第2話 友人
高等科一年生になった位の5月、マジックモバイルも最新鋭。
エミリアナ
「マジックモバイルの最新鋭に搭載された魔法抵抗力、防魔壁レベル2、半民間向け、半軍事向け、競技向けに調整された魔法機械兵器ね」
魔法使いの大会、この六月、七月、八月と三ヶ月も続くお祭り。
エミリアナに声をかけた女子高校生が一名。
エミリアナ
「真理亜恵那、十五才、誕生日は2月20日」
女子高校生
「私は李花煌、十五才、誕生日は12月10日」
エミリアナ
「まあ、よろしく」
煌は笑顔に笑った。
煌
「日本と中国の混血なの」
エミリアナ
「私は日本と北欧の混血」
煌
「どうりで肌が白いのね」
エミリアナ
「煌はサイズのバランスがいいわね。でかいと肩が凝るわ」
煌
「北欧の女子は大きいけど、恵那のサイズは破格ね」
エミリアナと煌は友人になる。
テルナヌが待っていた。
テルナヌ
「恵那、忘れ物の傘です」
エミリアナ
「ありがとテルナヌ」
煌は友人がもしかしたらお金持ちと思った。
エミリアナ
「真理亜家は北欧の貴族の分家で、日本のお屋敷に住んでるの」
煌
「なるほど、テルナヌさんはメイドさん?」
テルナヌ
「はい、恵那の専属です」
煌は貴族、お金持ち、お屋敷の三つにどうしても気になった。
煌
「もしかしたら名門とか?」
エミリアナ
「まさか、貴族の分家な位よ。貴族と呼んでも、名誉のみってヤツ」
煌は友人が嘘をついてる訳ではないが、専属メイドがつく位の分家ともなると名門が多い。
エミリアナ
「父も、母も目立つのが苦手で、社交界もでない位なの、叔母が主にでるけど」
煌
「恵那、それってお金持ちよ?」
エミリアナ
「屋敷っても400坪位よ?」
煌は友人が狂った感覚とわかった。
煌
「一般的に100坪も広いわ」
エミリアナ
「でも魔法使いの分家って位よ、そりゃ叔母さんがお金持ちは認めるけど」
煌はいざは恵那を頼ろうと判断した。
テルナヌ
「ご当主も、奥様もなんと言うか、お屋敷は広いですが、余り使用せず、もっぱら旅行が多く、不在がちなのです」
煌はいざは恵那を頼ろうと判断した。
エミリアナ
「今は火山を巡る旅の途中よ、二人とも旅行好きだから」
煌は友人が狂った感覚の金持ちとわかった。
エミリアナ
「昔話の山脈に金と銀とニッケルがでるの、中古で買ったけど、父さんも運がいいから」
煌は友人が狂った感覚の金持ちの金持ちとわかった。
エミリアナ
「年収は40億円位だけど」
煌
「恵那、他に言っちゃダメよ。誘拐されるから」
エミリアナ
「貴族の分家位は誘拐しないわよ」
テルナヌ
「スウェーデンの伯爵の上の侯爵の分家なのです」
煌
「恵那、言っちゃダメよ?」
エミリアナは安心と語るも、一般的に誘拐されてもおかしくない。
エミリアナ
「だけど、本家の叔母さんがマメな社交界で、本当にマメな人よ」
マジックモバイルの最新鋭、煌は競技向けの最新鋭を初めて見た。
煌
「競技専用のマジックモバイル銀河四式?」
エミリアナ
「詳しいわね、マニアックな趣味なんだけど、所謂の状態変化に凝っていて」
この学校に入る、雑談中に喧嘩をし始めた男子と女子に、エミリアナの状態変化系の沈黙、拡散に黙らした。
煌
「流石は競技専用」
エミリアナ
「この状態変化系に相性ぴったりなのよ」
沈黙を食らった二人はエミリアナを睨む。
エミリアナの回復系の治療、二人は離れた。
煌
「うん、状態変化系って上位が下位に与える身分制の魔法系なのよね」
エミリアナ
「流石は競技専用の最新鋭よ、12億円したけど」
煌は友人なら大会で優勝できるかもしれないとわかった。
魔法使いの大会が近い、学生達の空気がかたい。
エミリアナのスマホが鳴る、通話を押す。
エミリアナ
「はい恵那だけど」
本家の叔母
「恵那、最新鋭の競技専用のマジックモバイルを買った?」
エミリアナ
「ええ、父さんがいいって」
本家の叔母は頭痛がする。
本家の叔母
「恵那、最新鋭の競技専用は幾らしたの?」
エミリアナ
「12億円の現金払い」
本家の叔母は胃痛がする。
本家の叔母
「まさかと思うけど、高校に携帯してないわよね?」
エミリアナ
「もちろん携帯してるわよ。状態変化系に相性ぴったりなのよ」
本家の叔母はテルナヌに電話、競技専用を回収、学生用を渡す。
山脈を開発して、大当たりして、年収40億円、総資産が300億円と少しのお金持ちの為に金銭的に恵まれ、またエミリアナが作った魔法生物兵器群が大ヒットして、特許料に潤い、エミリアナの総資産が4000億円をこえるお金持ちになった分家の金銭感覚が物凄くずれている為に本家の叔母は問題しかないと判断している。
医療用のヒールポーン、ヒーリングルーク、キュアナイト、フレッシュビショプと他の軍用もあり、本家を超過した分家、本来ならスウェーデンに戻すも、金銭感覚にずれている為になかなか進まない。