第43話 冒険者活動③
Eランク冒険者のアンです。
見習いを卒業しました。
これからは、魔物討伐も出来ます。
そういえば、冒険者ギルドの受付で魔物討伐について説明受けてないよ。
Eランクだと、どんな種類が討伐対称になるんだろう。
スライム、角うさぎ、ゴブリンまでかなあ。
ギルドに行ったときに聞いてみよう。
今朝は、おにぎりに豚汁です。
おにぎりは、鮭、昆布の佃煮、ツナマヨ。
定番ですね。
おにぎりって、無性に食べたくなる時があるんだよね。
海苔はパリパリで。
豚汁は作ると具材が多くなりすぎて、大鍋一杯になっちゃう。
お茶碗一杯だけっていいよね。
今日も東門の薬草採取場に行く。
しばらく東門を堪能したら、別の門に行こう。
いつものようにシェルターから直接行き、前回とは違う方向に向かいましょう。
定番の魔力草、甘草、ニガハッカ、ヨモギ、ドクダミが採取できた。
ホワイトセージがありました。浄化効果があり、殺菌作用もあるので沢山採取しよう。
ハーブティーとして飲んでもよし。
センブリも見つけた。花が可愛らしいので見つけやすいですよね。
今日も美味しい物を見つけたい。
ポポーの実がありましたよ。甘くて美味しくて、疲労回復や美肌、免疫力アップの効果もある。
買い取りしてもらえなかったら、自分で食べればいいからね。
美味しい物が無いかと探していると、結界から警報音がなりました。
角うさぎがこちらに向かってくるようだ。
首が少しだけ切れるように、「ウインドカッター」
狙い通り、首に当たりました。
急いで血抜きしないと、「血を消去」「クリーン」
角うさぎの身体に血がついたので、きれいにして収納。
続けて2匹も来たので、同じように「ウインドカッター」で倒して、血抜きする。
首を斬らないで、血抜きしたらダメだよね。
窒息させるとか、レーザービームだったら、あまり傷がつかずに倒せるのに。
怪しく思われても困るか。
帰る時に門に近くなったら、麻袋に入れ替えないとね。
収納持ちだとばれるとよくないから。
薬草も採取できたし、角うさぎも討伐できたから帰ろうか。
冒険者ギルド受付のレジーナさんに声をかける。
「こんにちは、薬草採取と角うさぎを討伐したのでお願いします」
「おや、角うさぎを討伐したのかい、大丈夫だった、怪我はない」
「はい、大丈夫です。怪我はしていません」
「それでは、カウンターに出してね」
薬草の束と角うさぎを3匹だす。
「ポポーの実もあるんですが」
「たしか、依頼があったはずだから、大丈夫だよ」
「仕分けするから、預かり木札を渡すよ」
「待っている間に、ギルドの資料室に行ってもいいですか」
「ああ、大丈夫、終わったら受付に声をかけてね」
「はい、わかりました」
2階の資料室に行く。
入口には、年配の男性が座っていた。
「あの、資料をみたいのですが」
「初めて見る顔だね。新入りさんかい」
「はい、冒険者をはじめたばかりです」
「アンといいます。よろしくお願いします。今日は、魔物や薬草の本があれば見たかったのですが」
「ご丁寧にありがとう。私はゲイリーといって、ここの資料室の管理をしているんだよ」
「探している本を見繕ってあげるよ」
ゲイリーさんは、奥にいき本を選んでくれるようだ。
4冊持ってきてくれた。
読書用のテーブルの窓際に座って読むことにする。
シェルターにある方が、細かく書かれていそうだが、参考のために本をコピーさせてもらおう。
すぐに出ていけないので、しばらくの間読むことにする。
所々にメモのように書き足してある箇所がある。
誰かが気が付いたことや注意することを書いているようだ。
本が更新されるのは、いいことだね。
あまり遅くなると、他の冒険者が帰ってくるので、40分ほど読んで終わりにした。
「ありがとうございました。また今度続きを読みに来ます」
「ああ、またおいで」
受付に戻り、レジーナさんに声をかける。
「レジーナさん、戻りました」
「アンさん、仕分けは終わったよ。薬草が7種類30株ずつで銀貨2枚、ポポーの実が10個で銀貨1枚と大銅貨5枚、角うさぎが3匹で大銅貨6枚」
「合計、銀貨4枚と大銅貨2枚ね」
日本円にして42,000円を受け取りました。
「あの、Eランクの魔物討伐はどの種類まで出来るのですか」
「あれ説明していなかったかい、それは申し訳なかったね」
「基本は、スライムと角うさぎであとはゴブリン1体までかな」
「ゴブリンも2体になると戦うのが難しくなるからね。それに隠れている場合もあるから、アンさんみたいなソロは、ゴブリンを見たら逃げた方がいいんだけれどね」
「Eランクは戦い慣れていないから、危ない魔物と遭遇したら逃げるように言っているのさ」
「そうなんですね。なるべく逃げるようにします」
「気を付けてね」
帰ろうと、ギルドの入り口に向かうと、女性のグループと鉢合わせした。
「おや、見かけない顔だね。新入りかい」
「あっ、はい、まだはじめたばかりです」
「一人なのかい、珍しいね」
「はいそうです」
「そんなに緊張しなくてもいいよ。あたしは、『真朱の虹色』ってグループのリーダーカレンだ」
「こっちがジーン、スーザン、ヒラリーだ」
「あ、アンです」
「何か困ったことはないかい」
「今のところ大丈夫です」
「そうかい、何かあったら相談ぐらいはのるからね」
「あ、ありがとうございます。では、失礼します」
「またな」
ペコリとお辞儀をしてギルドを出た。
はぁ~緊張した。
初めて冒険者の人に声を掛けられたよ。
鑑定の色が「青」だったから、安心していられたけれど、どうなるかわからないもんね。
また誰かに声を掛けられたらイヤだから、早く帰ろう。
まわりでこちらを見ていないか確認してから、「帰還」
ふう、シェルターに着いて安心した。
日本にいたときは、コミ症なわけでもなく、普通に会社に勤めて同僚や先輩とも仲良くやっていたのに、一人での生活に慣れ過ぎたかな。
でも人形は時々出てくるけれどね。




