真由の夢
300PV、とても感謝します
今、図工をしている。そして絵の具を塗り終えた私は先生に成果を見せに行く。しかし先客がいた。雪良だ。
「真由!私、良い感じの色にできたんだ!」
「すごいじゃん!」
私は答える。すると、先生が雪良の作品をチェックし始めた。
「すごいね!特にこことか凝ったんじゃない?」
「そうなんですよ!」
そして雪良の番が終わり私の番になる。
「ふーん…はい終わったよ。次。」
雪良の時はあんなに良い反応をしていたのに、私の番は適当そう。次こそはと気を引き締めると、稲川が来た。
「お前の作品が下手だから、先生の気分が下がったんだよ。俺の時もいい評価くれなかったらどーしよ?」
にやにやと、私の方を向いて、言ってくる。感じ悪い。
「ちょっと!真由は才能あんまないんだからそんなこと言っちゃ駄目でしょ!」
鈴、フォローになってないよ…しかも貴方なんでもできるタイプでしょ!
「真由、大丈夫だった?」
貴方の言動に一番傷つきました…なんて言えるわけもなく、
「大丈夫、大丈夫!」
強がってしまった。だから私はあの人たちを憎むくらいしかできることはない。誰かに本音を言う才能すらないから。いつか、絶対見返してやる。
私は、その日、不思議な夢を見た。突然、声が響く。でも目の前に広がるのは、真っ黒な闇のようでもある虚無。
溢れんばかりの才能が欲しいか─────
直接頭に響いてくる感じ。明らかに異質だけど、あの時の私はそんなこと感じる余裕すらなかった。ただ、才能を賄うための努力を誰かに認めてもらいたかった、どこにでもいる少女だったと思う。だから…
欲しいなら、くれてやる────
その言葉に、魅せられて、
「本当に、くれるの?」
『条件』さえクリアしたら、だけどな────
それは無理かもしれない。思ったのに、
ただ、勿論だが条件をクリアするだけの能力はやる────
そんなの言われたら、
どうだ────?
やるっきゃないじゃん!
「詳しく聞かせていただけますか。」
分かった。まず、僕─すなわち地球がやりたいのは、地球の地位向上だ。かつて、僕は、美しい自然や、酸素があることから星々の頂点と立っていたんだ。でも!!お前ら人間が破壊していった。だから再び王となるために、今の王、セレクアラやその従者、約六星、合わせて7星を侵略して仲間にする計画を立てたが、何しろ僕は肉体がないんだ。その上、僕はセレクアラ達とは異なる宇宙にいる。転生するにしても、人間の協力が必要だった。だから君を呼んだ────
「ねえ、人間ってもう一人居ても駄目?」
良いが…誰を呼ぶんだ?────
「鈴。清川鈴奈。」
必要なら今から呼び出せるが────
「呼び出して」
私がそう言うなり、私の目の前に魔法陣が広がった。そして…
「あ、真由!夢でも会って、奇遇だね?」
夢に奇遇も何も…あったか。
「鈴。今から説明する事を慌てずに、聞いてね?」
「はーい」
全てを説明し終えた。鈴は慌てなかった。理解してるか、不安になるほどに。すると、鈴が口を開く。
「良いよ。親友の頼みだもの」
「ほんとっ!?」
「うん。でもさ…才能は、欲しくない。」
「贅沢な悩みだね。」
「そう?何かうまく行くたびに、『どうせ才能でしょ。』だよ?努力だって、少なからずしているのに。」
彼女は羨ましがるような、軽蔑しているかのような、よく分からない曖昧な声、表情を作ってみせた。実際こんな感じなのだろう。でも、知らなかった。才能ってあっても困るんだ。でも…
「でも、それでも私は才能が欲しい。だから、協力して欲しいんだ。」
私が覚悟を決めて言葉を発すると、
「良いよ。協力する」
彼女もまた、覚悟を決めたように、言葉を発した。そして私は今、着実に、普通じゃない、少女となっている──
是非感想を聞かせてくれると嬉しいです。




