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DEMONSMOB〜勇者に巻き込まれて転移した俺の物語〜  作者: はるりん
第1章 転移、そして目覚め
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十一・デートのお誘い

その後、再びネチェルさんに呼び出された俺達は屋敷の共通スペースである広い大広間に集まった。


「皆様……集まりましたか。早速、本題に入らせて頂きます。王都・アスタロトにて国王様がお待ちです。」



「国王…ですか……??」



神宮寺がネチェルさんに不思議そうに問いかけた。

国王か……恐らく理由は死暗竜の討伐か終末の龍の一件か……どちらにせよ、行くのは勇者だけか。



「はい。勇者様方の素晴らしき功績に褒美を与えたいと……それと、異世界から転移されて来た全員で来るようにと...」




え…?全員…?なぜに…

という理由で俺達、クラスの全員28人が王都アスタロトに向かうことになった。ここアガリアから王都アスタロトには馬車で半日程かかるらしいので明日の早朝に出発すれば夜頃には到着することが出来るようだ。今日一日は自由に過ごしていいそうだ。

俺は先に明日の荷造りを準備していた。



「ふぅ…一日分の着替えに念の為の軽食…これくらいでいいか……?」



俺は小さなショルダーバックに荷物を詰め込んだ。



「まだお忘れてる物がありますよー?」



「えぇ?他に入れるものなんて……って!まだ居たの!?リリス!」



「私はずっと貴方様の傍にいますよ!」



「で……忘れてるって何?」



「それは勿論、私でございます!!」



真剣に聞いた俺が馬鹿だった……



「私を置いていくなんて酷いですよ!主様……!!せめて伝えてくださいよ!」


確かにな…...でも連絡するってどうやって?クラスのみんなの前でリリスと会うなんてこと出来ないし…アスタロトに行く前にリリスとの連絡手段を確保しないとな…この世界にも携帯のようなものはあるんだろうか。



「ねぇリリス。この世界は遠くに離れてる人と会話をすることの出来る方法ってあるの?」



「遠くの人と会話をする場合は文のやり取りが一般的でしょう。まぁ魔法や能力ならば瞬時に意思疎通出来るのですが…」



魔法や能力か…そんな能力あったら便利だろうな...




────《以心伝心》

獲得シマシタ――






んん?共通能力(コモンスキル)・《以心伝心》を獲得?頭の中で会話するような力か。というか能力ってこんな簡単に獲得しちゃっていいものなの…?



「《以心伝心》かぁ…」



「主様…以心伝心を獲得したのですか?私も持っています!お揃いですね…!!」



いや持ってんのかい!??だったら最初から使えよ!!まぁいい……試してみるか。



「ちょっと試してみてもいい?ちょっと遠くから頭の中で会話してみよう。」



俺はそう言い三歩下がった。

それじゃあ使ってみるか”《以心伝心》“発動!!




――えぇっと...リリスさん聞こえる?――





――主様のドアホー!!――




えぇなに怖...

コイツ、よく俺が目の前居るのに言えたな……




「えっとどうしたのかな?」



「だって!私を置き去りにしようとしたじゃないですか...!!」



リリスは頬を膨らましていた。これが本当に俺を殺そうとした伝説の龍か?



「いや……ごめんごめん。別に忘れていた訳じゃないよ...そのことは一旦置いといて!今は《思念伝達》だよ!大体は分かった。本当に頭に直接声が響く感じなんだね。」




“コンコン”



突然、部屋の外からノックされた。まずい...!ここにはリリスが!っていつの間にか居なくなってる!?するとドアが開いた。




「ひなた入るぞ〜って居るじゃん。返事しろよ!」



「おぉ...ごめん。気が付かなかったよ。ところでどうしたんだ?紫苑。」



「それがな〜ひなた!今日一日暇だろ?だから何をしようか考えてたんだ!そしたらよ!なんと...なんということでしょう...!!俺は女子にこの異世界で!デートに誘われたのです!」



「デート……?お前が…………?」



「フッフッフ...羨ましいだろ...!」



「あぁいえ別に...

自慢しに来たならお帰りください。」



「ちょっ!待って!ドア閉めないでぇ!自慢じゃないの!君も...ひなた様にも来て欲しいのぉ!お願いぃ!」



「え……なんで...?紫苑のデートになんで俺が?」



「相手が二人だからさ!」



二人...?え、三角関係なの?いや違うよな。多分勘違いしてる?とはいえ、俺もやることは無かったので渋々紫苑に付き合うことにした。館の庭で待ち合わせしているらしく俺達は向かった。



「おぉキタキタ。遅いよ男子〜」




そこに居たのはお姉さん気質の三浦さん。

黒髪で低身長の子供っぽい【河合 姫麗(かわあい ひれい)】。彼女は男子達の一部で大人気である。そして、もう一人...



「ええぇ!どうしてここに!」



紫信は叫んだ。そこに居たのは勇者パーティーの一人。七瀬さんだった。

確かに学校のヒロインの彼女が何故ここに...?



「たまたま!ロビーで姫麗ちゃん達に出会って、今から佐藤君達とお出かけするって聞いたからお願いして私も一緒に行くことになったんだけど……ダメ...だったかな...?」



「い...いえいえ!寧ろご褒美ですよ!ありがとうございます神様……!」



紫苑のやつ随分とテンション上がってるな...まぁ七瀬とお出かけなんて滅多に出来ないからな。

んん?というか“佐藤君達とお出かけ”?なんで俺が行くって知ってたんだ?あぁ……大体分かってきたぞ。紫苑...三浦さん達に誘われた時、俺も連れてくって言ったな…そして、これはデートでは無く...荷物運び兼ボディーガード!!



「四多...きもいよ...」



「きもいは無いだろう!河合!」



「キモイもんはキモイよ。」



「キィー!このお子様ロリ野郎が!」



紫苑と河合さんがじゃれ合い始めた。この二人まぁまぁ仲がいいのか?

というか...二対三か...こういうのあまり慣れてないし、少し心細いか...?



「おぉ陽向、紫苑…何してるんだこんな所で...って女子!?なんで……」



「あ!小林君ももし良かったら来る?人手が多いに越したことはないし。」



偶然、小林と鉢合わせた。三浦さんが誘いなんだかんだで小林も同行することになった。

【陰キャ三人衆】に学校のヒロイン。そして人気な女子二人の異色な組み合わせの”デート“という名目の荷物運びが今始まろうとしていた────

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