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お見合い係の報告

おはようございます!


一年の早さに驚くばかりです!


体調には気をつけてお過ごしくださいませ。


誤字脱字報告ありがとうございます!適応しております!




コンコン


「どうぞ。」


「失礼します。」


僕は深く一礼した。


「頭をお挙げなさい。そう畏まらずに。今日はお疲れさまでしたね。」


とても優しいお顔で労ってくださった。うっ。泣ける。この一見無害そうなご夫人はすべてのフィーリングカップルをすべる所長だ。無害なはずがない。この人の前では誰も背を曲げない。何故か背がのびーるのオーラをお持ちだ…代々。


「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」


「そう自分を責めずに。この事態は想定されていませんでした。確かに年齢確認は大事ですが、その前に問題を起こすご利用者様を対処して何が悪いのですか?私でしたらスプレーで済まないかもしれませんでしたわ。貴方は一番最初の軽い対応で事を済ませたのですから、むしろ優秀でした。お疲れさまでしたね。」


「ありがとうございます。狼少年の保護者への連絡と迎えは支部に任せましたがよろしかったですか?経費は本部持ちにということです。」


「構いませんよ。支部には私からも話をしておきましょう。」


支部長ご愁傷さまです。がんばれー!


「宜しくお願いします。今回の件を受けてお見合い係全体でマネージャーも含めて話し合いをした結果未成年の婚姻については例え申請側が未成年であっても認めないということになりました。申請側がどれだけ不服や苦情の申し立てをしても受け付けないということで全員一致しております。教会や国からも承認を得られるでしょうか?」


「私から伺いを立てて許可を得ておきましょう。保護者がこちらにこられるのはいつ頃かしら?」


「早くて5日後位かと。砦の方には僕から事情を説明しておきます。」


「それならば入国にはそんなに時間はかからないでしょうね。それまでには何とか話を通しておきます。で、年齢確認にはどう対処しますか?」


「入り口かもしくは受け付けで最初に年齢確認の為にパスポートを提示してもらいます。」


「もしくは?何で揉めているのですか?」


うっ。目が鋭くなっているー。

どちらの導線が上手くいくかで今は検討中だ。入り口で確認できれば即座にお見合い係を熟練に変えられるし、暴れた場合の対処の人員も増員出来る。だが、入り口の門番がそれに対応できればの話だ。受付で確認するとなれば新人が対応しなければならず、交代するのにも理由を明かさねばならなくなる。不信感に繋がることはしたくないのだが…門番を任される警備員達が嫌がっている。おそらく面倒くさいが大半の理由だろう。こちらとしても、面倒くさがってるような者に任せてもちゃんとチェックしてくれるのか疑問だ。


「門番に任せてもチェック機能が上手く行くのか疑問なのです。」


「なるほど。仕事を面倒くさがるなど…私の教育が疎かになっていた様ですね。明日にでも警備員達に再教育を行うでザマス!」



合掌。警備員達の明日は決まったな。


このカルミア国は多種族国家ですし、身分制度よりも実力主義ですが、貴族制度もあります。

機関のトップは基本貴族がやります。

国の機関なので国に指名する権利や義務が有るためです。

なので、機関でどれだけ頑張ってもなれるのは支部長までです。

世知辛いと思われますがチェック機能の一種です。

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