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・・E ・・

Eの選択肢を選んだ方はこちらです。

あなたの選んだ麻由子の運命は……。


・・E ・・



 麻由子は落ちていた石を拾うと洋館の窓を叩き壊し、足を上げ窓枠に足をかけた。制服のスカートが大きく捲れ白い下着が丸見えになるがお構いなしだ。


・・・和子をこんな姿で晒しておくなんて出来ないよ ・・・


 麻由子はスカートのポケットから今日の理科の実験で使ったマッチを取り出した。


・・・ごめんね、和子 ここで燃やしてあげるから成仏してね ・・・


 麻由子は何か燃える物はないかと辺りを探すが、何も見つからない。


・・・仕方ない、これしかないか ・・・


 麻由子は制服とスカートを脱ぐと床に置き、それに火を点けた。マッチの小さかった炎が制服に燃え移り次第に大きな炎になっていく。それを見届け麻由子は窓から脱出したが、着地の際足首を捻ってしまった。炎は屋敷にも燃え広がり窓からも火が噴き出してきた。


・・・嘘っ このままじゃ崩れてきた屋敷の下敷きになっちゃう ・・・


 麻由子は立ち上がろうとするが、足首に激痛が走り再び転がってしまう。必死に腕だけで這っていくが、その時麻由子に黒い何かがかけられた。それは学生服だった。


「何て格好してんだよ、委員長 早くそれ着ろ 」


 遠藤だった。遠藤は麻由子が学生服を着ると、麻由子を背中に背負い走り出す。


「何があったか、後でゆっくり聞かせてくれよ委員長 」


「うん 」


 麻由子は遠藤の背中にしがみついていた。


「おーい、早く こっちだよ、こっち 」


 佐久間の声が聞こえる。見ると、佐久間がいる周辺だけが違う景色になっていた。


「何、あれ? 」


「ここは俺たちの世界と違う世界らしいぜ あれの向こう側が俺たちの世界だ 委員長が夢遊病みたいにフラフラ歩いてたから心配で後つけたんだよ そしたら、こんな世界に入り込んでた あんまり俺たちに心配かけるなよ 」


「ごめんなさい 」


 麻由子は素直に謝ったが、遠藤はニヤリと笑う。


「まっ、おかげで委員長の可愛い下着姿拝めたから文句ないけどな 」


 麻由子は真っ赤になって遠藤の背中を叩いていた……。


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