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第85話 ジョンの冒険者登録

「おはよう、ジョン」

人形ジョン『おはよう、アン』

「ねえ、そろそろ冒険者活動に戻ろうかな」

「最近は、リハビリ指導や新商品の製作ばかりしていたから、薬草採取していないし」

人形ジョン『そうですね。モーラさんも回復してきましたし、いいのではないですか』

「そうだよね。でも、ギルマスに一言伝えたほうがいいかな。モーラさんの報告が遅くなると心配するかもしれないし」

人形ジョン『そうですね。遅いと事件に巻き込まれたと思うかもしれませんから』

「じゃあ、明日から活動しよう」


そういえば、石鹸を作ったけれど換金はしていなかったので、試しに一般肌用と敏感肌用の石鹸を一つずつ、タブレットの前に並べて換金してみた。

すぐに売れたので、100個ずつコピーして換金してみると、またすぐに売れた。

これは、沢山売れるかもと、追加で200個コピーして換金するとまたすぐに売れる。

タブレット画面には、追加注文500個が表示されていた。

えっ、そんなに一度に売れるのかなぁと疑問に思いながらも、追加コピーして換金した。

もしかして、催促とかされちゃうかも。


各種類の歩行器、歩行車、車椅子、介護補助運動の本も並べる。

並べてすぐに完売である。

これは、必要な人が案外いるのかもしれないと思った。

追加注文があれば、またタブレットに表示されるだろう。


ジョンと一緒にモーラさんの家に行く。

「おはようございます。モーラさん」

「おはようございます。アンさん」

「調子はいかがですか」

「はい、身体も楽に動かせるようになりました」

「では、今日は自分で運動をするようにしましょう」

「まずは、足の指を伸ばしたり、丸めたりします」

「すべて、3回していきましょう」

「次は、足首を上下に動かします」

「次は、片足ずつ膝を立てます」

「次は、片足ずつ膝を曲げて、お腹まで近づけます。痛いようでしたら途中で止めてください」

「次は、両膝を立てて、右に倒し、左に倒します」

「どうですか、疲れましたか」

「少し疲れました」

「休憩をしますか」

「いえ、大丈夫です」

「では、続けますね。次は手を動かします」

「指を握って開いてを繰り返します」

「次は、片腕ずつ、肘を曲げます」

「次は、腕を伸ばして、ゆっくりと真上に上げます。下すときもゆっくりです」

「はい、今日はここまでにしましょう」

「どうですか、だいぶ疲れましたか、痛いところはありましたか」

「疲れましたが、痛くはなかったです」

「自分で動かすことで、頭が動かすことを記憶します、次からはもっと動かしやすくなると思います」

「お水をください」

「おかわりは要りますか」

「はい、お願いします」

「もう一杯お水をお願いします」


「桶とタオルをお願いします」

桶とタオルにクリーンをかけて、お湯をはる。

「顔から拭いてくださいね」

「では、また来ますね。お大事に」


モーラさんの家を出るときに、ジョンには隠ぺいをかけてもらう。

もしかしたら、残党や他にも企てている人がいるかもしれないので、一人を装っている。


ギルドに行き。

「おはようございます。レジーナさん、ギルドマスターはいらっしゃいますか」

「おはよう、アンさん。ギルマスの部屋まで案内するよ」


「おはようございます。ギルドマスター」

「おはよう、アンちゃん」

「今日のリハビリは、自分で手足腕を動かしてもらいました」

「少し疲れたようですが、大丈夫だと思います」

「それで、明日からはモーラさんのリハビリが終わったら、そのまま薬草採取に行きたいと思いますので、ギルドに来るのは遅くなります」

「ですので、モーラさんの状況は、レジーナさんにことづけたいと思いますが、どうでしょうか」

「あまり、ギルドマスターの部屋に伺っても、良くないかとも思いますし」

「ああ、そうか。そうだな。変に絡んで来る奴もいるかもしれないしな」

「じゃあ、ことづけはレジーナに頼むな」

