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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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ネタバレ

作者: マスタング

「ネタバレ」


挿絵(By みてみん)

ある時、僕は何かを「ネタバレ」する能力を手に入れた。

幾度となく、生物は突然変異してきたので、人間の一部が何かしらの変異や特殊能力を得ても不思議では無い、それも進化の過程だ。

そして僕はまず、ひとつの漫画を「ネタバレ」してみた。

一瞬で読む気が失せた。

今まで気になっていた漫画を全て「ネタバレ」してみた。

一瞬の高揚と共に、虚無感が襲った。

次に、僕はゲームを大量に「ネタバレ」した、その後虚無感が襲い、このまま行けば何も無くなるのでは?という不安の気持ちも襲ってきた。

次に、大量のアニメを「ネタバレ」しようとしたが、何か怖くなってきてやめた。

そして僕はこのまま行くと自分がどうなるか心配で、自分を「ネタバレ」して真実を確かめた。

そうすると全てを知ってしまった僕はその後の人生が作業ゲームのようになった。

生きる意欲を失った。

そんな中、僕は唯一「ネタバレ」できないものがある事に気づいた。

それは「死」僕が死んだ後の事はどうやってもネタバレ出来なかった。

全てを「ネタバレ」した僕にとって死ぬ事が今の生きる気力に繋がった。

おかしい話だ、今から首を吊って死のうとしてるのに。

この未知への探究心がとても楽しい、まるで子供の頃に帰ったみたいだ。

こうして僕は「自殺」したのだった。

 

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