表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEMONSMOB〜勇者に巻き込まれて転移した俺の物語〜  作者: はるりん
第1章 転移、そして目覚め
29/151

二十九・終焉に導く者 肆

「クク……いくぜェ……!!」


カイラナが叫ぶと同時に、さっき以上のスピードで飛び込んできた。


爪が閃き、嵐のような猛攻が襲いかかる。


ギィンッ! ギィンッ!


俺は余裕の態度を崩さず、黒焔刀で全てを相殺するか、最小限の動きで回避してみせる。


……が。

正直、やばい。

まじで一瞬も気が抜けない……!


俺は平然を装っているが、カイラナの速度と攻撃力は尋常じゃない。ちょっとでもミスったら、即アウト。

……っ!


黒焔刀で弾いた攻撃の衝撃が腕に響く。


やべぇ、このままじゃジリ貧だ……!


それに、まともに一撃でも食らったら――


致命傷確定。


冗談じゃねぇ……!!


「クク……どうしたァ? 余裕の顔が崩れねェなァ……?」


カイラナがニヤリと笑う。


ああ、そうだ。ここで余裕が崩れたら終焉の魔人キャラが台無しなんだよ!!


俺は焦る心を押し殺し、フードの奥で冷笑を浮かべた。


「……フッ、楽しませてくれるじゃないか。」


内心、汗だくだが、ここは演技で乗り切るしかない……!!


近接戦闘は分が悪すぎる……!


このままじゃ、いずれ確実に押し切られる。カイラナのスピードと爪の破壊力を考えたら、まともにやり合うのは悪手だ。


だったら――


派手な能力で、一気に圧倒してやる!


俺は黒焔刀を一度引き、素早く印を結ぶように手を動かす。


「……こんなのは、どうだ?」


俺の足元に魔力が集まり、空気が震える。


次の瞬間――


࿓《絶炎焔》࿓ 発動!!


ゴォォォォッ!!!


黒焔とは異なる、純粋な炎のエネルギーが爆発的に生み出され、俺の手元に巨大な炎の塊が出現した。


夜の闇が、一瞬にして赤黒い光に包まれる。


その圧倒的な熱量が、地面を焼き焦がし、周囲の木々すら揺らめかせる。


「ッち! なんつう……デカさだァ!!」


カイラナが思わず後ずさる。


……よし、狙い通り。


「さて……これをくらって、無事でいられるかな?」


俺は不敵に微笑みながら、燃え盛る絶炎焔をカイラナに向かって放つ。


ゴォォォッ!!


灼熱の炎が獣のように唸りを上げ、一直線にカイラナへと迫る。


そして――


“ドガァァン!!”


大爆発。

夜の森が真昼のように輝き、凄まじい衝撃波が周囲を吹き飛ばす。地面が裂け、木々が激しく揺れる。

これをまともに食らって無傷なんてありえない。

いや、むしろ……


決着したか?


俺は燃え盛る炎を見つめながら、ふっと息をつく。


だが――


「……あっはっは。」


低く響く笑い声。

俺のものじゃない。

煙の中から、ゆっくりと現れる女のシルエット。

俺は思わず息を呑んだ。


「……おいおい、マジかよ。」


信じられない光景だった。


黒焦げになった地面の中心に立つカイラナ。全身に焼け跡はあるが、傷は浅い。


それどころか――


「クク……ははははははは!!!!」


カイラナは楽しそうに笑い出した。


まるで、今の攻撃すらも”最高のスパイス”だったと言わんばかりに。

いやいや……マジで言ってんのか……?


俺は黒焔刀を握り直し、静かに息を整える。


「ハハハッ……! スゲェ……なァ……今の攻撃……!!」


カイラナが肩を揺らしながら笑う。


その目には恐れもなければ、怒りもない。


あるのは――興奮。


「文字通り……“燃えてきたァァ”……!!!」


その瞬間、カイラナのオーラが爆発的に膨れ上がる。


俺は思わず奥歯を噛みしめた。


……まさか、俺は火に油を注いでしまったのか?

空気が張り詰め、まるで重力が増したような錯覚すら覚える。


これはヤバい。今の一撃でダメージを与えたつもりが、逆にテンションを引き上げただけなんじゃ!?


すると――


カイラナが目を細め、俺をじっと見つめた。


(……だが、この魔人……! ほんとにやべェな……!!)


(バフォメット様の脅威になる……!)


カイラナの指がピキリと鳴る。


そして――


「ここで潰しておかなきゃよォ……!!」


次の瞬間、地面が砕けるほどの勢いでカイラナが跳んだ。


――来る!!


俺は黒焔刀を強く握りしめながら、次の一手を考えた。


この戦い、本気で……“やるしかない”――!!


次回!12時投稿!

ついに決着――!!


ここからの展開もお楽しみに!

ブックマークや感想で応援してもらえると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