「はい、分かりました」


ギルドの外で隠ぺいをして待っているジョンと一緒に、また街をプラプラしてから帰ろう。

念話『今日は、誰も引っ掛からないね』

人形ジョン『そうですね。ですが、しばらくは注意しておきましょう』


「明日から、薬草採取をするけれど、ジョンも一緒に行くんでしょ」

人形ジョン『そうですね。しばらくは一緒に行動しましょう』

「じゃあ、私は出かけるとき冒険者の服を着て行くけれど、ジョンはどうするの」

人形ジョン『そうですね。護衛の服にします』

「そっか。分かった」


「今日出かける前に、石鹸と歩行器とかをタブレットに換金したら、全部売れちゃったよ」

人形ジョン『やはり、需要はあるのですね』

「石鹸は、分かるけれど、歩けない人も多いのかな」

人形ジョン『怪我をした人や病気やお年寄りの方も多いのではないですか』

「まあ、普通に考えればそうだね。まして、医療が発展していないし」

「神様から催促があるかもしれない」

人形ジョン『神様も忙しくなりますね』


翌朝もジョンとモーラさんの家に行く。

「おはようございます。モーラさん」

「おはようございます。アンさん」

「調子はいかがですか、昨日のリハビリで疲れていませんか」

「昨日は少し疲れましたが、今は大丈夫です」

「どこか痛いところはありますか」

「いえ、特にはないです」

「では、先にクリーンと鑑定をします」

「クリーン」「鑑定」

「今日も問題はないです。では、昨日と同じように自分で動かしてください」

「無理をせずにゆっくりで大丈夫です」

「寧ろ、早く動かすよりもゆっくり動かす方が身体にはいいですからね」

「はい、分かりました」

「それから、呼吸は止めないように鼻で息を吸って、口から息を吐いて、意識しながら動かしましょう」

「はい」

昨日と同じリハビリが出来た。

「はい、これで終わりです」

「どうですか、大分疲れましたか」

「少し疲れはしますが、気持ちいいです」

「無理をしない程度の疲れは問題ないです」

「汗をかくことも大事ですからね。身体の新陳代謝が良くなりますし」

「頭も身体も動かそうとする意識が強くなりますから」

桶とタオルを持ってきてもらい、お湯をはる。

「顔から拭いてくださいね」

「食事はどうですか」

「重湯から変わりましたか」

「はい、今は具材を小さく切って柔らかくしたものを食べています」

「そうですか。固形物を食べられるようになれば、身体に力も入りますから。無理のないように、でも出来るだけ沢山食べてください」

「はい」

「では、お大事に」


モーラさんの家を出るとき、ジョンには認識阻害と隠ぺいをかけてもらった。

私も軽く認識阻害をかけている。

周囲50mに、気配察知と風魔法で声を拾うようにした。

念話『ねえ、ジョン。採取場所までは直接行く。それとも、正規に門を通っていく』

人形ジョン『そうですね。朝とでは門衛が変わっていますから、直接行きましょう』

『分かった。じゃあ直接行こう。一旦シェルターに戻り、地図からいつもの採取場所に向おう』

人形ジョン『アンならば、シェルターに戻らなくても、行きたい場所をイメージすれば行けますよ』

『えっ、そうなの』

人形ジョン『ええ、ただ、慣れないと目的の場所の状況が分かりませんが』

『あー、そうだよね。周りに人や魔物が居ないか確認しないとダメだよね』

目的地の場所をイメージして、半径1kmの範囲を索敵する。

うーん、どうだ。誰もいないか。

念話『誰もいないみたい。転移するよ』

ジョンと手をつないで。

「転移」

「おー、ちゃんと転移できたよぉー」

人形ジョン『そうですね。上手くいきましたね』

「ここがね。いつも採取している場所」

人形ジョン『そうですか。私は初めて来ました』

「そうだよねぇ。じゃあ、いつものように索敵しながら採取していくね」

人形ジョン「私は、周りを警戒しています」

秋も深まってきたが、まだ薬草は採取出来るようだ。

時々出てくる、角うさぎも狩る。

「ジョン、そろそろ森に入ろうかな」

