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第69話 保存食を作ろう

なんだかんだと昨日は疲れたなぁ。

でも、固形ポーションが認められて良かった。

作るのも楽しかったしねぇ。

そうだ、また何か作ろう。

何がいいかなぁ。

保存食とか携帯食なんかいいかも。

それぞれ同じような物だと思っていたけれど、何が違うのかな。

ネットで調べるか。

なるほどねぇ。

保存食は、長期間に常温で保存できて、加工や処理したもので災害時などに利用できる。

乾燥物や漬物なんかだね。

携帯食は、持ち運びが便利で、そのまま食べられる。

クッキーバーみたいなものかな。


野菜や果物を乾燥させるのがいいか。


「おはよう、ジョン」

人形ジョン『おはよう、アン』

「この世界で保存食とか携帯食ってあるの」

人形ジョン『そうですね。干し肉ならありますね』

『食べたことはありませんが、硬いそうです』

「へぇ~、そうなんだ。ジャーキーみたいな感じかな」

「今度は、保存食や携帯食を作ろうかと思って」

 人形ジョン『いいのではないですか』

「そう、じゃあ色々調べながら作ってみるね」

人形ジョン『はい、分かりました。何かお手伝いすることがありましたら言ってください』

「うん、わかった」


最初は何がいいか。飲み物なんかいいかも。

梅昆布茶がいいね。疲労回復、新陳代謝、便通にもいいらしいから。

梅干しは作ってあるからいいとして、昆布は海から取ってこないと。

海に行っているのは時間がかかるから、遠隔操作で取ってしまおう。

地図から前に行った海に設定して。

「サーチ 範囲50m 昆布 自動採取」

結構な量が取れましたよ。これを乾燥させないとね。

「乾燥」

全部は使うと勿体ないので一部だけを。

「自動粉砕」

これで、粉にできた。あとは梅干しも乾燥させて、これは粉と小さなカットにしよう。

「乾燥、半分自動粉砕、半分自動カット細かく」

これを混ぜれば出来上がり。

昆布の粉と梅干の粉とカットしたものを混ぜる。

お湯を注いで飲んでみる。

まあまあな感じだが、以前飲んだことがある味とは何かが違う。

ネットで材料を調べてみると、知らなかっただけで、色んな会社が出していた。

だいたいが、調味料や酸味料が書かれている。

塩も書かれていたので、ちょっとだけ足してみる。

あ~さっきよりは、良い感じ。


次は、干し野菜にしよう。

干し野菜といえば、まず思い浮かぶのは、切り干し大根かな。

あとは、干しシイタケね。

だいたいの野菜は、干し野菜に出来る。

これならば、かさばらなくていいんじゃない。

野菜なら、大根、キャベツ、にんじん、じゃがいも、さつまいも、ナス、レンコン、トマト、しょうが、にんにく・・・。

果物は、りんご、キウイフルーツ、レモン、いちご、柿、みかん、バナナ、ぶどう・・・。

きのこは、シイタケ、しめじ、松茸、きくらげ・・・。

とにかく、沢山出来る。

全部作るのは大変なので、主なものだけにしよう。

大根やキャベツは、千切りにしていく。

他の野菜やフルーツは、薄めにスライスする。

全てがカット出来たら。

「乾燥」

これで、ビンなどに入れて保管すればいい。

水に戻したりするのが、ちょっとだけ手間だが、これで幾つもの種類を持ち運びやすくなる。

ドライフルーツは、おやつにもなるからいいね。


次は、野菜の出汁。

炒め物やスープに使うのにいいと思う。

材料は、玉ねぎ、にんじん、ほうれん草、セロリ、しいたけ、にんにく、しょうが。

全て、乾燥させてから粉末にする

にんにくとしょうがは他よりも少なめに使う。

玉ねぎは多めがいいかな。

「乾燥、自動粉末」

匂いを嗅ぐと、野菜の香りがする。

コップに小さじ1入れて、お湯をすこし注いで飲んでみる。

野菜の出汁が効いて、これだけでも美味しい。


次は、煮込みスープをフリーズドライに出来るかどうか。

簡単なポトフで試してみよう。

材料は、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、ブロッコリー、ウインナー、ベーコン、コンソメ。

