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Gang‼︎  作者: あなたの後ろの…
水虎戦線
4/8

4話、水虎戦線作戦会議中

前回に引き続き、今回も会話回です。



早く『水虎戦線』描きたい。因みに構想としては…ってネタバレか。ネタバレを避けて、でも読んでもらいたいし……とにかく、きっと面白いです。因みにこの作品に出て来る妖怪の能力は、どれもゲゲゲの鬼太郎に出て来る妖怪を基にしています。勿論ストーリーは全然違いますし、主人公もあんなにヒロイックじゃありません。そのつもりです。


ただ、ゲゲゲの鬼太郎が好きな方は「あ、このシーンは鬼太郎のオマージュだな」と気づけるようなネタもチョコチョコ入れつつ、私の大好きなジョジョのネタも入れつつ、下ネタもたまに入れつつ、極々稀に弓子にヒロインらしさを出させたりしながら書いていこうと思います。あと、もうすでにチョコチョコ伏線も入れてるので、予想できるものなら予想してみて下さ〜い。まぁでもきっと無理ですけど。

朝、弓子が目を覚ますと夜道がブツブツと何かを言ってる。耳を澄ませば聞こえそうで、やはり聞こえない。

「何言ってるの?夜道?」

「あ、起きた?おはよう。なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ。」

「今何時?」

「七時ちょうど。すごく規則正しい生活リズムができてるんだな?」

「ふぁ〜〜〜ぁ…あぁ。よし!待ってて今朝ごはん作る…って言っても大したものないしな。納豆ご飯でいい?」

「納豆⁉︎やった!」

「あ、納豆好き?ならよかった。うちの実家が納豆作ってて、毎月送ってくるのよ。藁人形に詰めて…」

「藁人形⁉︎なんで?」

「父さん曰く『うちの納豆は有名じゃないが、間違いなく絶品だ!そこにはわしのプライドをかけとる!だからマズかったらこの人形に釘を打ってうちの店を潰せ‼︎』って意味で贔屓にしてくれてるお客さんに毎月あげてるのよ。」

「カッコいいな。」

「娘の私からしたら迷惑で仕方ないんだけど…それに!私仕送り貰ってないんだけど、その理由が『金はメシ食うためにある!ならメシを送れば金は送らんでいい!』なのよ!ふざけんじゃないわよ!まったく。」

そう言いながら冷蔵庫を開ける。と、弓子は違和感を感じた。その原因はすぐにわかった。台所には空いたカップが3つ、乾かされている。

「夜道、私のプッチンプリンは?」

「あ!ごちそうさまです!」

「3つ…あったわよね?」

「一つ食べたあと、醤油かけてグチャグチャにするとウニの味がするってヤツ思い出して試したんだけど、マズかったから口直しにもう一個食べた。ありがと!」

ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ、弓子のラッシュは鋭さを増していた。


「夜道さん…もしや夜中に敵襲が⁉︎」

「敵襲っていうか、内部の暴動が…」

「何が暴動よ!そっちが先に盗みしたんだろ!このプリン泥棒‼︎お巡りさん!こいつ泥棒です。豚箱にぶち込んでください。」

「さて!では水虎の話をしましょう。」

「避けたわね。」

「避けたな。」

「昨日も話した通り水虎には雌雄があり、あなた方が遭遇したのは雄です。そしてあの雄は必ず雌の水虎の封印を解こうとします。そうすれば子供を産むことで大量に数が増え、勢力も増します。そもそも、妖怪とてある種の生物みたいなもの。子孫繁栄は本能です。でもそうなったら最後、葦郎斎様亡き今繁殖した水虎を倒すことなど不可能に近い。」

「大天狗様がいるじゃない。すんごく強いんでしょ?」

「いえ、大天狗様といえど、葦郎斎様のお力には敵いません。」

「なんでいた人間がそんなに強いわけ?」

「葦郎斎様は妖魔術師。妖魔術師とは主に妖怪と契約を結ぶことで、その妖怪を使役するとともに、その妖怪の能力を使うこともできます。葦郎斎様はありとあらゆる妖怪と契約を結んでおられた。そのため、とても多くの術が使える。そのこと自体がとても凄いのです。妖怪、特に日本妖怪は本当に個性的で我が強い者ばかり。そんなに者共と契約する場合一人につき多くても二体くらいで限界なのです。それを葦郎斎様は数えられないほどの妖怪と契約しておられた。そのカリスマ性とでも言うものがダントツで凄かった。」

