見知らぬ『アナタ』へのメッセージ
どうも初めまして。普段はpixivにて、しょうもない二次創作駄文を書いている駄文書きでございます。この度、様々な人気作品が生まれた「小説家になろう」様にて何をトチ狂ったか、オリジナルの小説を書いてみようと思い立ちました。マジで駄文ですが、よろしくお願いします。
これは『アナタ達』が生きている世界と少し似ていて、だけど全く違う未来に向かった世界の物語よ。
ザザザ…、ザザーッ…
『…あ、あ~。あ~。テステス。ねえ真優、これ音声ちゃんと入ってる?』
『バッチリ!ちゃんと入ってるよ、千速ちゃん!』
『そう?…なら、いいけど。え~、『コレ』を聞いているであろう見知らぬアナタに最初に言っておくわ。別に今、この世界はラノベとかでよくある「滅びに瀕している」とか、そんな状況では全く無いわ。むしろ逆よ。確かに過去に災いは起きたわ。大災禍と呼ばれた大きな災いがね。災いが起きた原因は何だって?ああ、SFとかでよくあるアレよ。いわゆる細胞レベルのロボット、ナノマシンの蔓延よ。某国が極秘に開発していたナノマシンの試作品、それが研究所から漏れ出して世界中に蔓延しちゃったってワケ。もちろん最初は酷い状況だったわ。ナノマシンに体を侵食された事で大勢の人が死んでしまったわ。だけど人間はそんなにヤワじゃないわ。生き延びた人達が英知を結集して、ナノマシンの侵食は止められずとも致命には至らないレベルに抑え込む<アンチ・ナノマシン>の開発に成功したの。これによって人類はナノマシンの侵食で滅亡する事はなくなった。やがて、人類はナノマシンそのものに適応したわ。そうして誕生したのがナノマシンによって肉体や頭脳が普通の人間よりも大幅に強化された新人類、超人種よ。ちなみに私、東雲千速と友人の彼女、杠葉真優も超人種。名前から分かる通り、二人とも日本人よ。』
『杠葉真優で~す!よろしくね♪』
『先ほど話した通り、人類はナノマシンによる災い、大災禍を克服した。けれど、新たな災いが人類の前に姿を現した。災禍獣と呼ばれるバケモノよ。見た目はサイズは大きいけど、かつて大自然に生息していた原生生物そのもの。だけど、中身は全くの別物。災禍獣は外見だけ原生生物に似せた暴走ナノマシンの集合体なのよ。日本の自衛隊や外国の軍隊が保有する通常兵器では、災禍獣には効果が無かった。でも、超人種が発現させた特殊能力による攻撃やナノマシンを応用した特殊武装・特殊兵器なら災禍獣を倒せる事が分かったわ。災禍獣という新たな災いを前に、人類は少なくとも表向きはいがみ合いを止めた。そして、日本では政府直轄のメンバー全員が超人種で構成された対災禍獣特殊部隊・<スサノオ>が結成されたわ。私もスサノオの隊員の一人よ。真優は違うけどね。』
『私は普通に病院に勤務している看護師だよ。ケガしたり病気になった人を癒す力があるの。』
『まあ、結局何が言いたいのかというと、私達の世界は大災禍に見舞われたけど、私達自身はそれを乗り越えた。日本はスクラップ&ビルドで成長してきた国家だからね。私達の世界は少し変わった。でも、基本的に西暦2020年頃から生活様式は大きく変わっていないわ。ナノマシンが私達の文明や社会、生活や人体に入り込んだ事で色々と便利にはなったけどね。人間の営みは、ちょっと大きな事が起こったくらいじゃそうそう変わらないって事よ。』
『私たち超人種もナノマシンが体内に入っているけど、普通に子供は作れるからね。』
『だから今から私たち二人が話す物語は世界を救うSF戦記とか、そういうものでは全くないわ。ちょっとだけ様変わりした世界で繰り広げられる、どこにでもいる普通の人間の当たり前の営みよ。』
『未来の人類に向けたメッセージ、というわけじゃないけど、それでも誰かが千速ちゃんと私の物語を聞いて、思いを馳せてくれたなら、それはとても嬉しい事です。』
『それじゃあ、そろそろ始めるわね。えっと、こういう時って、こう言えばいいのかしら?』
『うん、そうだね。じゃあ、いくよ。』
『『ものがたりの、はじまりはじまり――』』
まあ、だいたい私が好きなSF物の設定をごちゃ混ぜにした闇鍋作品です。某小さい学びの館で連載されていた超人気SF漫画だったり、2014年に公開されて来年続編が公開される某名作アニメ映画だったり、後はまあ、某巨人とか某8号のエッセンスも取り入れています。あと、言っておきますがこの作品は千速と真優の百合物語ではございません(笑)。くれぐれもご容赦のほどを(笑)。更新は不定期になると思いますが、誰かに気に入っていただけたなら幸いです。