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地球転生物語  作者: ゆきにゃん
第一章 地球
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集会

正直、これからますます意味わからなくなります。ご気軽に質問していただいて…

あまりの眩しさに思わず目を瞑ってしまった。光は一瞬だったらしくみんな続々と目を開けて驚きの声を発している。なんかあったのだろうか。そう思いながら目を開けると驚きの光景が目に入った…訳ではなく対して変わらなかった。では彼ら彼女らは何に驚いているのか。

(こんにちは。雪良さん、私は貴方のスキルで案内役みたいなものを務めます。)

え?何それ!?

「えぇぇぇぇぇぇ!!っと?」

スキルのお話を聞いている間に状況が掴めてきた。おそらくだがまず地球はどこか別の異世界へと行きその行程で閃光が走った。そしてその瞬間に新しい異世界での基本情報が私達に「入力」された。それがスキルや他にも魔法の情報すなわち属性情報といったものらしく、色々あるらしいが後々分かるだろう。便利な事にそれらがカードにまとめられたものがセランカードらしい。さらにこの異世界ではモンスターというものがいるらしい。漫画とかアニメとかでよくあるやつだ。それらは地球でいう都会的な場所には現れないが森とかの自然に集まる。だから田舎では今、対処法もわからない異形物が閃光と共にやってきて大変なのだ。水晶学園は都会の中の都会にあるから大丈夫だが。この事態は普通動揺するところなのだろうが私は魔法とかに憧れがあった。だからすぐに飲み込めたしわくわくしている。

(私はスキル物知りです。わからない事があれば聞いてくださいね。)

そして私の異世界生活がはじまった。しかし…

(助言したい事があります。他人に軽率にセランカードは見せないでくださいね)

なんで?

(雪良様はステータスが大きいので見せたら私の存在もバレてしまいますし…)

え、なんで存在を見せちゃダメなの?自慢しようよ!

(貴重なスキルであるので奪われてしまいます)

え、スキルって奪えるの?てか貴重なの?ちゃっかり「し」って言ってた?私の頭の中は疑問符でいっぱいになったがまあうん、とりあえずまだ異世界にきたばっかだし他に情報源はないしスキルの言葉は鵜呑みにしておいて良いだろう。でも問題が一つ。

スキルって呼びにくいのよ!貴方名前はないの!?

(あります。物知りです。)

名前じゃないわよ。得意げに言わないでよ。じゃあ貴方は今日から紗良ね。蘭家には代々語尾に良がつくしきたりがあるの。

(わかりました…)

なんでしゅんとしちゃうのよ。千良の方が良かったのかな?

そしてみんなもそうしている内に落ち着いてきた。そして気早先生は音楽の授業を中断して水晶ホールに来るよう言いつけ先陣をきって出てった。並ばせてはくれない訳だ。

「みんな!並んで下さい!二列でついてきて!」

仕方ないので私が声をかけるとみんな立ち上がり始めたので先に私達のグループが水晶ホールに向かうことにした。

 水晶ホールに着くと小等部も高等部も居るし残るは私達だけ。座ったら偶然音良も近かった。でも話さなかった。河辺先生がスキル改め紗良から聞いたことを話していったが最後気になる事が一つ。

「水晶学園は社会貢献のためにモンスターを倒すことにした。しかし向き不向きもあるだろう。だから二つのグループに分かれてもらう。モンスターを倒す組とその為の武器を作る組だ。分ける時にお前らの能力をみて適切に分ける為、セランカードを見せてもらう」

えっと見せれないですっていうしかない?

(偽装すれば良いのです)

えー能力とか下に見られたくないよ?(主に桜田さんに)

(ならば全員のカードを偽装してみれば良いのです)

そんなことできるの?ぜひやってみて!

「ではセランカードの鑑定は私、水列が担当します」

水列が一人ずつ怪訝そうに鑑定しているのを見ながら…思う。さあ、どうなるか。気になってみていたらやはりというかなんというか…

「あれ?できない!おかしいな…」

水列は狼狽え始めてしまった。ちょっと可哀想だな。

「えーと、全員のセランカードには同じ情報が入力されている?ようにみえます!」

周りも状況が分からず狼狽え始めたが次第に落ち着き始めた。そして…誰がどっちの役割をやるか、投票になったがそりゃあモンスターを倒す係となって危険な目に遭いたい人など、(例外は居るが)殆どいない。そうなるとどうやって分割するのか。話し合った結果、ローテーションで回していこうということになった。えぇ?と思いながらも良いかと思った。しかしこの間校外では「水晶学園には凄腕の魔法使いがいて全員のセランカードを改ざんするということをした」と有名になっていたのだった。私は後から知ったが。(内心見せなくて良かったと思っている)ちなみに紗良は触れていなかったがセランカードはかなり重要な役目を担っていて、7つの属性情報などを掛け合わせて新しく魔法を編み込むなどもできるらしい。他にも才能で決まるスキルというものがあるらしいが、私は「属性 桜」「進化」「物知り」らしい。水列先生によるとスキルは一つあれば良い方だということらしい。…なんか皆飲み込むの早いし対処早くない?ついていけないんだけど!ため息を吐き、つい隣を見ると音良はもう寝ていた。仕方がないと思いながら起こしてやったら「お姉ちゃん隣だったの!?」と驚かれた。えぇ…。でもこうなると私は自分が紗良の言う通り有能な方であることを知ってくる。だから少しだけ、ローテーションで回す事が楽しみだった。

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