「葦郎斎ってそんなに凄いんだ。全然思い出せねぇ。なんでなんだ?」

「それはまだわかりません。さて、本題に戻りまして、水虎の雄は雌の居場所がなんとなくわかるのです。運命の糸、と言うか本能的になんですがね。そこで水虎の雌が封印されている場所で待ち伏せをしようと思っています。ですが、封印の場所で待ち伏せするのは、封印を、解かれる恐れが大きいので悪手。よって、そこからこちらに二キロほど来た必ず通るであろう3つのポイントで待ち伏せします。こちらもちょうど3人、私はそのポイントからポイントまで行くのに約3分かかります。弓子さんには確率の1番低いところを当たってもらうことにしますが、遭遇した場合はこちらテーザー銃を使ってしないでください。私の霊力を込めましたので1時間電気を流し続けても大丈夫です。そして少しいじったので威力もかなり上がっています。人間なら、足の指先に当たったとしても数秒で気絶させられるはずです。ただ水虎相手だと刺さることはないので、当たったらすぐに電撃を流して下さい。」

「ねぇ鴉丸さん、純水には電気が流れないの知ってるわよね?水虎は流れるの?」

「はい、ただの水は意思など持ちません。構成している細胞が全て液体なだけでそれぞれに役割があります。それに、あいつらは普段は液体なのですが、気絶すれば真の姿を表します。あいつらの能力は『液体になり人に取り憑くこと』で、あの水の姿は能力の途中のような者。本来の姿はトラの頭と亀の甲羅があり蛙のような肌で二足歩行をする2メートル位の化け物です。そもそも、液体では交尾ができませんからね。」

「なるほど、わかったわ。私のポイントならどれくらいで現れるの?」

「これは予想の域を出るには遠く及ばない推測なのですが、あと1時間ほどかと。」

「俺のは?」

「そちらも来るとしたら1時間程です。私のところは、来るとしたらあと30分後でしょう。こちらはかなり自信もあります。この地図を見た下さい。私はここを弓子さんはここ、夜道さんはここを担当していただきます。弓子さんの担当するところは少し狭いので、テーザー銃は当たりやすいかと、しかしあちらの攻撃も当たりやすいので注意下さい。夜道の担当するところは暗いので、あなたの能力にも有利かと。」

「光ゼロだとそれはそれで能力使えないんだけどね。でもなるほど、確かにここなら地理的に戦いやすいな。で、肝心の雌水虎は何処なんだ?」

「この神社です。ここは人間が管理するところではなく、我々天狗警察の管理下でしてね。と言うかそもそも、水虎塚を守るために建てられた砦みたいなものですから。」

「ん〜〜、もし俺らが討ち漏らしてこの神社の方まで来たらどうするつもりだ?」

「その場合は…もう水虎塚まで1キロ圏内ですが、ここの高速道路を封鎖して迎え撃ちます。ここが破られるともう水虎塚の神社でどうにかするしかなくなります。それだけは何としても避けたいです。」

「待て待て、どうやって回り込むのよ?」

「私たちが相手取る水虎は、中国に生息していた河童に近い妖怪水虎がなんでか日本に渡り、日本の河童と混ざった結果として生まれたハイブリッド種何ですが、その際河童の血により乾燥に弱くなりました。水から離れたところでは、液体の状態を長くは保てません。なので本体の姿になります。ですが蛙のような表面が乾くと力が出ず、警察に射殺されるでしょう。なので水道のある所を通ります。その水道は水虎塚まで直線では続いていません。なので私がお二人を抱えて一直線で飛べば間に合うと思います。私の全速はジェット機以上です!」

「よっしゃ!じゃぁいっちょ、水虎戦線といきますか!」

「「オォーー」」

一応、3人の担当場所の説明をする。弓子が当たるのは一般道から高速へ上がる地点の付近の住宅街の道路。夜道が当たるのは弓子と同じ高速に上がる地点の付近で、路地裏である。鴉丸はが当たるのは2人と同じ高速に上がる大通りだ。


かくして夜道らと水虎の戦いが幕を上げた。

今気づいたのですが、ゲゲゲの鬼太郎五期も1話は対水虎の話でしたね。知っている方は今作の水虎も、真の姿はあれを想像して下さい。



次回から水虎戦線開幕です。

次回も、サービスサービス♪

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