野外授業(Aクラス三日目)
四葉ちゃんと雪良の距離が縮まってますね〜いつのまにか。
私は、教室で鈴奈と話しながら、教室に向かう。
「雪良はAクラス、順調?」
「まあまあかな、稲川もいるし最悪だけど連携は取れてる。」
「えー!いいなぁ私達は授業中、廊下に呼び出されているのに…」
すると、廊下がどうやら騒がしい。Dクラスのようだが…
「貴方たち、私のこと無視してるよね?」
「えぇっと…」
私はすぐにピンときた。四葉が、Dクラスの、グループの子をシカトの事で詰めているのだ。
「はっきりしてよ。私だって貴方たちと組む気は微塵もないの。」
「じゃあ私達と組まなくていいわけ?他に組む人がいるの?」
「一人でいいよ」
周りが何も言えない中、鈴奈は能天気にも口を開く。
「あの子怖いね。無視しちゃう気持ちもわかるなぁ。」
え?鈴奈ってそういう子なの?
「あ、私こっちだから!じゃねー、また休み時間!」
「…うん。」
私の中で彼女への警戒心が高まった。
「じゃあ今日は昨日と攻守交代をして下さーい!」
つまりは昨日攻撃した私は守る…そういう事だろう。じゃあ一旦攻撃していいよ?私がそう声をかけるより前に稲川は…
「土割!」
すぐに魔法をかけてくる。地面がひび割れる。逃げなきゃ。そう思って逃げた先には国本が。じゃあ仕方がない。
「周風!」
私は魔法を使う。すると私を中心として放射状に風が吹く。しかも、その風には…
「目に砂入った…とろう」
微量の砂が含まれているのだ。一仕事終えたと思って、私は気付く。稲川はどこに?少し振り返ると、四葉と鬼ごっこをしていた。どっちが鬼?反撃されすぎでしょ…