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第60話 冒険者活動⑦

ゆっくり休めたおかげか、体調がいい気がする。

やっぱり、お休みするのは大事だね。

週休二日制をしっかりと守らねば。


あんな事があったが、薬草採取に行こう。

まだまだ秋の収穫が出来そうだし。


たいして体力は使わないが、出かけるときはしっかりと朝ごはんを食べよう。

今朝は何がいいかなあ。


今朝のメニュー。

鮭のおにぎり、カボチャの煮物、里芋の煮物、目玉焼き、カリカリベーコン、キュウリの浅漬け、豚汁、ぶどう盛り合わせ、ヨーグルト、にんじんジュース、コーヒー。

最近はおにぎりがお気に入りなのだ。

最近知ったのだが、キウイフルーツのグリーンとゴールドの二種類はスーパーで見かけていたが、実の中心だけ赤い品種と実全部が赤い品種があることを知った。


「おはよう、ジョン」

人形ジョン『おはよう、アン』

「ジョン、調子はどう」

人形ジョン『はい、とても良いです』

「そう、なら良かった。今日は東門に薬草採取に行くね」

人形ジョン『そうですか。あんな事があったのに大丈夫ですか』

「そうなんだよねえ。あの決闘で目立ったからねえ」

人形ジョン『何かありましたら、すぐに連絡してください』

「わかった」

「ジョンの予定は?」

人形ジョン『産婆の資格を取ろうと思います』

『産婆になるためには、看護師と助産師の免許が必要なんです』

「ブホォ、ゴホォ・・ゴホォ・・・」

人形ジョン『大丈夫ですか、アン』

「コーヒーが変なところに入った」

「ジョンが変なこと言うから」

人形ジョン『変ではありません。いずれアンが子供を産むときに役に立つのです』

「はあ? こども~?」

人形ジョン『そうですよ。アンは女性ですから、子供を産む可能性があります』

『男性は産めません』

『その時に困らないように、資格を取るのです』

『あくまでも、可能性ですので無理に生む必要はありません』

『それはアンの自由です』

『回復魔法はありますが、知識は大事です』

『あ、そうなると小児科の勉強も必要となります』

『婦人科も必要となりますか、これは勉強することが増えます』

「いや、未来は分からないけれどさあ。ジョンがそこまでする必要あるの?」

人形ジョン『当然です。アンがいた世界の知識はすごいですから、私でないと勉強できません』

「そうだねえ。この異世界では最先端の医療技術や知識は得られないからね」

「まあ、無理はしないでね」

「それといつも言っているけれど、ジョンは自分のために何かするといいよ」

人形ジョン『はい、アンの為になることが私の仕事です』

「うん・・・頑張って」

人形ジョン『はい、頑張ります』


なんか、朝から疲れた。

気を取り直して採取を頑張ろう。


いつもの様に、前回の場所で外にでる。

Dランクになったことだし、もう少し奥まで行ってもいいかな。


草原の秋の薬草を採取。

ハギ、オミナエシ、クズ、ナデシコ、キキョウ、ススキ、フジバカマ。

秋の七草ですねえ。


今日は、ローズヒップを沢山採取するつもりだ。

なんたって、美容と健康にいいから。

自分用も確保する。

この周辺では、大き目で丸い形や細長い形の実を収穫できる。


ガマズミの実、姫りんご、ハイビスカス・ローゼル、オリーブを採取。

こちらは、食用や果実酒となる。


オキナワスズメウリ、ピラカンサ、ツルウメモドキ、南天、ノブドウ、紫式部を採取。

こちらは、鑑賞用で花屋さんとかに販売される。

毒がある植物もあるので注意が必要だ。


沢山採取出来たので、休憩してから帰ろう。


今日のお昼は、お稲荷さん、たくわん、緑茶。

デザートはアップルパイ。

アップルパイはホールではなくて、パン屋さんにあるような一人分サイズにした。


「こんにちは、レジーナさん」

「先日は、色々とありがとうございました」

「こんにちは、アンさん」

「あれから、大丈夫だったかい」

「はい、特に問題ありませんでした」

「今日も色々採取してきました」

「そうかい。今日は観賞用もあるんだね」

「そうなんです。色づいて綺麗ですから」

「これは、花屋とか色んな店が喜ぶね。店先に飾ったりもするからね」

「いつものように、預かり札を渡すね」

「はい、また資料室に行ってきます」

「戻ったら、声をかけてね」


「やあ、君がアンちゃんかな」

「・・・・・」

「ああ、そんなに警戒しないで」

「俺たちは、Dランクの月鳥の青炎だ」

「・・・・・」

「アンちゃんは、ソロなのに強いんだってね」

「Dランクの連中をコテンパンにしたそうじゃないか」

「どう、俺たちのグループに入らない?」

「いいえ、大丈夫です」

「どうして、ソロだと色々と大変だよ」

「いえ、今のところ、ソロでも問題ありませんので一人で大丈夫です」

「Dランクになると、これから大変になるよ」

「俺たちは強いから、その方がいいと思うよ」

「いえ、本当に一人で大丈夫です」

「そうかい、なら気が変わったら声をかけてくれ」

「またな」


彼らは、断るとすんなりと帰って行った。

あ~、本当に面倒くさい。


「こんにちは、今日も本を見させてください」

「ああ、こんにちは、どうぞ自由に見ていってくれ」

「はい、ありがとうございます」

今日は、秋に収穫できるものを探そうかな。

きのこ、木の実、薬草などの本を見ていく。

これらの本には、イラストやコメントがメモ書きされている。

同じ物なのに、形や色が若干ちがうことがあるので、とても参考になるのだ

いつものように、40分ほどして受付に戻る。


「レジーナさん戻りました」

「アンさん、仕分けが終わっているよ。今日の支払いね」

