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書かれているチェス理論は作者の主観および妄想が多分に含まれています。
実力もツバサくん同様素人に毛が生えた程度なので大目に見てやって下さい。
チェスは非常にシンプルなゲームだ。
取られた駒が完全にゲームから排除されるという性格上、将棋のようなどこに何が来るか分からないというイレギュラーがまず発生しない。駒の強さを点数で表し、互いの戦力や駒の取り合いを数値的な損得で考える辺りが、それを象徴しているように僕は思う。
プロともなれば相手の手を読むのではなく、指定する。最善手を打ち合うゲームだからこそ、駒の動きはこう打てばこう返す、という様な必然があるんだ。
「前はどこに住んでたんですか?」
言って、僕は時計のボタンを押す。
「なんだいきなり」
返事をしつつも盤上を睨む。
まだ序盤だけど、僕の出したナイトの跳ぶ位置を確認してるんだろう。将棋で言えば桂馬に当たるこの駒は、前後左右どちらに向かってでも斜めへ向けて一つ跳びの動きをする。ある意味一番トリッキーな動きをする駒で、僕もやり始めた当時はよくナイトを見逃してミスをしていた。
淡雪さんは先の手で空いたスペースを通ってクイーンを前へ。とりあえず出した、という感じの場所だけど、角と飛車の特性を持つこの駒が前線にあるだけでかなり動き辛くなる。
「勝負は何度もしてきましたけど、淡雪さんのことなにも知らないなと思いまして」
ポーンをクイーンの斜線上へ。駒を取る時だけ斜めに動けるポーンは、初期配置から一つ前に出すだけで仲間の駒に守ってもらえる。クイーンで取るには代償の高い位置だ。
僕らはお互いに駒を進めながら会話を続けた。
「……色んな場所に行った」
「どういう所ですか?」
「ここと変わらない」
「ずっと転校してきたんですか?」
「こんな所に来る必要はないと思ってるんだがな」
学校はあまり好きじゃないらしい。
仕方ないか。
「僕は、ずっと通ってみたいって思ってました」
「ん? どういう意味だ」
頭を別の所に回しているからか、それとも眠気で呆っとしているからか、
いや、多分あんな姿をみたからか。
言わなくていいことまで僕は口走り始めた。
「自宅に家庭教師を招いて勉強してました。だから、ここに来るまで学校というものに通ったことはありません」
「それは……」
言葉に詰まる。ついでに手も止まる。
「持ち時間が減りますよ」
「そうだな」
不用意な一手をごちそうさま。
「あ!」
「お得なルークでした」
自損ゼロでこれは大きい。
将棋で言えば飛車に当たる動きを持つルークは、行動範囲の広さだけじゃなく、条件が合えばキャスリングという特殊な動きをすることもあって、非常に邪魔な駒の一つだ。数値的にもクイーンの次に強い駒とされている。
「貴様図ったな!」
「嘘は話してませんよ」
「ふんっ」
乱暴にビショップを戻す。
けど、一気に守りが硬くなるいい手だ。
僕はポーンの正面へナイトを送り込む。最弱であるポーンは、正面切って相手の駒を取れない。普段は前進しか出来ないのに、敵を取る時は斜め前にしか進めないんだ。この動きが結構曲者で、頭を抑えられたまま終盤に突入するとかなり困ったことになる。
「友達って言える人が出来たのは、つい最近なんです」
淡雪さんはクイーンを斜め前へ。
彼女は最強の駒とも言えるソレをとても大切にする。僕は用途が多すぎるから、さっさと交換する形ででも排除したいんだけど。
「今思えば、僕はそれまで友達を取引相手みたいに思ってました。これをしてあげればあれが返ってくる筈だ。あーしてこーしてハイ友達出来上がり、って。駒のやりとりもそんな所ありますよね」
「分からないでもない」
「でも、親友って呼べる人が出来て、そんなことどうでもよくなったんです」
「取り引きじゃ、なくなったと?」
「俯瞰で見ると似たようなものかもしれません。けど、本質は押し付け合い、って言えばいいんでしょうか。行動の一つひとつは独立していて、そういうのが無作為に行き交ってるだけです」
余裕のある手番にポーンを前へ。
「不合理だ」
「不合理です。だって、情なんですから」
やりとりの根源にあるものがそもそも違う。
取り引きとは利益をやりとりし、情は心をやりとりする。
「情か」
淡雪さんの口元が柔らかく笑む。
ちょっとだけ驚いた。彼女がそんな表情を見せるなんて。
「人が最初に受ける情は、愛情らしいぞ」
暗い顔をしないように気を付けた。
自信はなかったけど、淡雪さんは気付かなかったみたい。
「両親の事、好きなんですか?」
言って、こっそり深呼吸する。
責めるような口調になってしまった。
「好きだ」
迷いなく彼女は言った。
「私は両親が与えてくれたもの全てに感謝している」
「だから……」
「ん?」
だから、両親が望んだから、この星を犠牲にしてでも叶えようとしているんですか?
