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プロローグ

ついに投稿しました!月1で投稿できれば良い方だと思いながらゆっくりやります。目標は毎日投稿で行きます。

学生ですが、勉学と共に製作に励みたいと思います。

――――――――何もない空間。清閑な部屋。そんな部屋――――そんな何もない部屋に、山路時雨は居た。

 時雨はあたりと見回して、不思議な顔をする。

「ん?なんだここ?なんでこんな所に居るんだ?」

 って、驚くぐらい冷静だな。普通もっと動揺するもんだろうに。

(まぁ、何があったか思い出すまで待つとするか。)

 そう考えつつわしは、時雨を再度、観察しだす。

「えっと・・・あ、そうだ。確か、仲の良い従姉妹に子供ができたからって、お祝いを買いに出て、それから――――――――」

(ふむ・・・記憶も取り戻して、来そうじゃな。しかし、予想以上に、落ち着いてるのぉ。これは大物かもしれんな)

 内心で、苦笑しながらわしこと、魔神メタジは時雨を見つめていた。こやつは、親戚の出産祝いを買いに、出かけた所を通り魔に襲われたと、言う不運な男なんじゃが・・・

「そういや通り魔みたいなのに襲われたな。あれで死んだのかな。まぁ、なんとも運のない人生だったな。」

 すごい落ちついてると言うか自己完結しおった彼奴。まぁ、落ちついてる様じゃし、声をかけるかの。

「おーい、そこの青年。」

 呼ばれた時雨は、あたりを見回して誰もいないにように見えたらしく頭に、はてなマークが出たような顔をしておった。にしても普通上とか見るもんじゃろ・・・

「おーい、ここじゃここ。上を見てみよ」

 なんか偉そうになってしまったのぅ・・・・神様やってるからいいのかもしれんが。

「上?上って・・・えっ、爺さん何やってんのそんな所で。」

 わしは、時雨に爺さんと呼ばれた瞬間、目が点になった。彼奴は、わしを見て驚くどころか何してんの?みたいな感じで聞いてきおった。何人か転生させたがこんな奴は初めてじゃ。しかし、驚いててもしょうがないので、とりあえず自己紹介をすることにした。

「あー・・・わしは、これからお前が行く世界・・・カルマの神様の一人じゃな。名をユグレスと言う。」

 わしが、名乗った後、数拍の間が開けてから青年はこう言った

「あ、転生すんのか」

 ・・・・本当に可愛くないくらいブルーな反応をするのぅ。彼奴は。

「まぁ、その通りなんじゃが・・・えらいさっぱりしておるの。前の世界に大事な人とか居らんかった訳ではなかろうに。」

 そう言うと青年は、諦めたような顔をして「居たけど」と言う言葉の後に、一拍おいて、話だした。

「俺は、一族の中で一番の木偶の坊と言われてたし、唯一優しくって大好きだった姐さんが、幸せになってくれたからもうどうでも良いんだよなぁ。」

 ふぅむ・・・どうやら不謹慎じゃが転生するのには丁度よかったようじゃな。しかし、わしは、ふと気になったことがあったので聞いてみた。

「お主がかまわんのならええのじゃが・・・・姐さんの子供が成長するのは見たくなかったのかの?」

 それを言われた青年は微笑んだあとに「別にいいんです。」と言った。この反応は、未練があったんじゃろうなぁ・・・

「で、ユグレス様。転生させないのですが?」

 そんな事を考えてたら青年の方から本題の方を指摘された。そうじゃった、わざわざ声だけで何個かじゃべるだけで一方的に転移させずに、この場所に呼んだのは頼みたいことがあったからじゃった。

「そうじゃったな。お主に、頼みたいことがあってな。」

 青年は怪訝そうな顔をして「頼みごと?」と言っておった。わしは続きを話す。

「そうじゃ。お主がこれから転生する種族は魔人族や魔族と呼ばれておるのじゃが・・・・肉体や身体能力が異常発達しておって最低限の文明しか発展してないんじゃよ。だからお主に発展させてほしいのじゃ。」

 青年は、話を聞いたあと、結構めんどくさいとか言いながらとあることを聞いて来た。

「それって、俺が何も知らなかったら意味なくね?」

 彼奴の言う事はもっともじゃろう。じゃが、わしは、そう言われるのは予測していたので、すぐに返答することにした。

「一応前世での余生の過ごし方などは、見させてもらったのじゃよ。本が好きで面白ければ、なんでも吸収するような性格だったようじゃのう。その知識があれば、発展させれるじゃろうし、魔族は比較的に長寿じゃ。運がよければ次の転生者にも会えるかも知れんしの。」

 わしが答えると、青年は納得といった表情になった。心当たりがあるのだろう。何か思うところがありそうな顔をしとるが、できだけさっさと、転生させないと他の奴等がうるさいからのぉ・・・。しかたない、ゴリ押しで転生させるかの。

「実は、お主がここに居ると色々まずいのでな。なあに、また話すことはできるじゃろうから心配は無用じゃぞ。」

 これは本当に可能なことじゃ。それに魔大陸にはあやつが居るしの。

「んじゃ、もう転生さしていいですよ。」

 本当にさっぱりしすぎてて心配になってきたの・・・・・。じゃが本人も言って居るし送るとするかの。

「それでは、行ってきなされ。魔族の文明発展は頼みますぞ~」

 わしは、手を振りながら青年を送った。さてはて、どうなることやら。というか、色々チート機能をつけてあげる予定だったのに、青年のインパクトがすごくて忘れておったの。まぁ今のうちにつけとくかのぉ・・・

 わしは、そうやってあやつのスペックデータをいじって自分の住処へと帰った。


「さてはて、どうなるかのぉ。今度は、成功して欲しいものじゃが・・・」

いかがでしたか?面白ければブクマよろしくです!

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