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銀河の叫び ──悪霊となったあなたを精霊刀剣で祓います──  作者: 十文字 銀河
《序章 精霊刀剣》【選ばれし子どもたち編】
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第一話 火の精霊刀

※用語解説

・精霊刀剣:大精霊に選ばし者のみが扱うことを許された、伝説級の武器。

 外見は刀剣身を欠いた“ (つか)”のみの、“未完成の刀剣”にすぎない。

 しかし、大精霊をその柄に宿すことで、使用者の霊力を媒介として“刀剣身”が顕現し、初めて真の武器──精霊刀剣として完成する。

(つか):鍔より後ろにある、刀剣や弓の手で握る部分。柄頭・握り・鍔などを含む構造の総称。

・刀剣身:鍔より前にある、刀剣の金属製部分全体。刀剣の本体ともいえる。

俗名(ぞくみょう):生前に使用していた名前のこと。


「人は死ぬと、どうなるのか」


太古より、人類はこの問いに答えを求め続けてきた。

宗教、哲学、科学。

いずれも真理を掴みきれず、結局のところ、死の向こう側は謎のままだ。


かつては言われていた。

生前に善を積めば天国へ、悪を積めば地獄へ落ちると。


否──それは幻想だ。

今の時代、その考えは既に神話として扱われている。


現代の日本では、今や“精霊説”が通説となっている。


人は死後、“精霊”となり、この現世に留まる。

その魂は、精霊の体内にある“精霊玉”に宿るとされ、やがて時が満ちれば、精霊は再び人として転生する。

それが、“輪廻転生”の現代的な解釈だ。


だが、精霊にも人間同様、「良き精霊」と「悪き精霊」が存在する。


良き精霊は、静かに現世を彷徨い、人に害を成すことはない。

むしろ、人の持つ霊力を媒介にして使われる“霊法(れいほう)”の源となり、悪き精霊との戦闘の中で重要な資源となっている。


しかし、悪き精霊は、現代人を害なす存在であり、時には命を脅かす。

よって、良き精霊とはっきり区別させるため、悪き精霊は別名としてこう呼ばれる。


──“悪霊(あくりょう)”と。


精霊、そして悪霊には属性が存在する。

火災などの火が原因で死んだものは火属性となり、溺死などの水が原因で死んだものは水属性となる。

つまりは死因と結びついており、風・地・雷・氷などについても同様だ。


悪霊は輪廻転生の輪から外れた存在。

このままでは、いずれ魂は“無”へと還り、二度と転生できぬ。


ゆえに──

悪霊を“祓い”、本来の精霊へと還すことで、再び転生の輪へ戻すことができる。

それが、悪霊にとっての“救済”なのだ。


そしてこの物語は、悪霊を祓い、彼らの魂を救う者たちの──

戦いの物語である。


─────────────────────────────────────


【青森県八戸市 八戸駅前 とあるラーメン店】


「……どうする?」


湯気がもうもうと立ち込めるカウンター越し、店主が腕を組み、ぎろりとおれを見据えてきた。

まるで「ここから先は覚悟の世界だぞ」とでも言わんばかりの視線だ。


「もちろん……“全マシ”で!」


おれが、椅子から立ち上がりそうな勢いで宣言すると、店主の口元がわずかに吊り上がる。


「了解!待ってな!」


声も動きも豪快に、店主は鍋を振りはじめた。

ジュワァァァ……と背脂が弾け、ニンニクと豚骨の匂いが店中を満たす。


「しっかし、いいのかい銀ちゃん!

 『健康診断、“B判定”になっちゃいましたーー!』って、この前嘆いてなかったか!?」

「大丈夫ですよ!

 これからは野菜も、ちゃんと“増し”で注文しますので!」

「そ、そういう問題……?

 だからいつもは『野菜だけ少なめで!』で注文してたのに、今回は『全マシで!』にしたのか」

「はい、そうです!」


──ここは、八戸駅前にあるラーメン店。その名も”元祖 三郎ラーメン“。

濃厚な豚骨醤油ベースのスープに、背脂・極太麺・ニンニク・チャーシュー・カラメ・野菜などを、客の好みに合わせて盛りまくるスタイルが特徴だ。


そして今、目の前に置かれたこの三郎ラーメンをこよなく愛し、一心不乱にすすり始めたおれの名前は、佐藤(さとう)銀河(ぎんが)

