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一組目 3

おはようございます!


読み返しをしていたら何故か一話辺りの狼少年の台詞に俺の番がいくら人族でもと言う部分があり、え!?と作者はなった次第です。


すみません。ドワーフ族の間違いです。

これを投稿した後に修正させて頂きたいと思います。

よろしくお願いします。

「おめでとうございます。」


「「ありがとうございます。」」


この丹頂鶴の獣人さんは3ヶ月間の面会を無事に終え、はれてお客様とお付き合いをすることになった。え?結婚じゃないの?って?な訳がない。


これからお外でのデートやら何やらこの建物内だけの面会からステップアップすることになる。

次の段階に上がった場合、お客様には私達機関が用意した宿舎で生活をしてもらう事になる。

何故なら実名と実家がばれる可能性が上がり、ヤバイからだ。

仕事先もできればバレると面倒なことになりかねないため、休職してもらった方が良いが…。これには誰も頷かない。人生がかかっているのだから仕方がないだろう。

だからご利用者様にも理解を促している。結婚するからといって仕事を辞めるとは限らないのだよと。

そして、いくら自分に稼ぎがあるからといってもお客様に仕事を辞めるように強制することはダメだけど、喜んで入ってくれる人もいるから人それぞれだよ。話し合ってねと。

そんなに家庭がって言うなら自分が家庭に入れば?っていってやりたい。


そして、お付き合いの段階に入ると何故か解らないがほとんどのご利用者様が立ち入る魔の期間となる。

結婚の準備をしなければと思い込むし、それをお客様に強制しだすのだ。

お付き合いを始めるにあたって新生活を始めたばかりのお客様に。それはもうかなりのストレスらしく大体がこの段階で脱落する。新生活を始めた自分を支えるのではなく、追い詰めにくるのだから…そもそも新生活を始めることになった原因がだ。恋も覚めるというものだろう。

で、拒否され、面会の段階まで戻すのならばまだ良いが面会すら断るお客様が多い。

あまりに魔の期間に入るご利用者様が多かったため我々機関も学んだ。

新生活を始めたお客様との面会を生活になれて心に余裕が出来るまで許可しないようにしている。

会えない期間が愛を育てるのですよが謳い文句だ。

その期間はマネージャーがお客様とお話をしてから決めている。


その期間にこちらのご利用者様はがっつりセミナーだ。

最初の3ヶ月間の面会はお付き合いしても良いかな?の準備期間。次の3ヶ月は結婚しても良いのかな?の準備期間。次の3ヶ月で初めて結婚の準備期間となるともう一度教育している。最初のセミナーで教えているのだが何故か皆忘れるらしい。

番、半身脳は不思議がいっぱい詰まっている様だ。

その不思議脳にインプットさせるため日夜セミナーの講師達は頑張っている。


その面会禁止期間が終わるとお客様とご利用者様のペースでお付き合いをしてもらっている。何時までも僕らが日程調整はしない。本人同士に任せている。僕らは時々ご利用者様に話を聞いてマネージャーとの情報交換をしている。

どれぐらいすれ違いが起きているかを確認しているのだ。あんまりな時はお互いに注意を促す。このままではいつか無理が来ますよと。


順調に過ぎていた頃マネージャーさんから連絡が来た。


「ご利用者様が気弱すぎる。気遣いのしすぎでこっちが不安になると言っておられるのです。あまり、触れ合いが少なすぎると…。」


「…。うーん。お客さまを好きなのは見ててよく解りますよね?」


「ええ。そこはお客様も不安はないのですが…意見を言ってくれないのは、自分を信じてもらえていないのでは?と思っていらっしゃる様ですね。」


「あー。なるほど。お客様もこの関係を真剣に考えて下さっているのですね。何か嬉しいですね。」


「ええ。そうなのです。お客様は本気なのです。それを解って頂きたくて。」


「受け止められると?」


「おそらく。大丈夫でしょう。」


「解りました。少し緩めます。」


「宜しくお願いします。」


何を緩めるか…理性だ。今は丹頂鶴さんの努力でかなり強いつよーい理性で獣性を抑えているのだ。

そのダイアルを少し回す。この加減が難しい。

以前先輩が回し過ぎた時があり、そのまま部屋にこもって蜜月を始めてしまったのだ。結婚前に始まってしまったため後始末が大変だったらしい。僕がここに勤める前の話しだから詳しくはわからない。だが、結果としてはラブラブに…今ではその先輩のわざとでは!説が誠にしやかに噂されている。



僕には解る。あいつは確信犯だ。

読んでいただき有り難うございます。

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