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・・C ・・

Cの選択肢を選んだ方はこちらです。

あなたの選んだ麻由子の運命は……。


・・C ・・


 麻由子は窓枠から後ろに倒れ尻餅をついていた。制服のスカートに染みが出来、ぐっしょりと濡れていく。


・・・あの吊られていたのは和子だった 和子が自殺なんかする筈がない 殺されたんだ ・・・


「あわわわ 」


 歯の根も合わぬ程震える麻由子は立ち上がろうとするが、腰が抜けてしまったようで動く事が出来なかった。すると、麻由子の腕が背後からがっしりと掴まれる。


「ひぃぃーーー 」


 悲鳴を上げる麻由子の体が起こされていた。


「何してるんだ、委員長 逃げるぞっ! 」


 遠藤だった。遠藤が麻由子の手を引き駆け出そうとするが麻由子は脚が震えて動けなかった。


「ええい、後で怒るなよ 」


 遠藤は麻由子を背中に背負い走り出す。麻由子は安心した途端、びっしょりと濡れたスカートが気になった。


「ごめんなさい、私 あの…… 」


「あぁ、なんだか知らないが、今はそれどころじゃないだろう しっかり掴まってろ 」


 遠藤は自分が汚れるのも構わず、麻由子を落とさないように、しっかりと足を抱えて走る。


「こっちだ 早く、入り口が小さくなってきてる 」


 佐久間が大声で叫び、手を振っている。麻由子を背負い必死に走る遠藤が手を伸ばし、その手を佐久間が掴み引っ張った。

 間一髪だった。3人は入り口が閉じる前に外に飛び出し、公園の土の上に転がっていた。


「大丈夫か、委員長? 」


 泣き続ける麻由子に遠藤が声をかけ、佐久間がハンカチを渡した。


「和子が首を吊られてたの 」


「ああ、俺もチラッと見た 和子だけじゃない、他にも何人も吊られてた 」


「あの噂は本当だったんだね 委員長がフラフラ歩いてるのを見かけて後をつけたんだけど無事でよかったですよ 」



 * * *



 しばらくして、また噂が流れていた。カーテンから中を覗いた時に一番手前に吊るされていたのは、若い全裸の”男性”で、その顔は恐怖で歪んでいたという……。


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