表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

閉幕

 プロ野球始球式にルューが選ばれた。


「それでは! 今日の始球式を投げる子供を紹介致しましょう!」

 わー! ぱちぱちぱち!

「佐賀ルューさんです! なんでも野球経験者のようです! ご期待ください!」

 ルューは指定された位置へ移動し、ボールを手渡された。審判が「プレイ」とごっこ遊びに乗じる。ルューはワンエンドアップから左足を大きく前に出して地面すれすれに胸を張り、しなやかに右手を上げてから、振り下ろしながら投げる。


 バシーン!


 球場に響くキャッチャーのミットの革の音。しばらくして審判が「ストライク」と忘れていた言語を取り戻すと、バッターは振るのを途中で忘れ情けない格好に。そして何より。


 どよどよ。客が指差す先は球速の表示。【エラー】つまり図りきれず、まさに神速のストレート。この日、全世界は佐賀ルューという女子高生を知った。完。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