「淡雪さんって、この国の人間じゃないですよね」
「どういう意味だ」
少し語気が荒い。
「僕、どちらかと言うと海外の人と関わることが多かったんです。それで、淡雪さんはそっちの人の雰囲気だなぁって」
「……そうか」
「ごめんなさい」
「謝るな馬鹿。事実みたいなものだ」
「みたい?」
「あぁ」
ミホさんから聞いた話だと、ラビアンローズの魔法少女たちは、生粋の地球人ではない。
でも同じ人間ではあるらしい。
「帰化している、とか?」
「両親は海外の人間だがな」
「どうしてここに?」
「親の一人が、ここの出身だったから、かな」
どう説明するべきかと淡雪さんは腕を組む。
「時計」
「おっと」
僕の手番だ。
盤上を見据える。
ルークの取得で一度は有利に立ったけど、戻すのが遅れてビショップが奥底に閉じ込められている。代わりに二つの駒を動かせないことを考えれば有利とも言えるけど、序盤で動かしやすいビショップの封じ込めは困る。
僕としてもうっかりしていたんだけど、予想以上に淡雪さんの手が複雑だった。
彼女は中々踏み込んでこない。その癖、僅かな隙間があればクイーンで切り込み確実に傷を負わせてくる。まるで初めて相対した時のように。
誘いの手を多重に仕込み、絡め取ろうとする。決定打と見なければほとんど仕掛けては来ず、自分は巌のようにじっと構えていた。慎重と言えるのかもしれないけど、どちらかと言えば遅効性の毒をまき散らされてるような気分だ。
困った。負けそうだ。
「多少語弊があるかもしれないが、私の先祖は、ずっと昔に海外へ渡ったんだ。望まぬ形ではあったらしいがな。だがそこで家庭を持ち、代を重ねる内に発言力も得た。そうなってから自分たちの過去を振り返ってみると、故郷と言える場所が、あまり好ましくない状況に置かれていたんだ」
「ご両親は政治家さんですか?」
「近い。が、どうだろうな。うまく説明できない」
ナイトを斜め後ろへ。
主戦場への駒が一手減り、今取り合いをすればそこを制するのは淡雪さんだ。けど、それにはクイーンも絡むから、点数としては僕の勝ち。状況は厳しいけどね。
「御影。仮にの話だが、もし、自分たちの故郷を捨てなければ生きていけないとなったらお前はどうする?」
「国を失った民族の末路は全部悲惨なものだよ」
「予め居場所が作られていたら、どうだ?」
「千年後も同じままっていう保証があれば」
「それは……難しいな」
誰かに依って立つということは、常に裏切られる可能性を持つ。
父がそうしたように、僕がそうしたように。
「千年は難しいだろう。だが、そうすれば五百年の保証があって、やらなければ五十年で何もかもが終わるとすれば? 四百五十年分の猶予を使って、別の道を探ることも出来る」
何故か、彼女の言葉が僕に対する懇願に聞こえた。
胸の奥で何かが揺れる。
けど、
「終わるって、決まり切ってるのかな?」
ラビアンローズに対抗するイムアラムールが、その程度の道を考慮していないとは思わない。人任せにするつもりはないにしても、どうだろうか。
ポーンを前へ。
主戦場の脇に、新たな戦場を形成する。
「無尽蔵とも言えるエネルギーがあるとする。普段はいい。けど一度事故が起きれば、草木が枯れて、命が育たない土地になってしまう」
化石燃料の枯渇により、自然エネルギーを除けばそういうものに頼らざるを得なくなる可能性も確かにある。毛嫌いし続けていても、結局そこへ行き着くなら同じじゃないかと言う人も居る。
「もし戦争が起きれば、被害の大きさを考えてもそこを潰すのは有効的ですよね」
