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春のうたかた  作者: 四季
1/39

***序章:追憶

企画、

spring symphony用書き下ろし。


忙しい人用ルート<*>のついたものだけ読めば其れなりのエンディングを迎えます。

*の数は重要度。



そうでない方。後半から読むことをオススメします。

【異変】辺りから。(笑)それから前に戻ると時間軸が合います。


面倒な前置きにおつきあいくださる方は、

どうぞ始めから進んでください。


楽しんでいただければ幸いです。

“それ”は唐突に現れた。


「・・・時が来たみたいです。もう、行かないと・・・」


そして、縁側に座っていた“彼女”が、何時も通りの微笑みで、別れを口にしたのも突然だった。


「ハルさんが拾ってくださって、素敵な名前もいただいて、あたたかい居場所をいただいて、・・・・・・ご迷惑ばかりかけてしまったけれど、・・・ハルさんに会えて、・・・側にいられて・・・わたし、とても幸せでした!」


「・・・急に・・・・何を・・」


「もうお別れです」


何時も通りのように見えた笑顔の横に、光る筋ができていた。


「おい・・・」


「ハルさん、どうか・・・・・・お元気でいてくださいね」


「待ってくれ。まだ・・・だ、待て、行くな・・・・・・っ」


強くなっていく陽の光に、彼女の姿が霞んでゆく。



「ありがとうございます、ハルさん・・・・・・」







大好きです

さようなら






柔らかな陽の光の中で、風の囁きのように感じたのが最後だった。



(あいつは今、何処で何をしているのやら・・・。)


別れの日は突然だったが、いなくなった理由なら前々知っていた。

しかし、認めてしまえばもう共にはいられなくなる。

気まぐれで拾った“それ”は、いつの間にか春隆の中で随分大きくなっていた。


失いたくない。


そのために忘れようとしていた彼女のめいに、しかし彼女は忠実に従って去った。


(言いたい事だけ言いやがって。こっちの気も知らないで・・・・・・・・・)


春隆は小さく舌打ちした。

だからあのあと、彼女の涙に誘われたかのように降り出した雨は、長い間、止むことは無かったのだ。



そう、それは初春・・・

山道でひとりの女を拾った事から始まった。

***********************************


【企画名】

*spring symphony*


【参加条件】

○性別年齢問わず誰でも。企画者に参加表明をする必要もありません。


○何作品投稿いただいても構いません。奮ってご参加ください。


○『桜 霞 蝋燭 実験 音 櫛 雲 時計 天気 着物 茶 鏡 窓 自転車 空 制服 眼鏡 神社 雪 願 気流 湯気 香 動物 果実 粉 本 風車 ワンピース 公園 裁縫 英語 ツクシ CD 綿あめ 高速道路 コンサート 教室 』(途中で増える可能性あり)


以上『』内のお題の中から、2つ以上を盛り込んだ、“春”をテーマにした作品に仕上げてください。

しかし、上記の語句を入れろという意味ではございません。(解釈はご自由に)


・・・全部使う?もちろん大歓迎ですよ(笑)



○作品の種類ジャンルは問いません。


○企画期間は、本日~4月いっぱいまで。(予定)


○キーワードの中に、必ず『spring symphony』(企画名)と入れてください。

他はいくつキーワード追加するもご自由に。


○(任意)前書きか後書きに、作品が企画のものであることを記入していただけると嬉しいです。

************************************




こういう企画の書き下ろしです。

興味があったらご一報いただけると嬉しいですが、無言で飛び込み参加も歓迎します。

是非。

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