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やっぱり時代は熱血だよな!  ~炎属性の魔法使い、魔法学園で英雄になる~  作者: 雨天


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第六話 炎vs風! 激突する二つの力!



「それでは、属性対抗戦・第一回戦、炎属性vs風属性の試合を開始します!」


審判の声が闘技場に響き渡った。


観客席からは、割れんばかりの歓声が上がる。


「火乃丸、覚悟はいいな?」


ケン先輩が俺に声をかける。


「はい! 燃えてきました!」


「その意気だ。だが、感情に流されるなよ。特訓で学んだことを思い出せ」


「分かってます!」


俺は深呼吸をして、気持ちを落ち着けた。


対面には、ヴィクターを中心とした風属性チームが並んでいる。


「ヴィクター様、あの平民をやっつけてください!」


「風属性の力を見せてやりましょう!」


風属性のメンバーたちが、ヴィクターを囲んで士気を高めている。


「では――試合開始!」


審判が旗を振り下ろした瞬間、両チームが動き出した。


「作戦通りだ! 火乃丸、突っ込め!」


アリス先輩の指示に従い、俺は敵陣に向かって走り出した。


「来たか、火乃丸烈!」


ヴィクターが杖を構える。


疾風障壁(ゲイルバリア)!」


風の壁が、俺の前に立ちはだかった。


「そんなもので止められるか! 紅蓮突破(クリムゾンブレイク)!」


俺は魔力を拳に集中させ、風の壁を殴り抜いた。


「なっ!?」


ヴィクターが驚愕の表情を浮かべる。


「俺は、あの時の俺じゃねえ! 炎拳(フレイムフィスト)!」


炎を纏った拳が、ヴィクターに迫る。


だが――


「甘い!」


横から別の風属性の生徒が割り込んできた。


風刃(ウィンドブレード)!」


風の刃が俺の腕を掠める。


「ぐっ!」


「火乃丸、一人で突っ込みすぎだ!」


ユウキ先輩が槍を構えて俺をカバーしてくれた。


「炎槍・紅蓮突き(フレイムランス・クリムゾンスラスト)!」


炎を纏った槍が、風属性の生徒を吹き飛ばした。


「助かります!」


「連携を忘れるな! これは団体戦だ!」


「はい!」


俺は再びヴィクターに向かって突進する。


「しつこい奴だ! だが、私も成長している!」


ヴィクターが杖を高く掲げた。


「天空の支配者よ、我に風の翼を与えたまえ――風翼展開(ウィンドウィング)!」


ヴィクターの背中から、風で形成された巨大な翼が現れた。


「空中戦だと!?」


「見たか、火乃丸烈。これが貴族の、そして風属性の真の力だ!」


ヴィクターは空中を自在に飛び回り、俺たちを上から攻撃してくる。


「風神の(エアアロー)!」


無数の風の矢が、俺たちに降り注ぐ。


「くそっ!」


「炎の(フレイムシールド)!」


アリス先輩が防御魔法を展開し、風の矢を防いだ。


「ありがとうございます!」


「礼はいらないわ。それより、あの空中の敵をどうにかしなきゃ」


アリス先輩が思案している。


その時、俺は閃いた。


「アリス先輩、俺に考えがあります!」


「何?」


「俺を、空中に飛ばしてください!」


「飛ばす? どうやって?」


「俺の魔力を爆発させて、その反動で飛びます!」


アリス先輩は一瞬驚いたが、すぐに理解した。


「...面白いわね。やってみましょう」


アリス先輩は、俺の足元に魔法陣を展開した。


「この魔法陣の上で、下向きに魔力を爆発させなさい。私の魔法が、その力を増幅する」


「分かりました!」


俺は魔法陣の中心に立ち、両手を地面に向けた。


「行くぜ! 紅蓮爆発(クリムゾンエクスプロージョン)!」


俺の魔力が爆発し、同時にアリス先輩の魔法がその力を増幅した。


「うおおおおおッ!」


俺の体が、空中へと打ち上げられた。


「な、何!?」


空中にいたヴィクターが驚きの表情を浮かべる。


「もらったああああッ! 炎拳(フレイムフィスト)!」


俺の拳が、ヴィクターの腹部に叩き込まれた。


「ぐはっ!」


ヴィクターは空中で体勢を崩し、地面に落下した。


「ヴィクター様!」


風属性の他のメンバーが慌ててヴィクターに駆け寄る。


「今だ、一気に攻めるぞ!」


ケン先輩の号令で、俺たちは攻勢に出た。


炎龍拳(フレイムドラゴンフィスト)!」


ケン先輩の強烈な炎の拳が、風属性の生徒を次々と倒していく。


火炎球連射(ファイアボールラピッド)!」


アリス先輩の連続攻撃が、敵陣を制圧する。


「回復魔法・炎の癒し(ヒーリングフレイム)!」


マリア先輩が、傷ついた俺たちを回復してくれる。


そして――


「終わりだ! 炎槍・紅蓮大突き(フレイムランス・グランドクリムゾン)!」


ユウキ先輩の必殺技が、最後の風属性の生徒を吹き飛ばした。


「勝負あり! 勝者、炎属性!」


審判の宣言が響いた。


「やったああああ!」


「勝った! 俺たち、勝ったぞ!」


俺たちは歓喜の声を上げた。


観客席からも、大きな拍手と歓声が送られる。


「烈ーーー! すごいぞーーー!」


陽太の声が聞こえる。


「よくやったわ、烈!」


涼音も拍手してくれている。


「......」


ヴィクターは地面に倒れたまま、悔しそうな表情を浮かべていた。


俺は彼に近づき、手を差し伸べた。


「ヴィクター、いい勝負だったぜ」


「...貴様」


ヴィクターは俺の手を見つめた。


そして、迷った後――


「...ふん」


ヴィクターは自力で立ち上がった。


「今回は貴様の勝ちだ。だが、次は負けん」


「ああ、またやろうぜ」


俺は笑顔で答えた。


ヴィクターは複雑な表情を浮かべながら、闘技場を去っていった。


「火乃丸、よくやった」


ケン先輩が俺の肩を叩いた。


「お前の無茶な戦法、見事だったぜ」


「ありがとうございます!」


「でも、次の試合はもっと強敵よ。水属性と地属性は、今年も優勝候補だから」


アリス先輩が真剣な表情で言う。


「大丈夫です。俺たち、もっと強くなれます!」


「その意気よ。さあ、次の試合に備えましょう」


---


その夜、俺たちは寮で勝利を祝った。


「烈、お前すげえよ! 空中に飛んでいくとか、思いつかねえぜ!」


陽太が興奮気味に言う。


「あれは、アリス先輩のおかげだよ」


「でも、実行したのは烈だろ? すごいよ!」


咲も目を輝かせている。


「貴様の成長は認めよう」


紅も、珍しく素直に褒めてくれた。


「......すごかった」


燼も、短く感想を述べた。


「みんな、ありがとな」


俺は、仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。


「でも、まだ終わってない。次の試合も頑張らないとな」


「ああ!」


「優勝目指して、頑張ろう!」


俺たちは、拳を突き合わせた。


属性対抗戦は、まだ始まったばかり。


これから、もっと厳しい戦いが待っている。


だが、俺たちには仲間がいる。


そして、燃える情熱がある!


絶対に、優勝してみせる!



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