表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

儀式当日

「ウィロンの魔力を、儀式の日だけ一時的に三兄弟に移そう」


ウィロンの父、ローガンがそう言うと、16歳の長男アーサー、14歳の次男レオ、12歳の三男のテディも賛成した。


強い魔力を持った子供は、幼少期に魔力暴走から高熱を出すことが多い。三兄弟も半年に一度のペースで熱を出していたが、ウィロンは3ヶ月に一度、熱を出していた。


「熱の具合からして、ウィロンの魔力は当時のお前たちよりも多いだろう。1人だとウィロンの魔力を全て受け止めきれない可能性があるからな…3人に分散させることにする」


父のその言葉に、リント王国の奇跡と呼ばれる三兄弟は気を引き締めた。



そして、儀式当日。

兄様たちからの祝福の魔法だといい、ひとりひとりが少しずつウィロンから魔力を移動させた。

純白にピンクの刺繍が施されたドレスを着たウィロンは、「ありがとう兄様!」と屈託のない笑みを浮かべていた。


ーーーー


「ウィロン・トリニティ!」


儀式がはじまり、名前を呼ばれたウィロンは種を蒔いた。

儀式にはウィロン以外にも20名ほどこの月に10歳になった子供がいたものの、未だ誰も花を咲かせていなかったため、ウィロンへの期待は大きかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