“国立十文字学園高等部八戸校祓い科”の二年生だ。


おれは、紺色のブレザーに身を包み、レンゲでスープをすくう。


この制服、そして左胸のポケットに刺繍された「十」と「G」が交差するこの校章こそ、日本政府の“精霊省”直轄──悪霊祓いを専門とする特別教育機関、“国立十文字学園”の象徴にして、そこに属する生徒たちの証である。


十文字学園は、中等部と高等部があり、中等部は“精霊科”のみであるが、高等部は“祓い科”と精霊科に分かれる。

祓い科はその名のとおり、悪霊祓いを専門とし、精霊科は祓い科の支援・補助を主に専門とする。


「 ♪ 〜〜」


三郎ラーメンを無我夢中で啜っていたら、スマートフォンの着信音が店内に鳴り響く。

おれはスマートフォンを手に取り画面をみると、“樹々吏(きぎり)さん“と表示されていた。

緑色の受話器アイコンをタップする。


「はい、佐藤です!」

「あっ!もしもし!杉本ですけど!

 今どこにいる?」

「八戸駅前のラーメン屋です!」

「そうか!ちょうどよかった!

 ()()()()来てくれる?」

「わかりました!

 場所はどこですか?」

長寿山(ちょうじゅさん)!」

「え!?」


何がちょうどよかったのかよくわからない。

“長寿山”とは、長寿中学校の裏山のことで、ここからだと長寿山までは、全速力で走っても20分はかかる。


「麓にいるからよろしくねー♪」

「あっ、はい!わかりました!」


電話を切り、急いで目の前にある三郎ラーメンを掻き込む。

“サブリアン”の名に恥じぬよう、スープまで一滴残さず飲み干す。

サブリアンとは、三郎ラーメンの熱狂的なファンのことで、当然おれもその一人。


「ごちそうさまでした!」

「お粗末さま!

 またいつでも来てくれよ、銀ちゃん!」

「はい!

 また明日来ます!」

「お、おう……そうか……

 作ってる俺が言うのもなんだが……マジで身体には気をつけてくれよ?」

「ありがとうございます!」


おれは勢いよく扉を開け、駆け出した。


目指すは、長寿山——

悪霊の出現地点。


制服の裾をなびかせながら、おれは全速力で走り出す。


この身で、誰かを守れるのなら——

この武器で、誰かを救えるのなら——

全力で、前へ進むしかない。


─────────────────────────────────────


【長寿山 麓】


長寿山の麓に到着する頃には日も落ちていた。


目の前には木々の緑、そして整備されていない登山道が目に飛び込んでくる。

麓には街路灯が設置されているが、山の奥には当然設置されてないため、奥の状況は真っ暗で何も見えない。

異様な静けさがより一層不気味さを感じさせる。


「はあ……はあ……」


全速力でここまで駆けてきたせいで、息が切れている。

おれは制服の袖で額の汗を拭い、呼吸を整え始める。


「やあ♪

 早かったね、銀河くん♪……って、くさっ!!

 にんにくくさっ!!まーた、にんにく料理食べてたね!?」


声がして振り返ると、白いブレザーを纏った一人の女子生徒が立っていた。

見た目ボーイッシュでありながら、どこか気品を感じさせる笑み。

彼女こそ、電話主の正体。

精霊科三年、杉本(すぎもと)樹々吏(きぎり)先輩だ。


十文字学園では、学科ごとに制服の配色が異なる。

祓い科は紺を基調とし、白がサブカラー。精霊科はその逆で、白を基調とし、紺がサブカラーとなる。

それぞれの役割を象徴するようなデザインだ。


「あっ!すみません!

 慌てて来たもので、ブレスケア忘れてました!」


おれは慌ててポケットを探り、常備しているブレスケアを取り出すと、カリッと一粒口に放り込んだ。


彼女の背後では、すでに十文字学園の精霊科部隊が、長寿山全体を包むように“精霊壁”を展開していた。

それは、半透明のドーム状の結界で、悪霊が発生した際に悪霊を閉じ込める用途で使われる“霊法”の一種だ。

名前のとおり、精霊壁は精霊(悪霊含む)にしか効かず、人間には通じないため、人間の出入りは自由である。


精霊科の戦場での役割は、主に霊法を用いての情報収集、精霊壁の展開・保持。

そして負傷者の治療と、戦闘によって破壊された建物を修復することなど多岐にわたる。


霊法を使うには、基本的に詠唱が必要で、精霊壁を展開するときの詠唱は確か……


「精霊よ 我が霊力を糧とし 今ここに大いなる力 守りの力を与え賜え」


だったかな?

