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第36話 冒険の前に②

朝食前にトレーニングルームでストレッチをしている。

指導係として、そばには人形がいるので、昨日考えた出自について聞いてみた。


人間のように、腕を組んで考えているように・・・見える。

人形『名前はそれでいい。ミドルネームは言わないほうがいい。』

『両親は小さな町で中規模の店で商売をしていたが、一年前に火事で店も両親と兄も亡くなったことにする。親戚もいない』

『父親イアン・ベグリー・スペンサー43歳、母親アビー・タルペ・スペンサー39歳、兄エリック・ジェームズ・スペンサー19歳』

『あなたは、幼少のころは病弱で薬草の沢山ある山で成人するまで生活していた』

『世話は、お手伝いと従者がいて、税金も従者が払っていた』

『身体も丈夫になり、成人してから従者と一緒に出ることになっていた』

『家の後処理をして延期になり、成人していたが16歳で療養地を出る』

『従者は用事があり、他の町にいて後からこの町に来る予定』

『冒険者登録は、名前と年齢だけ、スキル登録も不要』


まあ、それなりの理由にはなっているか。

小娘が一人で旅をしているのも、珍しいからね。

冒険者登録にスキル登録が不要なのはよかった。

ただ、念のために隠ぺいはしておこう。


防具をどうしようか。

不要だと思っていたが、何も身に着けていないのもおかしいか。

胸当てだけでいいかな。

冒険者登録してから用意しよう。


ちょっと気になっているのが、タウンウォッチングしたときに、素行の悪そうな人を赤の危険マークを付けておいたが、大丈夫だろうか。

結界を張っていれば近づかれないが、何かあってからでは困るし。

なるべくならば、安心して町で過ごしたいからね。

性格とか行動を変えられないものか。

試しに浄化してみよう。

幽霊ではないけれど、心が浄化されるかもしれない。

町まで「サーチ」をかける。

居たよ。赤いのが。

「浄化」

どうかなあ。しばらく様子を見ていると、青のマークに変わった。

成功したのか。よかった。

周りに、赤マークの人は居ないか。

数人いたので、まとめて「浄化」

お~みんな青マークに変わったよ。

これで不安要素の一つは取り除けた。


デートではないけれど、何を着ていこうか。

乗馬服風がいいのだが、身体にフィットしすぎていないか。

ハーフコートを着て隠そう。

洋服には、物理攻撃無効と魔法攻撃無効のエンチャントを付けてと。


これで準備は完了。


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