒である。

「初期装備でも可愛いじゃないか」

 金髪ツイテも、頭の動きに自然に動き、鏡の前でターンすると、尻尾が踊る。スカートも広がり、胸が揺れる。

 思わずそのたわわな果実に手を伸ばす。しょうがないじゃない、男だもの。

 プログラムで再現された柔らかな感触は、リアルを知らない自分には、十分な威力を持っていた。脂肪の塊に過ぎないはずが、男にはない柔らかさである。骨もなく、指の動きで容易く形が変わり、それでいて指を包み押し返す弾力も備えている。いつまでも触っていたくなる。

 鏡越しに見える美少女のおっぱいを好きなように揉みしだく。自分なのだが、自分じゃない。可愛い、おっぱい、柔らかい。どんどんと興奮が高まっていった。


 ピーピーピー。

 電子音に気づくと俺は、現実に戻っていた。あまりの興奮に、セーフティーが働いたみたいだ。頭に乗った軽い重さ。イスに投げ出された体。それを認識して、慌ててズボンの中を確認するが、大人しいままだった。

 完全に中と外は分離されている。

 ただその興奮だけは尾を引いているようだった。

「ヤバいな、アレ。徐々に慣らしていかないと」

 それでも新たな世界の開拓に、興奮するのは止められそうになかった。

他の作品と平行して、更新ペースや世界観の混同など弊害がでないかお試しする部分があります。

みなさまの励ましがあれば、更新ペースは上がるかも?


それでは、よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] ( ̄□ ̄;)!!自分の胸に興奮しちゃ駄目じゃん(笑)
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