材料が大きいと難しいかなぁ。

いつもよりは、小さめにカットして、一口サイズがいいかな。

材料を鍋に入れて煮込んでいく。

完成したらスープカップ一杯分を用意して。

「フリーズドライ」

う~ん、まだちょっと乾燥が甘いか。

もう一度。

「フリーズドライ」

いい感じに固まっている。

お湯を注いで、しばらく待つ。

まあまあの出来である。

もちろん、生で作った方が一番美味しいが、保存食として食べるならば、これでもいいだろう。

後は味かな。コンソメだけでは飽きるから、カレー味とか豚骨、醤油、味噌、キムチ味か。

具材は同じにして、スープの味だけ変えて作ろう。

冬なんかは嬉しいよね。

お肉を牛、豚、鶏に変えてもいいし。

あーこの世界だとオークとか角うさぎになるのかも。

カレーには、ターメリック、クミン、コリアンダーの基本の3種類だけ。

この世界にコンソメはないので鶏や豚の骨と香味野菜から出汁を取って作ろう。

それぞれ、いい味をだしていい感じに完成した。


次は、クッキーバー。

材料は、小麦粉、バター、玉子、干しぶどう、干しベリー、干しアセロラ。

アセロラを入れたから、ビタミンCもとれるね。

材料を混ぜて、オーブンで焼くだけ。簡単である。


もう一つ、材料を変え、ピーナッツ、アーモンド、干しぶどうで作る。

問題は保存できる期間だ。

通常なら3日~5日だろう。

ここは、保存魔法を付与して、期間を延ばすことにする。


さて、あとは何があったかな。

そういえば、長期遠征や船乗りたちがなる病気に壊血病がありました。

ビタミンC不足と栄養バランスが偏り、かかる病気ですね。

キャベツを酢に漬けるだけと思っていましたが、それは酢キャベツだそうで、ザワークラウトとは違うものだそうです。

ザワークラウトは、発酵食品なのでまったくの別ものだそう。

折角なので、ザワークラウトを作りましょう。

材料は、キャベツ、塩、鷹の爪。

ビニール袋に千切りしたキャベツに塩をまぶして揉みこみ、空気を抜いて重石を置いて半日から数日おく。

水分が白っぽくなり泡がたち酸味が出たら完成。

ビンに入れ替えれば、保存もしやすい。


ビタミンCついでに、アセロラの飴も作ろう。

これは、上手く固まるか自信はない。

アセロラには、酸味種と甘味種があるので、それぞれ作り方を変えてみる。

材料、アセロラ酸味種果汁、グラニュー糖、はちみつ。

鍋に火をかけて材料を入れ沸騰させて、とろりとしてきたら、クッキングシートに一口大にスプーンで垂らしていき、固まるまで待つ。

固まったらグラニュー糖をまぶして完成。


もう一つの調理法で作る。

材料、アセロラ甘味種、魔力水、グラニュー糖。

鍋に、魔力水とグラニュー糖を入れ、グラニュー糖が溶けてトロリとしたら火から下す。

クッキングシートにアセロラをすこし離しておき、その上からとけたグラニュー糖をかける。

固まったら完成。

リンゴ飴のイメージで。


ここまできたら、ビタミンC野菜の出汁も作ろう。

材料、青ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、子ねぎ、カボチャ、さつまいも、じゃがいも、にんにく。

これを粉末にしておけば、いつでも出汁に使える。


はぁ~、作った、作った。

かなりの量と種類を作りましたよ。

ちょっと休憩をしてから、申請書の作成をしよう。


念話『ジョン、居る~』

人形ジョン『はい、居ります。なんでしょうか』

『保存食が完成したよ』

人形ジョン『そうですか。すぐに行きます』


「あ~ジョン、沢山作ったよぉ~」

人形ジョン『お疲れ様でした』

テーブルの上に、作ったものを並べてある。

「作ったものはね。梅昆布茶、干し野菜、ドライフルーツ、野菜の出汁、フリーズドライ、クッキーバー、ザワークラウト、アセロラ飴、ビタミンC野菜出汁」

人形ジョン『随分な量と種類ですね。頑張りましたね』

「そうでしょ。褒めていいよぉ~」

人形ジョン『はい、アンはいつも凄いです』

「ふふ、ありがとう」

「ジョンも味見してみる」

「あ~、味は分からないんだっけ」

人形ジョン『いえ、あれから改良しまして、味が分かるようになりました』

「え~凄いじゃない。じゃあ、これからはなんでも一緒に食べられるね」

人形ジョン『はい、そうです』

「よかったねえ、ジョン」


アンも全ての量は食べられないので、一口分だけ食べていく。

「どう、ジョン」

人形ジョン『はい、どれも美味しいです』

『でも、これとこれは、酸っぱいです』

「そう、これは酸っぱいものなの」

「でも、病気の改善にもなるんだよ」

「ジョンは、壊血病って、知っている?」

人形ジョン『いえ、存じません』

「症状がね、筋肉痛、関節痛、歯茎から出血、皮膚から点状出血、だるい、めまいなどだよ」

人形ジョン『その症状でしたら、聞いたことがございます』

『船乗りに多いと聞きます』

「そうなの。ビタミンCが不足するとなる病気なの」

「それと栄養バランスも偏るでしょ」

人形ジョン『これはまた、素晴らしい物を作りましたね』

「また、商業ギルドに登録に行こう」

人形ジョン『分かりました』


休憩をして、申請書の作成にかかる。

商業ギルドのサブマス、また行ったらビックリするだろうな。

その前に呆れるかも。

ハハ、どんな顔するか楽しみだ。


アセロラは、異世界使用で、熱にも強くビタミンCは壊れません。

ご都合主義となっております。

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