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お見合い係の帰宅

おはようございます!


続きをと思われていた方すみません。


ちょっと本題の前に緩めのお話を。


狼少年のお話が終わった後のお話です。


よろしくお願いします。


「ただいまー。」


「お帰り!今日は珍しく早いねぇ。仕事片付いたのかい?」


僕はやっと残業から逃れ、久々に寮に帰ってこれた。ここは独身、単身赴任者用のフィーリングカップルが運営する寮だ。運営だから独占している訳ではない。なので、色んな国の機関の者達が利用している。騎士も居ればコックも居る。多種多様になっている。

色んな職種とふれ合えて中々に楽しいし、家賃も朝夕食込みの値段なのに安めだ。だからけっこう人気があり、順番待ちしている者が多いと聞く。


「はい。目処がたちましたので暫くは早めに帰ってくる予定です。夕食は残りありますか?」


「大丈夫だよ!一食分位どうにかなるさー!着替えたら食堂においで。用意しとくよ!」


この懐の大きい女将さんは寮を束ねる寮母のランさんだ。宿の経営は男女の差別があまりないカルミアでも、大体が大将が多い。荒事が多い為だ。でも、フィーリングカップルが運営する寮は基本寮母さんだ。日頃の体調変化や精神的疲労を見抜く能力は女性的な感性が一番。というカルミアの王族の謎の主張の元、一線を退いたご婦人かオネエ様がこの仕事についている。

確かに何かのセンサーが付いているのか!?と思うくらい鋭いのだ。


「よう!イチョウじゃん!お疲れ!こっちこいよー。一緒に食おうぜ。」


「こんばんわ。オダマキさん。まだ、いたんですか。お久しぶりです。お元気でしたか?」


声をかけてくれたこの方。本来ならばこんなところに住むような人ではない。


「ひでぇ!俺はここが気楽で好きなんだよ。1人暮らしなんか寂しくて死んでしまうだろうが!って言うかさん付けすんなって。イチョウにさん付けされると…背筋がスースーすんだよ。」


何でだよ。というか騎士団長が独身寮に住むなよ。部下が休めないだろうが!王宮に住めよ!と何度も僕は文句を言ったが聞いてもらえなかった。騎士の方々すみません。


「はいはい。オダマキもお元気そうで何よりです。僕も元気だとお伝えください。」


「別にそんなつもりねぇーよ。俺個人としてお前が心配なの!まぁ。報告はするけど…ばあちゃんに。」


「ぶっ。あの方をおばあちゃん呼ばわりですか…。間違ってはいませんが…何か複雑ですね。」


「だよなぁー。未だにピンピンしてるぜー。俺でもまだ勝てねぇもん。腕力では勝てるようになったが…俊敏さがなぁー。」


オダマキさんのおばあちゃんはナナカマド様と一緒で四獣である白虎のカリンさまだ。カリン様はハーレムをお持ちで…とてもお元気だ!子孫繁栄!そして、このオダマキさんはカリンさまと2番目のご主人様である袁族のボダイジュ様との子供の子供。まぁ。孫だ。カリン様の一族はスッゴク多い。そして、自由人が多いのに強すぎるのが難点なのだ。その中でも割かし普通の感覚が多いのが二番目のご主人であるボダイジュ様との子供達と白兎族アリウム様との子供達なのだ。だからオダマキさんは王宮勤めができている。母性?父性?溢れる良い団長だと聞くし、相当な腕力の持ち主だそうだ。ハンマー使いらしい。


「いつか勝てるとイイデスネ。」


「心がこもってね~よ!で?そっちは落ち着いたのか?」


「ええ。一時はどうなるかと思いましたが…何とか。親方は理解するのに難しそうでしたが、お客様の方は酷い拒絶はありませんでしたし、ご利用者様の暴走もありませんでしたから…。成人するまで長期戦ですが、覚悟しています。そちらの反応はどうでしたか?」


「そうか…。こちらとしてはやはり未成年と言うことにざわついていたな。ドワーフ族はけっこう根深いから…。あのバイモ親方の弟子だっただろう?だからドワーフの大使館からも人が来てな。わさわさしていたんだが…。そっちの所長の一声で収まった。」


「あぁ…。これに関しては例外は作りません。未成年はどちらがそうでも成人まで婚姻できない。を通します。それがフィーリングカップルの意向です。」


スッゴク目に浮かびますー。鶴の一声。


「俺も報告書を読んだ。だが、これからは獣人国や魔国、ドラゴン国が煩いぞ。交渉に乗り出して来るだろう。」


「それは僕らの仕事ではありません。国のお仕事でしょ?」


交渉なんて外交ど真ん中。僕らの及ぶ所ではないですよー。がんばれー!


「わーってるよ!外交官達がドワーフの大使館の奴らと涙目で書類作ってたよ…。ドワーフの大使館の奴らをせっかく来てたんですから丁度良かったですね?って脅しながらな!そっちの心配してるんじゃねぇーよ。お前らの心配してるんだよ。直接フィーリングカップルに3国の奴らが乗り込んで来るかも知れないだろう。直ぐに騎士団に連絡しろよ!王宮にでもいいから!自分で対処すんなよ!」


「えーーー。」


「えーーー。じゃねぇ!はい!は?」


「チッ。はーーーい。」




自分でやった方が早いのにーーー。


次は本ストーリーに戻ります!


いちょうくんの大仕事!がんばりますよ!

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