第41話 冒険者活動②
今日は冒険者として薬草採取をしよう。
早く見習いから卒業したいからね。
門から出るのも面倒なので、直接採取場所に向かおう。
門衛は、朝に交代があるので、昼間に戻ってくるときは朝のチェックを受けていなくてもバレないしね。
門衛は、三交代制で早番8:00~16:00、中番16:00~0:00、遅番0:00~8:00なのだ。
8時前に門を出たことにして、10時過ぎに戻ってもバレない。
シェルターで採取場所に行き、周りに人や魔物が居ないのを確認して外に出た。
時短のために「自動採取」にしよう。
あまりこの方法で慣れてしまうと、他の人が傍にいたときに手で採取することになるから量が違って疑われてしまうかな。
今日は面白い物が見つかるといいなあ。
前回も見つけた魔力草、甘草、ニガハッカ、ヨモギ、ドクダミが採取できた。
今回は、自分用に少し多めに採取しよう。
違う方向に行ってみようか。
少し大きめの木に実がなっている、近づいてみるとカリンに似ている。
「鑑定」してみると、カリンだ。咳止めになるし食物繊維も多い。
自分用に沢山採取して、ジャム、はちみつ漬け、砂糖漬けにしよう。
「ネトル草」を見つけた。これで造血剤が作れる。
じゃあ次は止血剤を作るのに、タンポポを見つけよう、あの花は密集して生えているからね。
「サーチ タンポポ」向こうのほうにあった。
「鉄色サイハーフヒゲ草」がある。これは薬にはならないけれど、藍染の一種で染め物に使用するから売れるかな。
一応採取していこうか。
奥まで来たし誰もいないから、お茶休憩しようかな。
おやつに、フルーツパウンドケーキとクッキーを持ってきた。
結界をそのままにして、シートをしいて、ブラックコーヒーにしよう。
人や魔物が近づくと警報音が鳴るようにしてある。
以前採取に気を取られて、気が付かなかったときがあったからね。
結界範囲は100mにしてある。人に見つかると厄介だから。
まあ、認識阻害もかけてあるから大丈夫だとは思うけれどね。
美味しい物とか甘い物がないかなあ。
「サーチ 美味しい物か甘い物」
こんな適当なサーチでいいのかって、ありました。
100m先に「ベビーキウイ」と表示された。
沢山生っている。4kgくらい採取して、ギルドには500g 提出すればいいだろう。
「自動採取 食べごろを4kg」
空間収納に入りました。3.5kgと500gに分けてと。
珍しい物が採取出来たし、終わりにしよう。
ゆっくりと歩き時間稼ぎをして町に戻る。
冒険者ギルドの受付には、レジーナさんがいたので、お願いする。
「こんにちは、薬草採取したのでお願いします」
実際には空間収納から出すのだが、リュックから取り出す振りをする。
薬草7種類を30株ずつ出し、「鉄色サイハーフヒゲ草は買取していますか」
「商業ギルドで買い取りするから大丈夫よ」
「カリンとベビーキウイもあるのですが」
「それはうちでも買い取りするから大丈夫」
カリン10個とベビーキウイ500gをカウンターに出す。
「査定する間は、テーブルで待っていてね。はい預かり木札」
「お願いします」
「アンさん お待たせしました」
「薬草は7種類30株ずつで銀貨2枚と大銅貨1枚、鉄色サイハーフヒゲ草は30株で大銅貨4枚と銅貨5枚、カリンが10個で銀貨1枚、ベビーキウイ500gで大銅貨5枚」
「合計で銀貨4枚、銅貨5枚ね」
日本円にして、40,500円となった。
「ありがとうございます」
「それから、20件依頼達成となりましたので、Eランクに昇格です。ギルドカードを書き換えますのでお預かり致します」
「えっ」
「薬草一種類が1件となりますので、前回と合わせて20件以上となり昇格となるのです」
「あっそうなんですね。ありがとうございます」
ギルドカードを提出し、ランク変更してもらう。
これで見習い卒業、正式な冒険者となったのか。
「では、ギルドカードをお返ししますね。Eランクでも依頼未達成が3か月すぎると資格無効となりますので、ご注意ください」
「わかりました」
2回依頼受けただけで、もうEランクか早いけれど、なんか嬉しいかも。
もう帰ろう。物陰から「帰還」




