放課後
授業が終わった
「さて帰るか」教室から出ようとした時
「亜阿阿君」
「どうしたの井伊さん、嫌な予感しかしないんだけど」
「そうほめないで」
「いや、ほめてないよ で、なに」
「私が作った部活に入って」
「急だね、部活ってなに部なの」
「アイス部」
「アイス部?アイスクリームの事でも調べるの」
「ううん、愛巣部亜阿阿君と私の愛し合う巣部」
「入らないよ、なんなのそれ」
「大丈夫、他の誰にも邪魔はさせないから」
「いや、そういう問題じゃなくて、そもそもなんで井伊さんは僕なんかがいいの、井伊さん結構モテるのに?」するとなぜか井伊さんが不機嫌に
「私の前で亜阿阿君の 悪口言うの許せない、たとえそれが亜阿阿君でも」
「ややこしいよ、でもなんで僕なの?」すると今度はどこか寂しそうな表情で
「覚えて無いの、あの幼き日の約束を」
「幼き日のっていつ頃なの」
「生後半年」
「覚えてるわけないよ、そもそも本当なのそれ」
「うん、私それまで泣いたこと一度もなかったのに、亜阿阿君が病院出るとき初めて泣いた、それに亜阿阿君も一緒に泣いてくれた、その鳴き声が将来向かえに行くねっと・・・覚えて無いの」
「色々(いろいろ)衝撃過ぎて何から聞いたらいいやら、とりあえず僕そんな約束してたんだ」
「今の嘘」
「・・・嘘なのーなにその嘘」
「だって弱い女だと思われたくなかったんだもん、私でも生まれて半年も泣かないわけがない」
「え?そこが嘘なの」
「うん」
「それ以外は」
「全部本当」僕は思った(すごすぎる人だなと)
「そんなにほめないで」
「なんで考えてることまでわかるの、それにほめてないよ何回も言ってるけど」
つづく