「より早く戦いを終わらせれば損害が少なくて済むからな」
「目先の十年は」
百年後、千年後はどうだろう。
死んだ土地の影響で苦しむ人は大勢出るんじゃないかな。
「手を緩めて、もし負ければどうする。より悲惨な結末になるぞ」
クイーンを隙間へ差し込まれる。
ナイトとポーン、どちらかを無保険で取られる形だ。ナイトを逃がす。
「多分、視点が違うんじゃないでしょうか」
逃げたナイトは別の戦場へ飛び込める位置にある。
ポーンが取られたけど、おかげでクイーンの戻りが一手遅れる。
ビショップを前へ、ナイトを取る。
拮抗状態からとうとう開戦だ。ポーンが進んでくる、それを僕のポーンで取る。ビショップが来る。ナイトで取る。ポーンで取られる。
そこで、僕の手は最初に形成していた主戦場へ移る。
ポーンを進め、ポーンを取る。取り替えされる。またポーンで取る。と、淡雪さんの手が止まった。
「五百年、千年先を見据える。これは同じと考えましょう。けど、淡雪さんが見ているのは生存や利益で、僕が見ているのは別の何かです」
あのまま主戦場でのみ戦っていたら、僕の負けは見えていた。
だから別の戦場を産み、役割を重複させた。奥底にあったポーンは主戦場で最後の一手となる位置にありながら、僕が後から作った戦場でも同じく最後の一手を担っていた。更に駒を取ることで斜めに動いたポーンは、後ろにあるポーンの動きを阻害する。事実上、死んだも同然の配置。
手を進めていけば奥底に留まったままのルーク、深く切り込みすぎたクイーン、そしてキング、あとは幾つかのポーンだけが残ることになる。
「何かとは何だ……っ」
クイーンが逃げる。
彼女も多分わかってるんだろう。チェスにおける勝利への絶対条件を。
相手のキング以外全てを排除した状況でチェックメイトをするには、絶対に特定の駒が必要になる。仮に前後左右どちらにでも突っ込めるルークでも、直線を塞げるだけで、キングは全方向に進めるからまずチェックメイトできない。やろうと思えば、キングを前に出し、挟みこむことで初めてチェックメイトだ。
チェスには五十手の間、駒のやり取りが発生しなければ引き分けになるというルールがあるから、事実上チェックメイト出来る駒が無ければどれだけ優勢であっても勝つことは出来ない。
キングとクイーン、キングとルーク。これだけあればチェックメイトは出来るけど、ルークを戦場へ引っ張りだすのは手が掛かる。その間に僕のクイーンでほとんどの駒を制圧出来る。
初心者に毛が生えた程度の僕が取る戦術は単純だ。
厄介な動きをするクイーンをお互いに排除。ポーンをひたすら前へ。多少負けてもいいからスペースを作る。相手の戦力を散らせる。そして終盤にポーンを成らせ、クイーンにする。
数値的な話をすれば、クイーンは九ポイント、ポーンは一ポイント。成らせた時点で八ポイント分の勝ちと言える。これは、三ポイントとされるナイトやビショップを二つ取るよりも価値のある行為なんだ。
多少の無駄手を打っても勝負が決まらない力量同士だから出来る強引な手段でもあるけど。
けど今回、淡雪さんは慎重だった。途中何度か見せたクイーンの取り合いでも誘いに乗らず、何かを犠牲にしてでも最強の駒を守った。チェスの駒では、唯一はっきりと女性であるクイーンを。
なんとか、勝てそうかな。
あとはステールメイトにだけ気を付ければ、手数は掛かるけど危なげなく戦える。
問題は時間だ。
戦場をもう一つ作るに当って、僕の持ち時間はとっくなくなっていた。
