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4組目

おはようございます。

新たな種族のスタートです。

よろしくお願いします!


4/10訂正しております。

「ひひーーん。」


「イヤだぁー!離せー。何でこんなことにーー!」


目の前の光景。説明…したくない…がするしかないな。

それは本来ならば神聖なものとされる一角獣。ユニコーンが口に半裸の男性を咥えてフィーリングカップルにご来訪頂いた所にございます。


ユニコーンは知能が高いし、獣人化できるはずなのに興奮しているせいか色んな事が消えてしまっているらしい。鼻息荒いしな。


僕は何処からそれを見ているかというと受付から入り口のガラス越しにその光景を見ています。

警備隊頑張れ!!

あっ。一人吹っ飛ばされたな。

角には気をつけて!

そんな時、警備隊長が叫んだ。


「イチョウ!今度夕飯肉奢ってやるから一瞬怯ませてくれ!麻酔銃を撃ち込むから!」


「えーこの前も働いたばかりですよ?」


「高級肉にデザートも付けてやるから!」


「喜んでー。」


おい。そこのじゃじゃ馬。お座り。


「ひっ!?ゴブッ。」


あっ。やりすぎちゃった。ユニコーンが泡吹いて白目向いてるぅ。


「…。今のうちだ!麻酔銃も打っとけ!牢に運んでいる時に暴れられたら困るからな。魔力封じを忘れるな!」


「「「はい!!」」」


じゃじゃ馬はでっかいシーツにぐるぐる巻きにされて担がれて行った。獣人化した時に裸だもんね。

え?イチョウくんお見合い係のお仕事どうしたのって?

僕は隣のアイ先輩と目を見つめて合っている最中なんで忙しいんだよ?

僕は色々な案件(狼少年とバカエルフを旦那に持つ休息中の魔族の男性)を抱えてるからもう手がいっぱいなの。あれは無理だよって目で伝えて、先輩はあいつの指導なんて無理って僕に伝えてきてるんだよ。

問題は残された人族らしき半裸の男性であるが…。

顔は涙に濡れ、叫び過ぎてむせているようだ。可哀想に。

警備隊が彼を医務室に連れていきながら種族の確認しているだろうから解り次第マネージャーが駆けつけてくるだろう。メンタルケアを切に望む。


「何見つめあってんの?」


大ベテランペンギン族のベンジャミン先輩が割って入ってきた。


「アイ先輩が僕を見つめてくるんです。」


「うっ。だって!あんなヤバそうなの無理だぞ!」


「イチョウはいま、魂の休息を施行中なんだから新規はできるだけ入れないって暗黙のルールだろ?入れる場合はなるだけ軽めのって知ってるだろ。」


「それは…そうですけど。」


「イチョウはまだ、3年目だ。いくら優秀だからって何でも任せて良いってことにはならない。面倒な仕事は誰かに押し付ければって思ってるならこの施設には向かない。今すぐ辞めろ。」


厳しいー!


「イチョウも頼まれたからって何でも引き受けるな。君はできるから良いかもしれないが君が居なくなったらここはどうなる。警備隊には警備隊の見合い係には見合い係仕事がある。イチョウはいつから警備隊員になったんだ?」


確かに…ここには転勤もあるから僕がずっとここにいられるわけではないし、休みだってある。無責任に引き受けるんじゃなかったな。


「「申し訳ありませんでした。」」


「解ったならいい。イチョウ。アイが指導をしている時見学したらどうだ?時には先輩の指導を見るのも良い勉強になるぞ。俺がその間変わりに受付してやるから。」


先輩…仕事アガリなのに…。何この人!?めっちゃイケメン!惚れる!!何だろう。別の扉があきそうだ。

いかんいかん相手はツガイ持ち!開けてはいけません。


「ヤバい…血迷ってしまいそうだ。」


気持ち解るよ。アイ先輩。と僕は肩に手を置いた。


麻酔が切れる頃合いをみて僕らは牢の前にやってきた。

眠っているようだが既に獣人化している様だ。アイ先輩はホッとしている。会話が成り立つってことだもんね良かった良かった。


「なぁ。イチョウ。俺の目が可笑しいのかな?見た目で判断するのはダメだけど…女性に見えるんだけど…?」


「奇遇ですね。僕もそう見えます。」


「マジ?」


なるほどあの人族の男性はお客様だったんだねー。

ベンジャミン先輩はベテランなだけあって腹黒な部分もあります。

受付係をかわってあげましたが、暇なことを知っているからです。

何故ならばユニコーンが暴れたからです。

しかもちゃんと残業代もでます。

プロですからね。


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