8 魔女で勇者です
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やられた!!!!!!!!!
おかしいと思ったよ!
私が王の間に入って来てからと言うもの、
一言も喋らず、こっちを見て微笑んでいた。
いつもならアイリス遅いのじゃ!支度に何分かかっておるのじゃ!とか
言いそうなのに言わないから変だなぁと思っていたら!
「私は勇者など!」
「勇者、アイリス。
この世界のため、この国のため頑張ってくれ!」
「ちょっ!人の話を!」
「城門まで見送りしようではないか」
王様に引きずられるように城門まで連れていかれ、
城門の外に出された。
王様はとていい笑顔で《頑張れよ。》と言ってくるし、
兵士たちは尊敬の眼差しで見てくるし。
これは...今更勇者などできません。
なんて言えない雰囲気!
いいのか?魔女が勇者で!裏切るかもしれないんだが!?
「なにをしておるか!
さっさと魔王退治に行くのじゃ!」
私に選択肢はないようです。
「行きますよ!行けばいいんでしょ!!」
「そうじゃ。最初からそういえばよかったのじゃ。
死ぬではないぞ。」
こうして私は勇者になった。
「あ!アイリスが勇者になった!
絶対嫌だろうなぁー
魔王に会いに行くってことは.....僕にも会いに来てくれるかなぁ?」
「そんなのは分かりませんわ。
あなた、あの魔女とどうゆう関係ですの?」
「ひ・み・つ★」
「うざいですわ。」
「ひどいよー
僕泣いちゃうよ?」
「......殴りますわよ?」
「あはは
もう冗談なのに★」
クラウディオ:アイリス様にしばらく会えないなんて...これはこれでいいかも
アイリス:今寒気が.......