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地球転生物語  作者: ゆきにゃん
第一章 地球
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地球が転生したらしい?

初めて書く素人です。下手でも、意味が通ってなくても多めに見て下さい。


午前6時、リリン!リリリン!目覚まし時計の甲高い音が静かな部屋に響き渡った。私はそれをバタッと乱暴に鳴り止ますとまだ開いていない瞼を開けて電気をつける。この瞬間にいつも目をつぶってしまうのはなぜなのだろう。

「おはよう。音良。」

もうすでに起きていた妹に声を掛けた。彼女はもう学校の支度は済ませたようだ。少し起きるのは、はやくて大変そうだがやはり、小学生はいいなぁ。しかも音良に限っては置き勉してるからランドセルは軽い。私の通学鞄は重いのに。一年前まで私にとって当たり前だったことを妹はしている。少し寂しさを覚えたが私も身支度を始める。

 それから三十分ほど経つと私も身支度が終わっていた。

「音良!雪良!ご飯できたわよ!」

「はーい!すぐ向かうね!」

私達の揃った声が廊下に響く。この声を揃えて響かせる感じが私は好き。

「今日のメニューは…食パンとサラダとウインナーかぁ。美味しそう!」

「ねら…レタス苦手なの。ゆきらお姉ちゃん!ブロッコリーとこうかんして?」

音良がそんなことを小声で、お母さんとお父さんに気づかれないようひっそりと言ってくる。私もレタス苦手なんだから交換するわけないがないのに。

「だめよ…。お母さん!音良が交換を願い出た!監視して!」

音良が厳しそうな目で見る。少し罪悪感が芽生えるが、交換したら音良の為にはならないんだからと自分を説得した。

「こっらぁぁぁ!だめでしょ!はい!ごめんなさいっていって!はやく!」

「ゴメンナサイ…反省する」

音良、可哀想に…私の中の罪悪感が膨らんだ。

「はぁ。音良、デザートにアイスあげるから元気出そうね?」

私がそういうや否や音良は「うん!」と勢いよく返事をする。まさか全部計画していたのではないかと勘繰ってしまったのは私のせいではないだろう。

 そして朝食が終わり私達は学校へ行く。

「行ってきます!」

ほらまた声がそろって響いた。なんだか心地良いでしょう?通学路を歩いていると私達の学校、小中高一貫である水晶学園が見える。自分で言うのはなんだがそれなりに賢い学校である。それでも小学生の音良や同級生は賢く見えない。音良と雑談しながら歩いていると聞こえ慣れた声がした。

「蘭さんだ!へーこの時間だったんだぁ。はやいねぇ」

見ると桜田さんでクラスメイトである。私とは特に接点もない。別グループだからだ。しかしどちらもそれぞれのグループのリーダー的存在であるからしてお互いに敵視している。よって私は今(なるほど、はやいと文句を言って次からの登校を遅くさせて学校を満喫させないぜ大作戦か…!)と思ったのである!!

「桜田さんこそはやいわね!こんなに早く行って宿題でもするの?」

私がそう言い終えないうちに桜田さんが居なかったのは言うまでもない。音良はどっか行った。

 教室に着くと桜田さんは目を合わせてはくれなかった。いや、別に良いけど。私には私のグループがあるのでね。

「優実!おはよー」

そう声をかけるとコトッコトッと可愛らしい足音を鳴らしながらこちらへくる。残念ながらその足音は、この中等部1-A教室はうるさいので響かないが。

「雪良!一限目は数学だって!」

「やったぁ!得意科目だ!」

ーキーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーンー

その音が鳴るとつい先ほどまでは、優実の大きな声が聞こえないくらいにうるさかった教室はしんと静まり返る。そして優実などの立ち歩いていた生徒は慌てて席に戻る。ガラッというドアの音と一緒に西原先生が来た。すると静寂は極まった。

「数直線を引くと、ここをxとした時ここは5xとなる。よってxは10だから5xは5×10で50。類題をやってみよう!」

私が熱心に聴いていたら気づいたら授業は終わっていた。時間の流れというのははやいものだ。

「真由はどうしたの?」

私は優実に聞いた。私のグループは私、蘭雪良と小森優実と柊真由と斉藤舞華と清川鈴奈で構成されている。しかし真由は一限目居なかったので心配だったのだ。

「ああ今日体調不良なんだって。大丈夫かなぁ…」

私たちが話していると舞華も鈴奈も来て、話した。

「あ、次音楽だよ!移動しないと!」

舞華のその一言で私達しかもう教室にいない理由を悟った。

「私達以外クラス全員説教されていると思ってた…」

いや、鈴奈、それだけはないから。そんなクラス全員でなにをしでかせば良いの?でもわたしたちにお話の時間は残されていないことは確かだ。

「走るよ!」

何やら驚かれているが遅刻したくないし…そして廊下は走っちゃダメという舞華の声が聞こえた気もしたが気のせいに決まっている!自分でも自分勝手とわかる言い訳をしながら舞華も一緒に私達は走って音楽室へと向かった。

 扉を開けるとまだ授業は始まっていなかった。

「遅刻しました。…ってあれ?先生は?」

「まだ来てないよ。準備が長引いているみたい。」

しかし、そう答えるや否や、音楽の気早先生はすぐに来て校歌を歌えと命令した。

「ただただ程遠い未来を見つめて〜伸びる水晶元気な僕らー」

歌い終えたところで、世界に突如閃光が走った。

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― 新着の感想 ―
クラスメイトとの関係性や学校生活の中での葛藤が丁寧に表現されていたので読んでて分かりやすかったです
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