レベル上げ1
家に帰ると今日の課題を終わらせて夕飯を食べ、お風呂に入り自室に行った。時計はまだ20時をさしていた。
(約束の21時まで少しでもレベルを上げとくか)
そう思い、UDOを起動した。
スライムを倒してレベル上げをしていると、システムから
「ユニーク称号〈スライムキラー〉を獲得しました。称号は様々な能力をもらうことができます。特にユニーク称号(は1人しか手に入れられず、普通の称号よりも能力が強力です」
と言われた。〈スライムキラー〉の能力を確認すると、
・スライム族へのダメージが100%アップ
・スライム族から得られる経験値が50%アップ
・スライム族のアイテムドロップ率が50%アップ
と出てきた。
(スライム族と言う事は他にもスライムがいるということか)
などなど考えていた。
時間を見ると、20:50となっており、約束の時間まで後少しだったのでレベル上げを終えて酒場に向かうことにした。今回のレベル上げで2レベル上がった。
(レベルはあまり上がらなかったけど思わぬ収穫もあったし結果オーライだ)
酒場に着くとナオとキョウが待っていた。
「おー!来たかー!」
「すまん!待たせたか?」
「俺たちも来たばっかりだから大丈夫だぜ!」
「トモ君、レベル上げしてたんでしょ?何レベまで上がったの?」
「一応4レベまで上がった」
「くそ〜!」
「賭けは僕の勝ちだね!」
一体何の話なのだろうか?
「何の話だ?」
「実はナオと賭けをしていたんだ〜」
「トモが何レベまで上がるかってな!俺は3でキョウが4だったんだ!」
なるほど、そういうことだったのか。
「それで2人は何を賭けたんだ?」
「防具だよ〜。武器は職業によって違うからね〜。」
「てなわけで...くっ、やったぞ!」
「ありがと〜!」
「1時間かけて手に入れた防具なんだから大事に使えよ!」
「ところで、トモ君は何処で僕達とレベル上げする?決まってないなら僕達で決めるけど...。」
俺としては何処でも良いしなー。
「お前たちが行きたいところがあるならそこで良いぞ。足手纏いにはなるかもしれんが。」
「大丈夫だ!俺がしっかりキャリーしてやる!」
「僕も頑張るよ!」
「おー。よろしくな。」
酒場を出てレベル上げに向かった。