手の早い淡雪さんにはまだ五分も余裕がある。
ナイトを進め、時計を押す。
長考する姿を見て僕は席を立った。
「まだ負けを認めていないぞ」
「うん。ちょっと顔を洗ってくる」
問題と言えば、眠気が一番の問題だ。
思考はいつもより回っているのに、意識と身体がどんどんぼんやりしてきていた。
ちょっと話し過ぎた気もする。
同級生とするような話題でもない。
教室から程近いトイレで顔を洗い、ハンカチで拭いていた時、鏡越しに胸ポケットのケータイが点滅しているのに気付いた。
「もしもし」
『今、学校?』
シズクちゃんだ。
今日は一体どうしたんだろう。いや、最近ずっと奇妙な行動を取ってるみたいだけど、意図がさっぱり分からない。
「そうですよ」
『そう』
「あぁちょっと待って下さい」
また切られそうだったから慌てて呼び止める。
「何か用事なんですか?」
ふふ、と楽しそうな笑い声。
『私、エリーさん』
それきり通話は途絶えた。
な、なんなんだ……?
「御影っ、打つぞ!」
「あ、はーい!」
淡雪さんに呼ばれ、僕は慌てて教室へ戻った。廊下側まで来ていた彼女は、お互いに席へついた所で対局時計を押した。
「ありがとう」
「そんなことより、盤上を見てみろ」
何気なく見下ろして、それから、
「………………これは」
失敗した。
主戦場の形勢が定まりきらない状況で、彼女は敢えて一手遅らせる形でキングを出してきた。これだと仮に一手得をした僕が先へ進んだとしても、最終的んはキングに処理されて終わる。取り合いの状況を維持しようとして、成らせるべくポーンを進めても、きっと次の手でまたキングが動く。
そうなるともう瓦解するしかない。
淡雪さんの手は、僕が繋いでいた細い連携を引き裂くようなものだった。
あっという間に一分が過ぎた。
抜け道は見付からない。
読み合いではやっぱり淡雪さんに分があったんだ。僕が立ち回れるとすれば盤上の外。けど、チェスはそもそもイレギュラーの発生しないゲームだ。そう感じるのは、僕の思考から抜け落ちていたというだけで。
これは拙い。
負ければ女装だ。
仮に眼鏡で正体を隠せるとしても、そんな姿を学校の皆に晒せばどうなるか。
冷や汗が浮かんできた。駄目だ、時間制限のせいで集中できない。こんな時なのに頭がぼうっとして思考が纏まらない。
とりあえず、という思考で、僕は駒を動かした。
キングを二つ左へ。そしてルークをキングの右隣へ持ってくる。
「なんだそれは?」
「キャスリング……です。ボードにも書いてますよ」
キングとルークが初期配置から動いていないこと、間に他の駒が無いことを条件に可能となる特殊な動きだ。一手で二手動かせる、というだけじゃない。隅に置かれていて動けずにいたルークが一気に戦場へ切り込める場所へ立てるという、攻防一体の動きでもある。
ただ、僕としては逃げたかっただけだ。
淡雪さんはボードを確認して頷いた。
初心者だとこういう動き、忘れがちになるよね。
また長考を始める淡雪さんと一緒に、僕も盤上を睨みつける。
咄嗟の行動だったけど、キャスリングは良い手だ。なにより前へ出てきたキングの動きを牽制、阻害しているし、そこに留まれば次の手でルークを出してチェックを掛けられる。クイーンが厄介ではあるけど、状況は改善した。
まだ僕のほうが若干不利だけど。
対局時計がカウントダウンを始め、やがて、淡雪さんの持ち時間が無くなった。
これで彼女も一手二分で打つしかなくなる。
ちょっと嫌らしい手だけど、戦い方を変えよう。
