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2組目

おはようございます!


今日もいちょうくん頑張ります!



「1日お泊まりして少しは落ち着きましたか??」


「ヴーヴー。ヴー!!」


「あや?失礼しました。口の猿ぐつわをとって差し上げて下さい。」


あまりに叫ぶので煩いと左右の隣にお泊まりのお方達から苦情があったため警備員さんがお口チャックをしてしましたと報告があったことを忘れておりました。


「再度聞かせてください。落ち着きましたか?」


「ちっ。あぁ!!まだ、目がシパシパするし鼻が効かないがな!」


「それは仕方ありません。防衛のためだったのですから。」


「やりすぎだろ。」


「そうですか?五体満足でお泊まりなのですから優しい対応だと思いますが?」


「狼にとって鼻は大事なんだよ!しかもお泊まりお泊まりって聞こえはいいが、牢屋に入れられてるだろうが!」


「あははは。」


「何が可笑しい!」


「誘拐を未然に防ぎ、犯罪者にならずに済んだでは無いですか。感謝される事はあっても非難される等…悲しいです。映像はご覧になったのですよね?ご理解できませんでしたか?」


ここでは留置されている間に流される映像がある。番、半身といえどこの機関を通さずに意思の確認無く連れさる事は犯罪となると、今までその犯罪を置かしたもの達の末路もセットで流している。

大体番、半身を持たない種族にそれを適応すること事態間違いなのだ。番や半身の意識があるものだけでやってくれればいいのにー。なのに適応されるばかりか押し付けられるのだからされる側はたまったもんじゃない。

だからこそ順序立てて提案し、受け入れて貰えるようにしなければならないのだ。


「獣人国ではそんな法律無かった。でも、人族とドワーフ、エルフはさらうなと言われていた。映像も目がやられていたから見えたのは今日の朝からだけど聞こえていたからちゃんと理解した。誘拐はしない。糸を切られるのは嫌だ。」


「それは良かったです。運命を無しにされたくなかったらちゃんとアピールしてお客様の心をつかんで下さいね。では、目とお鼻が回復するまで休みがてら昨日の書類に目を通して記入をお願いいたします。」


「ここでか!?」


「はい。問題を起こした方は3日間はここにいていただくルールですので。問題を起こす度に期間は延びますので。お気をつけ下さいね。」


「解ったよ。」


あら。大人しくなられたこと。耳がしょんぼりしていると可愛く見えますね。


「詳しくですよ?」


「解ってる!!」


「では記入が済んだら警備員さんにお渡しくださいね。」


話が聞ける方のようで良かった。体に聞かせるのは骨が折れるので嫌だし、僕苦手なんですよねー。手加減しなきゃだし。指導だと手加減要らないから好きなんですけど。


早速狼さんが記入し始めた用で書類に反映が始まった。ふむふむ。今回のお客様はドワーフさんですか。ほうほう。む?これは…工房の師匠の名前が…有名人!親方のお弟子さんですかぁ。

むむむ。早速ドワーフのマネージャーさんを探そう。

僕は無線機で全員に呼び掛けた。

できれば同族の方が良いが…。手の空いているマネージャーいるかな?


「お見合い係のイチョウです。狼獣人のご利用者様が番申請されました。ナナカマド様による糸の確認も済んでいます。お客様はドワーフ族の方のようです。マネージャーで担当できる方がいれば返答をお願いします。」


「マネージャーのスイレンです。一週間後にご成婚があります。それが無事に済めば、手が空きますので担当できると思いますが…ちょっと待たせて貰うことになるのですが良いですか?できれば同族として担当してあげたいのですが…。」


「大丈夫ですよ。一週間ならば今回初回の留置のペナルティをどうするかと思っていたのですがこの一週間待ちとします。ご成婚上手く行くことを祈っております。」


「ありがとうございます。一週間以上かかる場合はどうしますか?」


うーむ。どうしますか。後一歩の所でつまずく方々も居ないわけでは無いのだ。


「ストレプトカーパスです。もし、間に合わない場合はエルフ族ですが、今手が空いてますので、スイレンさんが空くまで私が担当しましょうか?ドワーフ族の方を担当した経験もございますし…最初はお客様の情報収集がメインですからあまり深入りしませんし…。」


「そうですね。お願いします。ですが、お客様の信頼が得られればそのまま交代せずストレさんにお任せするかもしれませんがよろしいですか?」


エルフさんの名前長すぎる…あだ名というか…短めにして呼ばせて貰っている。絶対噛むもん!


「ええ。構いません。」


「私もそれで大丈夫です。」


「では宜しくお願いします。」


ふー。我々の機関は実はメンタルケアの部分がかなり強い。だからマンパワーがかなりかかる。他人の恋愛事情に割り入るのだから当たり前だが…。魔道具ではフォロー出来る部分が少ないのだ。なので万年人不足だである。でも給料は良い。国からの補助金に加えて今まで成婚になった方々からの寄付金がすんげえあるのだ。

ありがたや~。


う?これって…。マジか!どうすればよいのだ!?


色々な種族が出せると良いなぁ。



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