詠唱どおり、“霊法”を使うにはその人の持つ“霊力”を消費する。

“霊法”とは、魔法のような術のことで、“霊力”とは、選ばれし者のみが持つ、不可思議な力のことである。


「それで、今回の悪霊ってどんな感じなんですか?」


おれが尋ねると、樹々吏さんは電子端末(タブレット)を操作しながら答えた。


「今のところの情報によると──

 上級が一体、中級が10体、下級が20体くらい!

 全部柴犬型で、色は茶色って言ってたから、地属性だね!」


精霊省のデータによると、悪霊にはその脅威度に応じた階級が存在する。

この階級は“霊格”と呼ばれ、主に次の四つに分類されている。

 •下級:いたずら程度の悪霊。群れることが多い。

 •中級:人に危害を加える可能性がある。下級を従えることも。

 •上級:命の危機を及ぼす存在。群れを率いるリーダー格。

 •超常級:街一つを壊滅させる規模。災害級の悪霊。


「被害の方は?」

「今のところ、人的被害は報告なし!

 早期に私たちが現場臨場、即座に精霊壁を展開して、悪霊を封じ込めたおかげでね♪」

「さすがです!」


ここからは祓い科の仕事だ。その役割は至ってシンプル。

そう——悪霊を祓うこと。


おれは、左腰に携行していた日本刀の鞘から、(つか)を引き抜いた。


「じゃ、いってらっしゃ〜い♪

 頑張ってね〜!!」


樹々吏さんが結界の一部を指で弾くと、そこだけが“すっ”と開く。

おれはその隙間をすり抜け、精霊壁の内側へと踏み込んだ。


──静寂の中、空気の質が変わった。


肌を刺すような霊圧。土の匂いに混じる異臭。

まさに、悪霊の巣窟だ。


「さて……」


次の瞬間——

山頂の方から、野太い咆哮が響き渡った。


「ワオオオオオオオオンッ!!」


それは、闇の中に響く悪霊たちの遠吠えだった。

柄を握り直し、おれは遠吠えが聞こえてきた山頂を目指して、踏み出した。


─────────────────────────────────────


【長寿山 山頂】


木々の密度が徐々に疎らになり、斜面を登り切ったその先──

視界が一気に開けた。


そこは、長寿山の山頂。

夕闇の下、枯れた草と岩がごつごつと転がる開けた空間。

空は灰色にくすみ、冷たい風が吹き抜けていた。


そして、そこに──“奴”はいた。


「いたな……」


目の前にいるのは──

異様な威圧感を放つ、茶色い犬型の悪霊。

柴犬を巨大化させたような姿。


筋骨隆々とした体躯には、岩石のような瘤が浮かび、苔むした皮膚が土の匂いを漂わせていた。

濁った目。地を揺らすような唸り声。

その存在だけで、大地が脈動しているようにすら感じられる。

この圧倒的な霊気は……上級レベル。


『上級悪霊

 俗名ぞくみょう:菊地榮吉郎(えいきちろう)

 種別:柴犬型

 属性:地』


次の瞬間、上級悪霊が空を仰ぎ、咆哮を放った。


「ワオオオオオン!!」 


咆哮が山を駆け抜けると同時に──

四方の木々がざわめき、次々と影が現れる。

中級悪霊、10体。下級悪霊、20体ほど。

すべて、樹々吏さんからの報告にあった通り、地属性の柴犬型。


「大丈夫……

 すぐ楽にしてあげるから」


おれは柄を強く握りしめ、大声で叫んだ。


「来い!!朱炎雀(すえんざく)!!」


その名を叫んだ瞬間——

おれの体内から、まばゆい紅蓮の光が噴き上がる。


「ーーーーーーーーーーーーーーー !!!」


雄叫びと共に、炎が渦を巻く。

天へと飛翔するように、火の翼を広げた神鳥の姿が現れる。

これぞ──


“火の大精霊・朱炎雀(すえんざく)


その身は燃え盛る炎で構成され、金と朱の羽が宙を裂くように舞い踊る。


おれが今、手に持っているのは──


“火の精霊刀“


(つか)は、日本刀の構造をしており、黒色の(つば)柄巻(つかま)きされた黒色の握り、柄頭(つかがしら)の部分は、通称“精霊玉(せいれいだま)”と呼ばれる透明色の水晶玉で構成されている。