人形ジョン『分かりました』

森にも、まだきのこはあるようで、思っていたよりも沢山採れた。

「ねえ、ジョンも冒険者登録してみる」

人形ジョン『私がですか』

「そう、だってジョンは市民の登録証明しかないでしょ」

「町を移動するときは、冒険者の方が怪しまれないし便利かと思って」

人形ジョン『そうですね。そうすれば、アンと一緒に冒険者をしても問題ないですね』

「じゃあ、ジョンの分も薬草採取しようか。ポイントになるんじゃない」

人形ジョン『分かりました。やってみます』

草原に戻り、ジョンも索敵しながら薬草採取する。

ジョンも自動採取に自動収納が出来るのだ。

「ねえ、二人で活動するならば、マジックバッグが必要じゃない」

人形ジョン『そうですね。大物の魔物を狩ったときは必要になります』

「じゃあ、帰ったら作ろうよ」

人形ジョン『分かりました』

二人で十分収穫できたので、休憩することにする。

「風が冷たくなってきたから、温かい飲み物がうれしいね」

人形ジョン『そうですね。外だから尚更です』

「そうだ。外でも温かい飲み物が飲めるように、スープジャーを作ろう」

「あれがあれば、スープも持ってこれるし、いいんじゃないかな」

人形ジョン『そんな物があるのですか』

「そう、私は使ったことはないけれど、お昼に持ってくる人を見たことがある」

人形ジョン『それでは、また商業ギルドに行くようですね』

「ハハ、そうだね」


「帰るときは、証拠の為にもジョンは隠ぺいをといて認識阻害だけを軽くかけて行こうか」

ギルドが混み始める前に到着するように帰ることにした。

二人で並んで歩いていくと、門衛が少し驚いたような顔をしていた。

私はギルドカードをだして、ジョンは市民カードを出す。

特に何も聞かれなかったので、ホッとしたよ。


冒険者ギルドに入り、レジーナさんのところに行く。

「こんにちは、レジーナさん。今日から薬草採取を再開しました」

「ああ、ギルマスからは聞いているよ。見舞いに行きながらだと、大変じゃないかい」

「いえ、モーラさんも元気になりましたから、それほど大変ではないです」

「そうかい。でも無理はしないでおくれよ」

「はい、ありがとうございます」

「それと、彼はジョンといいますが、彼の冒険者登録をお願いします」

「おや、彼はアンさんの護衛じゃないのかい」

「はい、そうですが、最近は物騒なので冒険者登録をして一緒に活動したらいいんじゃないかという話しになりました」

「そうかい、その方がいいかもしれない」

「じゃあ、この書類に記入しておくれ」

ジョンは名前を書き、水晶に手を当てて手続き完了である。

「早速なんですが、これはジョンが採取した薬草になります」

「おや、もうかい」

薬草を20株10種類出す。

「今日の薬草でFランクからEランクに昇格です。おめでとうございます」

「いきなり、Eランクだね」

人形ジョン『これから頑張って、早くアンと同じDランクになります』

「そうだね」

「レジーナさん、ギルマスにことづけをお願いできますか」

「ああ、構わないよ。聞いているからね」

「はい、モーラさんは昨日と同じように自分で手、足、身体を動かして、食事も柔らかい固形物を食べるようになりました」

「順調に回復しているんだね」

「はい、そうです」

「ところで、二人共冒険者になったのなら、パーティを組むのかい」

「えっ、そのほうがいいんですか」

「そうだね。その方がメンバーの高いランクに合わせて、依頼も受けられるし魔物も討伐できるよ」

「それにパーティを組んでいた方が、他の冒険者からの引き抜きもされにくいからね」

「引き抜きなんてあるんですか」

「どこのパーティも実力ある人は欲しいからね」

「まあ、そうですね」

「どうする、ジョン」

人形ジョン『デメリットはありますか』

「特には無いね、ただ、出来れば二人が同じランクの方がいい」

「依頼を受けた時に実力の差があると、成功率が下がるからね」

「ああ、何となく分かります」

「じゃあ、登録する?」

人形ジョン『そうしましょう』

