表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

・・A ・・

Aの選択肢を選んだ方はこちらです。

あなたが選んだ麻由子の運命は……。


・・A ・・


 麻由子は震えながらスマートフォンを取り出すと迷わず警察に発信したが、スマートフォンからは発信音は聞こえなかった。麻由子は家族やクラスメイト、他にも知っているところに電話してみたが何処も通じない。SNSならとメッセージを送信してみるがエラーが表示され送信する事は出来なかった。麻由子の努力は全て無駄に終わり時間だけを費やしてしまった。

 こうなれば、ここから急いで逃げ出して警察に駆け込まなければと駆け出そうとするが、屋敷の周囲はいつの間にか白い霧に覆われ何も見えなくなっていた。


・・・何なの、これ ・・・


 麻由子はその霧に捕えられたように膝がガクガクと震え立っているのもやっとだった。そこへ背後から麻由子腕が掴まれる。そして、物凄い力で押さえつけられ両腕を背中で縛られてしまう。


「ひぃぃーーー 」


 悲鳴を上げる麻由子の口にも猿轡が噛まされ塞がれた。麻由子は残った脚で必死に抵抗したが、その脚も縛りつけられてしまった。芋虫のように転がされた麻由子は、そのまま引きずられるようにずるずると屋敷に向かって運ばれていった。


「ふぐぅ、ふぐぅーー 」


 塞がれた口で必死に助けを求める麻由子だったが、開け放たれた屋敷の扉から中に入れられ、そして、その屋敷の扉が地獄の門のようにギィィと嫌な音をたてて固く閉ざされた。



 * * *



 その後、麻由子の姿を見た者はいなかった。家族や友人、それに警察の必死の捜索も実らなかった。

 その麻由子は今、首吊りの家の天井から吊るされ、一番手前でブラブラと揺れていた。口からだらりと舌が垂れ、目から流れた涙の痕がついた苦悶の表情で、床にはまだ乾いていない大きな水溜まりが出来ていた。

麻由子は全裸で腕を縛られ重りを付けられた哀れな姿でいつまでも揺れていた……。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