朱炎雀(すえんざく)は、空中で火の翼を大きく広げると、旋回し、真っ直ぐおれの持つ柄へと向かって舞い降りた。

そして、柄頭にある“精霊玉”に、朱炎雀が吸い込まれていく。


次の瞬間──

透明色だった精霊玉が、真紅に染まる。


すると、柄の先端から灼熱の炎が吹き上がり、揺らめきながら凝縮され、“火の刀身”を形成した。


今──

この刀は“真なる形”を顕現した。


“柄”だけだった未完成の刀に、大精霊の力が宿り、“火の刀身”がここに生まれ、“火の精霊刀”は真価の姿を現した。


これこそが──

大精霊に選ばし者のみが扱うことを許された、伝説級の武器。

その名も──


“精霊刀剣”。


「グルルル……ワンッ!!」


最前列の中級悪霊が一体、獰猛な目つきでおれに飛びかかってくる。


「燃え尽きろッ!!」


火の精霊刀を横一閃──

空を裂くような炎の軌跡が走り、悪霊の胴を真っ二つにした。


「ギャオォォオーーッ!!」


断末魔をあげた悪霊の体が、一瞬で灰となって崩れた。 


──その瞬間。

それが合図となったように、残りの悪霊たちが一斉に襲いかかってくる。


「ワンッ!!」


群がる悪霊の群れの中心にいる、上級悪霊が口を大きく開いた。

すると、その口元には、茶色の円形魔法陣のようなものが展開された。

これは、霊法を使う際に浮かび上がる“霊法陣(れいほうじん)”と呼ばれるもの。


「……来るか!」


次の瞬間——

地面が唸りを上げ、“地の円形型霊法陣”が茶色に輝き出すと、そこから巨大な岩塊が出現。

それはまるで、山の一部を切り出したかのような質量をもって発射された。


「ッ!」


おれは、すかさず近くの木の幹を蹴って飛び上がり、岩塊の軌道をかわす。

岩は地面に衝突し、轟音と土煙が山頂を揺らした。


空中で一回転しながら着地する瞬間——

おれは火の精霊刀を逆手に握り、構えた。


「火の叫び THE() FIRST(ファースト)!!」


着地と同時に火の精霊刀を地面に突き刺す。

火の刀身が地を貫いた瞬間、火が十字に地を走ると、ぐるりと回り円を描き始める。

形成されるのは巨大な──


“火の円形型霊法陣”


斬火讐炎陣(ざんかしゅうえんじん)!!!!」


霊法発動の刹那。

火の円形型霊法陣が真紅に輝き、膨大な炎が噴き出す。

轟音と共に立ち昇り、天を貫くほどの──巨大な火柱と化す。


「ギャオオオオオ!!」


突進してきた悪霊たちを一瞬で包み込み、そして、大火力の炎が悪霊たちを焼き焦がしていく。

悪霊たちの体は一瞬で消し炭となり、残されたのは——


黒く濁った水晶玉。


これは、通称“悪霊玉(コア)”と呼ばれる、精霊にとっての癌であり、悪霊にとっての心臓とも言える、水晶玉の形を成した玉だ。

悪霊は肉体を失っても、この悪霊玉が残る限り祓えない。


「パキッ……パキッ……パキン!」


だが、斬火讐炎陣の炎は、その悪霊玉すら次々と焼き砕いていった。

灼熱の炎が、悪霊たちの悪霊玉をひとつひとつ、確実に砕いていく。


そして——


砕けた悪霊玉から、微かに光がこぼれる。

その光の中から、透き通るような人影が現れた。

30代ほどの男性。


それは──上級悪霊の“元”となった、精霊の魂。


彼はおれを見て、静かに微笑む。

言葉はない。

だが、その眼差しには──深い“感謝”が滲んでいた。

やがて、その姿はふわりと浮かび、夜空へと舞い上がる。


そのあとを追うように、無数の光が浮かび上がった。

それは、中級・下級悪霊の“元”となった精霊たちの魂。

彼らもまた、光の粒となって空へ還っていく。

闇の空に浮かぶ、静かな光の列。

その全てがやがて、夜空の一点に吸い込まれ、消えていった。


──悪霊祓い、完了。


「良き、来世を」


キンッ!


おれは、火の精霊刀を静かに鞘に収めた。

※キャラクター紹介

プロフィール

名前:佐藤 銀河

年齢:17歳

身長:170cm

体重:70kg

職業:国立十文字学園高等部八戸校祓い科二年

武器:火の精霊刀

召喚精霊:火の大精霊 朱炎雀

性格:単純・純粋・謙虚

好きな食べ物:三郎ラーメン・にんにく料理(エチケットとして、ちゃんとブレスケアを常備しているが、うっかりして使用を忘れがち)

最近気になっていること:三郎ラーメン中毒から抜け出せないこと

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