「はい、ありがとうございます」


依頼表を見ていると。

「おい、おまえがアンか」

「・・・・・」

「おまえ、俺たちのグループに入れ」

「お断りします」

「なんだと!!! いいからお前は、黙って俺たちのグループに入ればいいんだよ」

「お断りします」

「女のくせに、生意気な」

「女は黙って男の言うことを聞いていればいいんだ」

無視だ、無視。

「おい、聞いているのか、無視してんじゃねえぞ」


「あなた達、無理な勧誘は御法度だよ」

「なんだよ、レジーナさんか」

「俺たちは親切に誘っているだけだぜ」

「さっきから、アンさんは断っているだろう」

「それは、この女が分からずやだから、新入りに教えてやっているんだ」

「それを無理な勧誘っていうんだよ」

「ギルマスに報告するよ!!!」

「わかったよ。おまえ覚えていろよ」

お決まりのセリフを吐くと出て行った。


「大丈夫だったかい。アンさん」

「はい、ありがとうございました」

「また、ご迷惑をおかけしました」

「とんでもないよ。ああいうやつらはしつこいから気をつけるんだよ」

「はい、気をつけます」


あいつらを登録しておこう。

念話『ジョン、聞こえる』

人形ジョン『はい、聞こえます』

『今ね。ガラの悪い奴らに、勧誘されたの』

『マークを付けたから監視してくれる』

人形ジョン『はい、分かりました』

注意しながら、冒険者ギルドを出るとあいつらはいなかった。

今日は引き下がったのかな。

用心しながら、いつもの路地から帰還。


「ただいまぁ、ジョン」

人形ジョン『お帰りなさい、アン』

『大丈夫でしたか、奴らは見張っています』

「今日は、二組に勧誘されたの。最初の人は断ったらすぐに納得してくれたんだけれど、後の人はしつこいしガラが悪くて、レジーナさんにも注意されていたよ」

人形ジョン『やはり、この間の決闘のせいですか』

「たぶんね。これもギルマスのせいだよ。まったく」

人形ジョン『そうですね。ただ、いずれこのような奴らが絡んでくることは予想していました』

「え~、そうなの。人のことなんかほおって置けばいいのにね」

人形ジョン『馬鹿な奴らは、利用しようと思うのでしょう』

『次は、ギルドの外でもっと大人数で絡んで来るかもしれません』

「そうだよねえ。どうしたものか」

人形ジョン『宿屋に入っていきましたよ』


「おう、帰ったぞ」

「どうでした」

「あの女、生意気にも俺たちの誘いを断りやがった」

「おまけに、レジーナにも怒られちまったし、ギルマスにチクるとも言われたよ」

「生意気ですね。今度はギルドの外で声をかけましょう」

「ああ、そうだな。俺たちのことを思い知らせてやらないとな」

「ガハハハッ」

「ああ、たっぷりと可愛がってやらないとな」

「ガハハハッ」


ブルッ、なんか悪寒がしたような。

人形ジョン『とんでもない連中ですね。消しますか』

「いやぁ~、それはダメでしょう」

人形ジョン『ですが、こんな奴らは居ないほうが世のためです』

「まあ、そうなんだけれど。こちらから手を出すのもねえ」


ジョンは内心焦っていた。

おかしい、アンに悪意のあるやつは地図上にマークしてくれるはずなのに。

ジョンは『悪意』に、限定していたので奴らは引っ掛からなかったのだ。

つまり、奴らに『悪意』はない。

自分たちは当然のことをしているのだから、『悪意』ではない。

図々しくも、良かれと思っている。

自分たちが、誘ってあげていると。

何様だって言いたい。


ジョンは考えに考えて、アンに関係する人物または、これから関係したいと思っている人物に変更した。

この中には、良心的なレジーナさんや西門の門衛さんも含まれる。

ただ、この人たちは青マークなので区別しやすい。

また、アンに怖い思いをさせたくないので、必死である。


「変な奴らがでてきたから、冒険者ギルドに行くのも面倒になるね」

人形ジョン『しばらくの間は、続くかもしれません』

「はあ、どうしてほおって置いてくれないのかねぇ」

「他人のことなんて、どうでもいいじゃない」

人形ジョン『皆、アンみたいな考えではないのでしょう』

アンは、あまり他人に興味がない。

全然ではなく、あまりなところがミソなのだ。

人形ジョン『叩き潰してもいいですが、様子を見ましょう』

『マークをつけてあるので、気がついた時点で避けるようにすれば、なんとかなるかも知れません』

『それでも、しつこいようならば、その時にまた考えましょう』

「そうだね。何か嫌がらせ的な対策も考えておくよ」

人形ジョン『はい、それがいいです』


アンは、嫌がらせの方法を考える。

何がいいかなあ。

下痢をさせてトイレから出られなくするとか。

ずっと、くしゃみをさせる。

あれ、くしゃみを100回すると死ぬんだっけ、いや迷信だったはず。

じゃあ、ずっと笑い続ける。これは辛そうだ、良いかもしれない。

ずっと、おならが出続ける。これはかなり恥ずかしいからいいかも。

髪の毛が無くなる。

体臭が強くなる。

アンの考えは、かわいいものである。


その頃ジョンは。

まったく、大切なアンになんてことをしてくれたのか。

ジョンも嫌がらせの方法を考えていた。

しゃべれなくなる。

手足が動かなくなる。

手足が石化される。

手足が腐る。

鼻や耳が取れる。

鼻血が出続ける。

今後、アンに近づこうとしたら、これらがランダムに出るように設定した。

あー、こいつらは終わったね。


それから、しばらくの間、低ランクの冒険者たちが原因不明の病気に掛かる人が続いたのであった。


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