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リント王国の2人


「将来の夢は、ママみたいなとっても幸せな花嫁さんになること!」


屈託のない笑顔でそう宣言する5歳の私を、両親と兄が微笑ましく見つめている。


ーーーー


「将来の夢はお父様やお兄様のような魔法使いになって、国のみんなを幸せにすること!」


憧れの父や兄のようになりたいと、眩しい笑顔ではしゃぐ7歳の僕を、両親と兄は誇らしそうに見つめている。



ーーーー


2人の運命を狂わせる、残酷な足跡が近づいていることを、この時はまだ知る由もなかったーー


ーーーー


花が咲き乱れ、心地よい風に吹かれた風車がくるくると周り、川のせせらぎの中で人々が幸せに暮らすリント王国。


自然豊かでのどかなこの国は、清廉な魔法使いたちによって守られており、魔法使いはとても大切にされている。


この国の人々は皆魔力を持って生まれてくるが、大抵は自分にしか魔法がかけられない、少量の魔力しか持たない。


魔法使いになることのできる、他者に影響を及ぼせるレベルの強い魔力を持って生まれてくる子供は1%未満しかおらず、強い魔力を持った子供は「研修生」と呼ばれ、特別な教育を受けることとなる。


魔力は10歳までに開花するとされていて、10歳の誕生日に一粒の種を蒔き水をやることで推し量る。

魔法使いになれる魔力を持った子は、水をやったあと一瞬周囲が花畑になるのだ。


ここで花を咲かせることができた子供だけが研修生となるが、

研修生の女子については、「純潔こそ魔力の源」とされ、家族以外の異性と交流してはならないという決まりがあるため、10歳からは異性とは遮断された生活を送っている。



「魔法使いさまのおかげで私たちは幸せに暮らせているのね!」


何も知らない私が無邪気にそう尋ねると、


「そうよ、魔法使いさまのおかげなの。あなたの兄様たちも、いずれ魔法使いさまになるのよ」


と微笑む母。


私には「研修生」の3人のお兄様がいる。

魔力の強かったお兄様たちは、「リント王国の奇跡」と呼ばれ、我がトリニティ伯爵家の誇りだった。

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