第2話 水色のサマープラネット
水色のサマープラネット
なんであんな夢を見ちゃたんだろう。
炊き立てのごはんと甘い玉子焼きと焼き魚の朝ごはんを食べながらゆりは一人反省していた。
サマープラネットはもぐもぐも美味しそうに満面の笑顔で朝ごはんをいっぱい食べている。(お母さん。おかわりください! と言っておかわりもしていた)
お母さんは季節のプラネットというサマープラネットたち四姉妹のロボットアイドルグループの代表曲を楽しそうにお料理をしながら小さな声で歌っている。
世界初の心を持ったロボット。
プラネット。
四姉妹のロボットアイドルとして世界的に人気のある有名なプラネット。
そのプラネット型の四姉妹の次女。
(年齢は十四歳で、ゆりと同じ年齢だった)
サマープラネットはプラネット型のロボットを作るために計画された『プラネットプロジェクト』の参加者の一人である天才ロボット博士、ゆりのお母さんの家で暮らしていた。(つまりゆりの家だった)
プラネットには個体に色があって、サマープラネットは水色だった。
そんなサマープラネットは水色の髪と水色の機械の紋章のある瞳をしていた。
サマープラネットは綺麗な水色の長い髪をいつものようにポニーテールにしている。
小さな顔は猫っぽくて、お人形のように綺麗で、はだは真っ白で、まるで雪のようだった。
小柄で、ゆったりとした大きめの服を着ていて、いつもだらだらしている。(あと本物の猫みたいによく寝ている)
「ゆり。そろそろ時間なんじゃないの?」
サマープラネットのあたまを撫でながらお母さんが言う。
あ、やばい。
ゆりは急いで朝ごはんを食べて「ごちそうさまでした」をして、学園に出かける準備をする。
朝の光の差し込んでいる白い家。
真っ白なチョコレートみたいなドアを開けて「行ってきます!!」と元気に言って、ゆりはいつものように学園にいった。
「頑張ってね」
と呑気な顔で手をふってくれる笑顔のサマープラネットを見ながら。
 




