始まりの町と初めての冒険
チュートリアルが終わり、いよいよ冒険が始まった。まず、直樹と響に合流しなければならない。
(たしか、レベル2になると解放される酒場で待っているんだったかな。レベル2になるとフレンド機能などいろいろなことが追加されるらしい。)
「やるべき事が決まったらまずは行動だ!」
システムを開き、マップを見る。(説明書に書いてあった)
どうやらこの始まりの町の名前は<エタール>というらしい。マップを見ると上下左右に適性レベル1、適性レベル2・・・と出ている。
(流石に初っ端から適正レベルが2や3に行く勇気、俺にはないし1に行ってみて余裕があったら2や3にも行ってみるか。)
そう思い、左にある適正レベル1の場所に向かった。
門をくぐり、町を出た。そこには辺り一面に草原が広がっていた。エタールの風景もなかなかだが、この草原も負けず劣らずの風景だ。
少し進むと、少し透けた、水色の見覚えのあるボディのモンスターが出てきた。モンスターの上に<スライム>と出ている。
「これがスライムか!」
2Dで見る事はいっぱいあったが、こう、立体で見るとなかなかに可愛らしい。
しかし、俺はすぐにでもレベル2にならなければならない。残念だがこの可愛らしい生物を倒すとしよう。
漫画やアニメならスライムの中に核があり、そこが弱点だ。前にいるスライムにも中に球体がある。だが、球体の色が青色で見づらい。
(まぁ見えるっちゃ見えるし切ってみるか。)
あのチュートリアルで出会ったおっさんから伝授された<スラッシュ>を使ってみる。
<スラッシュ>!
上から下に剣が振り下ろされ見事スライムの核を真っ二つにした。
「経験値10を獲得しました。」
とシステムが言い、レベルアップまで残り40必要と出てきた。
(残り4体探してさっさとレベルをあげるか)
そう思い、周りを探索し、無事、4体倒してレベル2になった。
「<酒場><売店>が解放されました。酒場ではクエストを受け取ることができ、クエストをクリアすると、追加の経験値やゴールドを得ることができます。売店では稼いだゴールドをつかい、武器や防具などさまざまな物を買うことができます。」
そうシステムが言い、マップに酒場や鍛冶屋、薬屋などの場所が現れた。俺は、直樹と響に合流する為に酒場を目指した。