第40話 ブードキャンプ②
朝、ストレッチをしながら、人形に昨日の件を聞いてみた。
人形『お墓参りは問題ない』
『神社の参拝は、わからない』
「えっ、わからないの」
人形『日本の神様だから大丈夫だと思う。けれど、わからない』
「心配だから、やめておこうか」
人形『ギリシャ神殿は、やめたほうがいい』
『想像で創られた世界なのに、建物を復元することで、ギリシャの神様たちが本物と認識すれば、その場所に来てしまうかもしれない』
『そうなると、仮想地球はギリシャの神様たちの世界になってしまう』
『どうなるか分からないから、やめたほうがいい』
「分かった、復元しない」
人形『ただの建物なら問題ない』
「お城とか、ポンペイの町とか、コロッセオは」
人形『神様の建物でなければ、問題ない』
「いいの。じゃあ、いつか行ってみよう」
人形『今日は違う訓練をする』
『瞬発力を鍛える』
「わかったよ」逆らっても無駄なのだ。
朝食を食べて、訓練施設に移動する。
スロースクワット
ゆっくりとしゃがみ、ゆっくりと立ち上がる。
ジャンピングスクワット
スクワットの体制で、腕を上げてジャンプして腕を下して着地する。
スプリットジャンプ
片膝を床に近づけてランジの姿勢を作り、ジャンプする。
ジャンプをしたときに、左右の足を入れ替えて、片膝を床に近づける。
この時膝は床につかないようにする。交互に行う。
ブルガリアンスクワット
椅子を後ろに置き、片足のつま先を椅子にのせスクワットをする。
バーピージャンプ
腕立て伏せをして立ち上がりジャンプする。
反復横跳び
三本の平行ラインの中央にたち、右のラインをサイドステップで越え、中央のラインに戻り、左のラインにサイドステップで越えて、中央のラインに戻る。
かかと上げ
直立に立ち、ゆっくりかかとを上げて、ゆっくりと下す。
激しい運動ではないけれど、結構きつい。
ゆっくりと動くことが、筋肉にいいらしい。
お昼休憩をしたら、午後からまた訓練だ。
お昼にはカツカレーを注文した。
お肉も柔らかく薄めの衣がサクサクして美味しい。
カレーにもお肉や野菜が入って、スパイスもきいてサッパリソース。
なぜか、千切りキャベツも添えてある。
あまりの美味しさに食べすぎた。
ソファーでゴロゴロと横になる。
「牛になるよ」なんて言わないでね。
「はぁ~、また午後から訓練かぁ」
「今度は何をするのやら」
着地法とかを訓練らしい。
高い場所から飛び降りた時に、着地する体制の訓練。
飛び降りたままの体制だと、足を怪我するようだ。
着地したと同時に横に転がるように倒れて、身体を回転させ起き上がる。
これは難しいでしょ。
ゆっくりと倒れながら練習するが、地面に身体のどの部分がついているのか、分からなくなる。
何度も練習して、次は30cmの台から飛び降りて着地する練習をする。
30cmの台で出来るようになると、50cm、1m、2mと高くなっていく。
最終的には、2階から飛び降りられるようにするのだと。
その時は、バンジージャンプするようなロープでも付けてくれないだろうか。
次は、木登り。
森の中で逃げている時や、今いる場所を確認するために高い木に登ったりする為に必要なんだって。
訓練施設には、さまざまな木々が出てきた。
太い木、細い木、枝の有り無しとか。
最初の枝が身長よりもずっと高いときは、どうするのか。
手と足だけで登る。
木を駆け上がり幹にしがみついて、枝にジャンプする。
ロープに大きめの石を括り付けて、枝に投げてロープが引っ掛かったら、ロープを使って上にあがる。
幹にロープをまいて、ロープを上に上げながら登っていく。
色々なパターンで練習する。
ボルダリング
壁にさまざまな形や大きさの岩があり、手と足で登っていく。
ロープの結び方
ロープの結び方を知っていると、色んな場面で役に立つ。
木に登る、崖から降りる、建物から降りる、物を運ぶ、人を縛る。
もやい結び、オッセルヒッチ、巻き結び、固め結び、ボアノット、二回りふた結び、二重巻き結び、ナットヒッチ、てこ結び、ふた結び、カウヒッチ、両結び、ペインターヒッチ、イアンノット、リバーノット、棒結び、8の字結び。
まだ、多数結び方はあるが、とりあえずこれを覚える。
魔法がいつでも使えるはずなのにと思うが、鍛えたことや覚えたことは、いずれ役に立つのだろうとおもうことにする。