更にたっぷり一分半を使い、彼女はキングを下げた。主戦場を放棄したんだ。でも、読み通りだった。ここぞという時に攻める彼女は、時に自損も含めて後退を許容する。前にあるポーン数個を失ったとして、その間にビショップを下げ、クイーンとで別の防衛戦を築ける。
対局時計が押された瞬間、僕はすぐに駒を進めて時計を押した。
驚いてこちらを見る彼女を観察する余裕はない。
彼女の手番の間に出来る限り手を考える。目先の読み合いではなく、もっと広く盤面を見て、複雑な利害関係を読み解いていく。
ビショップが下がる。僕はすぐに打ち返した。
クイーンがキングの脇へ。間髪入れずナイトを進める。
彼女は引いた。
攻める手もあった場面で安全に逃げた。
僕も似たような思考だからよく分かる。
自分が負けていると思っている時ほど、相手の威圧は恐ろしい。
意図の分かり辛い手を迷い無く打ち続け、その全てがノータイムであるという姿は、僕ならもうチェックメイトまでの道筋が確定したんじゃないかと不安になる。
今もそう、淡雪さんは分かりきった手を前に深読みし、打つ手が遅れている。
さっきまでなら即打ち返していた場面なのに。
その上彼女は初心者だ。
思った通りボードに手をやって何度も同じ所を確認し始めた。
自分が見落としている手や動きがあるのか、不安で仕方がない。
十手ほど進めた頃、僕のポーンが成った。
クイーンが二つ。駒が足りないから、序盤に取った黒のルークを逆さに置いて代用する。
淡雪さんにもまだクイーンとビショップが居るから油断は出来ない。けど、最悪クイーン一つを犠牲にして相手のクイーンを排除出来れば、状況は決定する。
彼女のポーンが成ることはない。
成らせることが好きな僕は、それが出来ないよう相手ポーンの頭を全て抑えているからだ。もしくは、成ったその場で取れる様、駒を配置している。正面の駒を取れないポーンは、他との連携なくして敵を押し返すことが出来ない。斜めに動こうにも取れる駒が無ければ無意味だ。
「…………………………はぁぁ~」
疲れた。
途中幾つかの細かいミスはあったけど、後は腰を据えて動けば問題ない。
僕は背もたれに自重を預けて力を抜いた。
これで女装の恐怖からも開放だ。
もう正々堂々と勝負なんてしないぞー。
淡雪さんは打って来ない。
クイーン二つを前に取れる手は限られてる。
どうしようもない。
僕の勝ちだ。
カウントダウンが始まる。
最初の音は十秒前。
カーテンが揺れて、僕の頬を撫でる。
とても気持ちよかった。
九秒前――
「……最後まで諦めるか!」
七秒前――
「お前、見ていたんだろう」
四秒前――
「私が靴箱の前で立っていたのを……」
一秒前――
そこで僕の意識は途絶えた。
余談ですが、ヘイムダルは非常に生真面目な神であったようです。
元々いつ来るかもわからないラグナロクに備えてじぃぃぃぃぃぃぃっと虹の橋ビフレストを監視してる人ですし。
この物語同様、北欧神話にもトールハンマーが奪われる話があります。相手はフレイアを俺の嫁にしたいから交換だと言い張りますが、ここでヘイムダルさんがトールにフレイアの格好をさせてこっそり取り返してはどうかと提案します。皆爆笑してるのにヘイムダルさんは大真面目にこの作戦を進め、女装なんて嫌だと怒るトールを説得し、見事成功させます。
筋肉マッチョなトールさんの女装なんて誰得ですか。
因みにトールさん、取り返したハンマーで奪った連中の仲間を皆殺しにします。
よっぽど恥ずかしかったんでしょう、えぇ。