「登録お願いします」

「パーティ名はどうする」

「え、急に言われても思いつかないです」

「そうだね。じゃあパーティ登録だけしておくよ」

「ギルドカードを出してくれるかい、カードにパーティメンバーのジョンさんの名前を記載するからね」

私のカードにジョンの名前が追加され、新しく出来たジョンのカードには私の名前が記載されている。

「はい、これで二人のカードを返すよ」

「ギルドの説明はいるかい」

「いえ、私からしておきます」

「分かったよ。じゃあ二人ともこれからも頑張ってね」

「はい、ありがとうございます」


シェルターに戻り。

「これで、ジョンも冒険者だね」

人形ジョン『そうですね。私まで冒険者になるとは思ってもいませんでした』

「まあ、そうだよね。でもこれで、どこに行っても怪しまれないし行動しやすいよね」

人形ジョン『そうですね』

「私は、さっき話ししていた、スープジャーとマジックバッグを作って来るね」


作業部屋に行き、地球のネット通販からスープジャーを三種類購入する。

実際に使ってみないと分からないからね。

それぞれ似ているが、広口が広い方が使いやすそうだ。

効果時間もメーカーで違うんだ。

容量も200ml から500mlまである。

容量は三種類あればいいか。

うーん、悩むなあ。

200.300.500か300.400.500のどちらにしようか。

200mlだと、カップ一杯分だよね。

荷物を少なくしたい時は、このサイズはいいよね。

よし、200.300.500にしよう。

色はどうしようか。パーティで使うとすると5色はあったほうがいいか。

白・黄・ピンク・緑・青にしよう。

この世界の通販と【ビューview】機能を開いて。

「このスープジャーで容量は200.300..500mlで、色は白・黄・ピンク・緑・青で。

「クリエイト」

出来ましたよ。

一つずつ手に取り、完成具合を確認する。

良く出来ている。色も希望通りに仕上がっている。

「裏にアース商会名と商標登録とナンバリング0番から、汚れ防止、破損防止、魔法攻撃無効、物理攻撃無効、盗難防止、盗作防止、コピー禁止、手書きの写し禁止」

「クリエイト」

これは保管用にして、ギルドへの見本品を作ろう。

「スープジャーの表面と裏面に『見本品』と記載、コピー」

「クリエイト」

これで、見本品は出来たから、申請書と設計図の作成をしないと。

効果時間は24Hを選んだから、使い勝手もいいはず。


マジックバッグは、ポーチ型にするかリック型にするか。

折角だから両方作ろうか。

地球から選んだほうが種類もあるよね。

こちらの世界で使っても違和感のないデザインを選んだ。

私とジョンで2個ずつ購入した。

容量はどうしようか。

体育館は大きすぎるよね。

500坪にするか。

大物を狩っても大丈夫なようにね。

「色は、ミントグリーンとモスグリーン。容量は500坪」

「クリエイト」

「バッグの内側にアース商会名と商標登録を印字、使用者登録、自動返還、汚れ防止、破損防止、魔法攻撃無効、物理攻撃無効、盗難防止、盗作防止、コピー禁止、手書きの写し禁止」

「クリエイト」


ついでに、看護服を選ぶ。

セパレートのズボンタイプにする。

介護やリハビリをする時は、スカートよりもズボンの方が安心だし。

上着は腰までの丈にして、男女兼用で色は白だけていいか。

あとから追加も出来るしね。

男女兼用サイズだから、S~5Lまであればいいかな。

「タグは、片面にサイズ、片面にアース商会名と商標登録を印字、汚れ防止、破損防止、魔法攻撃無効、物理攻撃無効、盗難防止、盗作防止、コピー禁止、手書きの写し禁止」

「服の内側の右脇側で裾から5cm上に縫い付け」

「クリエイト」

私は見慣れている服だけれど、果たして受け入れられるか。ちょっと心配だね。

申請書と設計図を作成。


まだ、作りたいものがあるけれど、今度にしよう。


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