表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影法師は忍ばない  作者: 雨森汐也
『紫鏡』
1/13

プロローグ

君は『紫鏡』についてご存知だろうか。



もしかしたら名前くらいは聞いたことがあると思う。そして、君がまだティーンエイジャーであるなら早めに帰ったほうがいい。ま、それでも聞くと思うけどさ。僕もそのつもりで話すから。


『紫鏡』は、都市伝説の一つ。

簡単だ、二十歳になるまで『紫鏡』を覚えていたら不幸が訪れるというもの。

それを打ち消す呪文もあるが、これらは基本的に昔からの風習に由来するんだ。

まだ医学が精通していない頃は、身体に紫の斑点が出来るとそれは即ち"死"に直結する病気だと思われたんだ。ま、実際どうなんだろうね。

それから紫という色が出てきて、死への恐怖が相まり『紫鏡』の伝説が生まれた。




ところで君はいくつだ?

ん?僕かい?

僕、こう見えてすごく年寄りなんだ。少なくとも三百年くらいは生きてるかな?

それで、君は?

……へぇ、二十歳かあ。

なに、もう成人したって?

そうかそうか、それはおめでたい。

じゃあ、この際だから僕からもお祝いさせて。

とっておきのおまじないを掛けてあげるよ。



「『紫鏡』」






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